英国旅行記と紅茶

　ロックサーカスで出会ったイギリス人男性Ｎとロンドンで会うことになりました。彼はまだロンドン大学の学生でロックサーカスでアルバイトをしてたんです。初めはハードロックカフェと言うカフェ兼レストランに入りました。どっちから誘ったのかもはっきり覚えてませんが、初めてのイギリス人男性との食事で一寸緊張しました。　

　彼はステーキを頼んだのですが、私はパフェです。食欲がでなくて・・・。「えー本当にそれでいいの？」「パフェがどうしてもたべたいんで」別にあなたがそう言うなら僕は良いよという顔で一人で黙々と食べるＮを見るのもなんだか苦痛に感じてきたんです。もともと好みのタイプでもないし、なんかなぁー。　その後テムズ川に浮かぶ中型の船の中にあるパブに行きました。（パブと言うかもっと高級な感じです）とても静かで中からテムズ川を見ることもできました。“わぁー綺麗”心の中で思い、この演出には少しＮがかっこよく見えました。（Ｎが決してかっこ悪いとかじゃないんですが、私の好みではなかったんです。）　その後また別のパブに行ったんですが、そこで事件が起きました。中に入るとまるで中国マフィアな男たち７，８人が丸いテーブルを囲っていたんです。初めは気にしてなかったんですが、お手洗いに行って帰ってきたら、Ｎが言うんです。「今、シノブの方を彼らが見てたよ」言わなきゃ良いのにそんな事・・・。私はＮの存在などそっちのけですっ飛んで外にでました。こういう行動にでた私にも異常性はあるんですけど。　その後Ｎが出てきて少しムッとした顔で「僕がいるのに何で逃げるの？僕の立場が無い！

」「いや、怖かったんで・・

」　その日は小雨が降っていて一緒にかさをさして歩きました。途中なぜだかこのままこの人と別れたくない・・・なんて思ったりもしましたが、Ｎが言ったんです。「以前付き合ってた子も日本人でさー。彼女レズだったんだよ。裸になるときは恥ずかしがってたけど」ゲーーーーーー　一気に私はこの男誰でもいんじゃなーいなんて引いてしまいました。