教会でお掃除をしていたトウサンオウ。教会の神父さんは、トウサンオウが、ただの観光客の方ではなく、なにか、深い事情を持ったワケありの人だな、と、なんとなく薄々感じました。
神父さんは、なにもいわず、トウサンオウを迎え入れ、トウサンオウは、教会で用務員さんみたいな仕事をしたり、教会の孤児院には、苺ちゃんも預けられているので、
孤児院の用事や、子供の相手もしました。
トウサンオウは、子煩悩で、子供好きな妖怪ですし。
苺ちゃんも含めて、子供に接していると、ツライ現実、逃げたい世の中をふと、忘れられる事が、できました。
そんな。ある日、トウサンオウは、
ある日夢の中で、歌って踊ってあの苺を渡した宇宙人が、目の前にあらわれたのです。
トウサンオウが、びっくりし、言葉をうしなうと、
「どうかしました？」
その、宇宙人とは、
モチロン
グリです。グリが、ヴィーナスの言われた住所に遊びに行く前に、ヴィーナスは、まだ小学校の時間らしいので、余裕を持って、
待ち合わせの時間まで、ぶらぶらして、
ちょっと、街の散策に。。。
気まぐれな、お散歩へ。。。宇宙人なので、テレポートができ、
神楽町に入るのに、瞬間移動できますので、
パスポートもいりません。
なんだろー、おもしろくて、楽しみ。
木や花や、乗り物や、お店。。。それから。
グリは、神聖な空気を、教会に感じたので、
なんとなーく、気になってのぞいたら、
トウサンオウに、びっくりされました。
トウサンオウは、グリに、「あ、あ、あの。。。わー、びっくりした、
実はこのあいだ。。。あなたにソックリな、あ。。。アヤシイハナシに聞こえるかもしれませんが、笑わないで聴いてくださいよ。。。実は。。。」初対面の人に、失礼だし、頭がおかしいと思われるかもしれないし。
トウサンオウは、不審人物に思われるかもしれないと、思いましたが、しかし。グリが、とっても良い子で優しそうでしたので。。。
「あのー、こんなハナシは、はじめてお会いしたあなたに失礼で、バカバカしいかもしれないと思われますが、あなたソックリな宇宙人が、私に苺をくれた夢を見たんです、黄色い苺と、青い苺を。。。わたしは、実は、先日ね、、、青い苺と、黄色い苺をひろいまして。。。」
「えー
あ、あ、青い苺と、き、き、黄色い苺ですかっ？」グリは、
自分ソックリな宇宙人がその人の夢に出てきたこと、、、そして。。、青い苺、黄色い苺。。。
「あなたは、歌を歌っていました。赤い苺がなんとやら、と、言ってましたが。
赤い苺は、私はしりません。ごめんなさい、あまりに、お腹が空いて。。。黄色い苺だけ、食べてしまったんです。。。実は。」トウサンオウが、お詫びして申し訳ありませんと、謝罪すると、
グリは、「あ。。。あの。。。」
