「ま?赤い苺を、食べなくってなによりでした。あれは、なにがおきるか、わかりませんもーん。。。」
グリが言うとトウサンオウが、「わたしは、食べた黄色いのと、青のみです。どうしたんでしょうね、赤い苺、って、苺は、赤いですよね、普通。」
「ええ、まぁ。そーですよね、でも、わたしがストロベリー。あ、サプライズストロベリーの赤を見れば、それは、普通の苺じゃないって、一瞬で見分けつきますよー、」グリは得意げに言いました。
「ま。。。まっさかー、市販の苺や、畑の苺や、苺狩に混ざったら、われわれ地球人には、見分けつきませんよ、ね?」トウサンオウが、おそるおそる聞くと、
「そうですね〜、、、多分。感の鋭い地球人でも、ムリでしょうなー、あ。申し遅れました、私は、グリ。生粋の100パーセント宇宙人です。地球には、むっかし、家族旅行できました。」
「グリさんですか、わたしは妖怪のトウサンオウです。ありがとーございます。おかげさまで、多分、黄色い苺のおかげさまで、素晴らしい出会いや、優しさに包まれました。もう、思い残すことはありませんが、ただ、苺ちゃんを家族に返してあげたい。」
「え、え、えー、思い残すことない、って、ま、ま、まさか、トウサンオウさん、死ぬんじゃないですよね、」グリは慌てて言います。これも、なんらかのご縁。
「憧れの。神楽町に、夜逃げ、死の旅に参りました。わたしは愚か者です、嫁さんも、子供も捨てました。
しかし、グリは、「トウサンオウさん、あなたは、黄色い苺を食べましたね、その苺は、希望です。その苺は、本人が望む天に従った、天も、あなたも、まわりも、神様も、みーんな、幸せになる方向ならば、そちらに押し上げてくれるのですよ!!!あなたは、苺が、甘かったはずです、美味しかったはずです、それは、あなた様が、素晴らしい人だからです。
あなたは、死にたくないから、優しさに包まれたんです、希望がわいてきたんです。」
今までケラケラ笑いましたグリは、シリアスな顔で、トウサンオウを見ました。
「しかし、わたしは、家族を裏切りました。」
「裏切りました、って。あなたは、遊びほうけたわけじゃない。成功して、家族ともども幸せになりたいから、失敗したんだし。幸せになりたいからした失敗は、失敗ではありません、勉強です。また、勉強すれば、いいじゃないですか、」グリは優しく言いました。
ほんとは、トウサンオウは、死にたいわけじゃない。生きたいから、黄色い苺を食べて、ホンワカしたり、
偶然にも、サプライズストロベリーを作ったわたしに会ったんだから。。。
「生きているのが、嫌になりました。失敗だらけで、もう。なにをやっても、会社を興しては潰すの繰り返しが。。。」
トウサンオウが、言うので、
「トウサンオウさん、あなたは、家族もいるし、会社を潰しても、興すパワーや、行動力にあふれているんですよ!!!もっともっともっと、たくさんあなたにあふれている福に感謝なさいよー。」
グリは、地球のお寺や教会みたいな場所の身内がわりといて、小さな頃から、なんとなーく、親について言って、知らず知らず、御説法ばかり、聞いていた渋みな部分がありました。
「宗教だー、宗教だー、」幼なじみの、ヴィーナスは、グリがお説教じみると、宗教だー、宗教だー、とからかうのですが、グリは、
神様は大好きでしたが、無宗教です。神様は、自由に信じたいし。
さきほどから、トウサンオウは、泣いてばかりでした。大人の男が泣くなんて。。。
だけど、いつもの絶望と悲しみの涙ではなく、愛と感謝のあふれた涙です。涙で、あたりがにじみました。
「ありがとう、ありがとう。ありがとうございます。グリさん。苺ちゃんも、早く。幸せにしてあげたい、」
「苺ちゃん?」グリさんが、トウサンオウに聞くので、謎の少女苺ちゃんのいきさつを、グリさんに話しました。
「そ、ソリャ、その子、私ら宇宙人なんじゃないかな。宇宙人は、地球人じゃないから、パスポートは、ないし。テレポートで、境界線センサー、神楽町のに、引っかからないだろーし、わたしもね、勝手に入っちゃったー。 」
「あ!!!そ、そか、宇宙人。なるほどー、」トウサンオウが、関心するので、
「うちの星の子供じゃないですね、うちにはいません。だけど、宇宙人の可能性が高いですよ!
もしかして、わたしもね、昔家族旅行で、地球にきましたが、苺ちゃんは、家族と、はぐれてしまったかも。。。」
おじちゃーん、遊ぼう
グリさんと、トウサンオウが、話していると、苺ちゃんが、やってきました。
2019年02月01日
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