2008年02月01日
ふるい落とされるウェイトレス達
面接に行き私はオーナーのアナンダさんとしばらく話をしていました。
日本人のウェイトレスが来て、私にケーキと紅茶を持ってきたんです。でもそのケーキ、アップルパイでした。私はアップルパイは苦手でした。以前より食べれる様にはなっていたので少し食べてみることにしました。
食べてみると凄くおいしかったです。それから私は本当にアップルパイが食べれる様になりました。しかし自分から好んで買っては食べません。
アナンダさん実は奥さんが日本人で片言の日本語がわかります。“だからかぁ”て思いました。
結局そこで働くことが決まり「あなたに来てほしい」っと言われたんです。
そして次の日昼過ぎ頃電話がかかりました。アナンダさんからでした。「もしもし、こんにちは!」「あっこんにちは」その後急にアナンダさんの声が沈んで「あのね、やっぱりあなたには無理です。体力でついていけなくなる。」って言うんです。
絶対働きたいって思いました。もう私の働いている姿が目に浮かんでいたんです。「できます。」「いや体力的に無理です。大きな女性でもきつい仕事です。」「いいえしたいんです!」
結局働きたいと言う意志は伝わり、テスト期間としてしばらく働く事になりました。
ウェイトレスはいつも常時2人か3人はいて、忙しいときや都合の良いときだけ使える韓国人を呼んでいました。でもアナンダさん本当にひどい人です。その韓国人女性Iは毎日働きたかったのに、「彼女は馬鹿だから、本当に忙しい時しか働かされない」って言うんです。確かに馬鹿とは言いませんが、少しする事がズレてました。何度言っても同じ事を繰り返すんです。そして失敗も毎日でした。
ある時フランス人が働きに来たんです。アナンダさんが言いました。「ヨーロッパ人は信用できない。それに仕事もしない。だから私は良く働く日本人が好きです。」それって良い意味なのか・・。アナンダさんの都合ですよ。
でも確かにそのフランス人、私たちが洗物をしていても全くキッチンに来ず、ずっと前に立ってました。だから一度も洗物をしたことがありません。
しばらくして彼女は解雇されました。そのフランス人なんで辞めさせられたのかわからず、ムッとして帰っていきました。
そしてこの後もこの仕事に憧れる日本人が次々と面接に来ましたが、タバコの臭いがしたと言う事で断ったり、午前中だけ働かせて数週間で辞めさせたり、洗物が遅いと言うことで断ったりしました。
でも、私もその中で働いていたので、選ぶ権利もありました。良くアナンダさんから「彼女はどうですか?」って聞かれるので「いいです。」って言った事ないと思います。
そういう人が多かったんです。そしてそれもアナンダさんの都合でしたから。
私はようやくテスト期間が終え「しのぶさん、あなたを雇ってあげます。」って言われました。
その時は既にアナンダさんの性格が見えてきていましたが・・・。