まず「2700X」はIntel社の最上位モデルCore i7 「8700K」と比較して、どの位スペックアップしたのか以下の表を作成しました。
CPU | Ryzen 7 2700X | core i7 8700k |
コア数 | 8 | 6 |
スレッド数 | 16 | 12 |
ベースクロック | 3.7Ghz | 3.7Ghz |
ブーストクロック | 4.35 Ghz | 4.7Ghz |
L1 cache | 768KB | 384KB |
L2 cache | 4MB | 1.5MB |
L3 cache | 16MB | 12MB |
対応メモリ | DDR4-2933 | DDR4-2666 |
TDP | 105W | 95W |
価格(5/26) | 40,180円 | 40.460円 |
Ryzen「2700X」とチップセット「X470」「X370」の違いも載せてありますので是非、ご覧ください。
【AMD第二世代】AMD社「Ryzen 7 2700X」をレビュー
「2700X」は扱いやすい?!
「ベースクロック」は同じですが「コア数」「スレッド数」など様々な点で大きく数値が異なります。
フレームレートを重視するゲーマーの方は「8700K」を迷わず選択するでしょう。
しかし「Ryzen」には「Core i7」にはない魅力があります。
最近まで、ずっと「Intel」一筋でしたが「AMD」の魅力が少しずつ感じるようになりました。
それは自作PCを頻繁にアップグレードして楽しむ筆者にとって「換装の際に手間が省ける」ことだと思います。
「Intel」の場合、新型CPUが登場するたびに「CPUとマザーボード」セットで購入しなければなりません。
旧世代のコンポはたまに互換性を持つことはありますが大概「CPUソケット」の形状や規格が毎度、異なり旧世代の「CPUとマザーボード」のどちらかを引き継ぐことはできません。
そこでRyzen「2700X」では旧世代マザーボード「X370」のチップセットから「BIOS更新」すればマザーボードが新世代「2000番」に対応して「第二世代」コンポへ生まれ変わります。
「2700X」と「8700K」のスコアの差は?
これから「3D MARK」、「Cinebench R15」、「RISE OF THE TOMB RADER」、「デウスエクス マンカインド・ディバイデッド」のベンチマークにて測定しスコアを検証してみます。
PC構成
「Ryzen」
【CPU】2700X
【マザーボード】「ROG STRIX X470-I GAMING」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE RGB DDR4 3000MHz 16×2/32GB」
【GPU】「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」
「Core i7」
【CPU】8700k
【マザーボード】「ROG STRIX Z370-I GAMING」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE RGB DDR4 3000MHz 16×2/32GB」
【GPU】「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」
「2700X」、「8700k」スコア比較表
しかし「8700K」と比べて「FireStrike」は大きく差はあるが「TimeSpy」では僅かながら勝っている。
それ以外は平均的に大きな差はありません。
Cinebench R15ー「CPU性能」
RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
しかしフルHD-「最高画質」では「8700K」と比べ大きく差が開いてしまった。
UWQHD-「最高画質」では「2700X」「8700K」も同等のスコアを出しました。
ゲーム体感上、「定格」「オーバークロック」の使い分けても、あまり変わらない。
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
ゲーム体感上も少しカクツキが表れます。
ちょっと残念な結果でした。
せっかくなので「8600K」と「8350K」も加えてみます
RISE OF THE TOMB RADER-「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
「2700X」は「8600K」と同等のスコアを並べます。
他のゲームで試した感想「2700X」
「ゴースト・リコン」「デウスエクス マンカインド・ディバイデッド」など比較的重いゲームは顕著にフレームレートに影響しますが2、3年前くらいのゲームなら「8700K」とほとんど違いはなく快適に遊べます。
総評
「2700X」はCinebench-R15の「マルチスレッド」では素晴らしくスコアを叩き出しました。
「2700X」の用途は「レンダリング」「動画エンコード」で大活躍します。
しかしゲームにおいてはフレームレートは「Core iシリーズ」には劣ってしまいますが「8コア」による恩恵は「ゲーム+ゲーム実況+その他」など同時進行するシチュエーションを活用すれば「2700X」の魅力がしっかり伝わってくるはずです。
また冒頭にお伝えしたように自作PC向けにアップグレードはマザーボードをそのまま「CPU交換だけ」というメリットはとても大きいです。
よってそれぞれのメリット
「2700X」・・・レンダリング、動画エンコード、マルチタスクなど複数同時処理に特化
「8700K」・・・ゲームにとことん追求(フレームレート重視)
今、一度「Ryzen」の魅力に触れてみませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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