今回ご紹介するのは2024年7月24日に発売されたASUS社 ポータブル ゲーム機「 ROG Ally X(RC72LA)=以下、ROG Ally X」です。
ROG Ally X (2024)
価格は139,800円(税込)です。【ASUS様より貸出提供】
「ROG Ally X」の詳細はこちら
「ROG Ally X」が劇的に進化した15のポイント!
❶ストレージ・・・512GBから1TBにアップグレード
より多くのゲームやデータを保存できる大容量ストレージ。
❷M.2: 2280に対応
高速なデータ転送が可能なM.2 2280規格に対応。
❸メモリ・・・16GBから24GBに増加
マルチタスクやストリーミングに余裕を持たせる大容量メモリ。
❹LPDDR5X・・・7500に変更
高速でエネルギー効率の良いメモリ規格にアップグレード。
❺バッテリー・・・40Whから80Whに倍増
持続時間が倍増し、長時間の使用が可能に。
❻ファン・・・再設計してエアフローを改善
効果的な冷却で、安定したパフォーマンスを維持。
❼ダストフィルター・・・サイズを変更
ホコリの侵入を防ぎ、冷却性能を保つ改良。
❽グリップ・・・厚みを増加し、滑り止めを強化
持ちやすく、操作しやすいデザインに。
❾スティックとボタン・・・配置を調整し、ぐらつきを軽減
操作の精度が向上し、快適なゲームプレイを実現。
❿トリガーボタン・・・形状を変更
自然なフィット感で操作性が向上。
⓫背面ボタン・・・小型化
持ちやすさが向上し、誤操作のリスクが減少。
⓬十字ボタン・・・デザインを変更
正確な入力が可能になり、操作性が向上。
⓭USB-C端子・・・2つに増加(1つはUSB4対応)
高速データ転送と充電が可能なUSB-C端子を2つ搭載。
⓮指紋スキャン・・・精度を向上
迅速で正確なロック解除が可能に。
⓯ジョイスティック・・・デザインを変更
精確な操作が可能になり、ゲームプレイの快適さが向上。
15の進化を遂げた「ROG Ally X」は旧世代を超越し、全く新しいゲーム体験を実現します。
進化した「ROG Ally X」をぜひ体感してみてください!
「ROG Ally」で快適なゲームライフを実現しよう!
「ROG Ally X」は、さまざまなシーンで快適にゲームを楽しむために設計されたポータブルゲーム機です。
どんな人におすすめなのか、具体的なシチュエーションを交えてご紹介します。
❶PCを持っていないけどPCゲームを楽しみたい人
PCを持っていないけれど、PCゲームを楽しみたいとお考えの方にとって「ROG Ally X」は理想的な選択です。
デスクトップPCやノートPCを持っていなくても、PCゲームの豊富なタイトルを思う存分楽しむことができます。
これ一台で、家でも外出先でも、いつでもどこでもPCゲームの世界に浸れます。
❷PC版しかないゲームをどこでもプレイしたい人
PC版のゲームしかない場合でも、「ROG Ally X」があれば場所を選ばずにプレイできます。
例えば、移動中や旅行先でも、お気に入りのPCゲームを楽しむことができるので、ゲームの世界から離れることなく日常を過ごせます。
❸大きくて重い、熱くなるノートパソコンに不満を抱える人
ノートパソコンを使っていて、「重い」「熱くなる」といった不満を抱えている方には、「ROG Ally X」がおすすめです。
軽量でコンパクトなデザインなので持ち運びが簡単。
さらに、優れた冷却性能により、長時間のゲームプレイでも快適さを保ちます。
❹ノートパソコンのみを所有しているが、コントローラーを持っていない人
ノートパソコンしか持っていないけれど、コントローラーを持っていない方にとって「ROG Ally X」は最適です。
コントローラーが内蔵されているため、追加の機器を買う必要がなく、手軽にゲームを楽しむことができます。
❺モニターやPCデスクトップ、コントローラー、キーボード、マウスを揃えることが面倒な人
ゲーム環境を整えるために、モニターやデスクトップPC、コントローラー、キーボード、マウスなどを揃えるのは大変です。
しかし、「ROG Ally X」なら、これ一台でこれらの機能を兼ね備えており、簡単にゲーム環境を整えることができます。
必要なものがすべて揃っているので、場所も取らず、コストも削減できます。
「ROG Ally X」を手に入れることで、どんな状況でもストレスなくゲームを楽しむことができます。
持ち運びに便利で、優れたパフォーマンスを発揮するこの「ROG Ally X」は、ゲーム好きなあなたにとって欠かせないパートナーとなるでしょう。
❶パフォーマンス向上
AMD Ryzen Z1 ExtremeプロセッサーとRDNA 3グラフィックスでAAAゲームも快適
AFMFとFSR 3対応で滑らかなフレームレートを実現!
❷大容量ストレージとメモリ
1TB PCIe 4.0 SSDで多くのゲームをインストール可能
24GB LPDDR5Xメモリで快適なゲームプレイとストリーミング
❸バッテリー性能の向上
80Whバッテリーで持続時間が2倍
❹冷却性能の向上
エアフロー改善で排熱処理が向上し、タッチパネルの温度を最大6℃低下
❺携帯性とデザインの向上
約678gの軽量設計で持ち運びやすい。
エルゴノミクスデザインと改良されたジョイスティック、D-Padで操作性が向上
❻視認性の向上
120Hzの高輝度液晶で滑らかな表示。
Corning Gorilla Glass VictusとDXCで耐衝撃性と反射防止性能を強化。
❼多機能インターフェース
USB4やUSB3.2など豊富なインターフェースを搭載。
❽便利なソフトウェア機能
Armoury Crate SEで複数のゲームプラットフォームを簡単に管理。
コマンドセンターでゲーム中に各種機能を実行可能。
❾高いセキュリティ
Windows Hello対応の指紋認証センサで高セキュリティ
❿付属の特典
Xbox Game Pass Ultimate (3ヶ月利用権)付き。
ACアダプターも持ち運べるプレミアムハードケース付き。
内容物
ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書
ボディカラーは「ブラック」で、材質はプラスチック製です。
本体は「ROG Ally」と同じく大きめですが、「グリップ」「スティック」「十字キー」「トリガーボタン」が改良されているため、同じサイズでも「ホールド感」はより快適に感じられました。
重量はタブレットPCやノートPCに比べると軽いですが、本体サイズが大きいので、外出時にはやや大きめのバッグを用意すると便利です。
スペック上は「678g」と記載されていますが、実際に計測すると「681g」でした。
パッケージの上蓋の裏側には「ROG Ally スタンド」が付属しており、手持ちプレイ以外にも役立ちます。
例えば、スタンドを使って「ROG Ally X」をモニター代わりに立て掛けると、非常に便利です。
また緊急時にはキーボード、マウスを用意すればデスクトップPCのように使用することも可能です。
「Bluetooth対応」の周辺機器を用意すれば、煩わしい配線なしでスマートにスペースを有効活用できます。
コントローラー周りを見てみます。
サイドには2つのボタンがあり、奥には「左トリガー」が備わっています。
また親指には「左スティック」「方向ボタン」が備えており、すぐ近くに「表示ボタン」「コマンドセンターボタン」があります。
自然な握り心地で、ニュートラル時には4つのボタンの中心に親指が置かれるため、操作性のポジションは非常に良いです。
背面の「マクロボタン」が薬指の位置に配置されたことで、意識的に指を伸ばして押す必要があるため、ゲームプレイ中の誤操作を防げるようになりました。
個人的には常に触れているよりも、意識して指を伸ばして押す方が使いやすく感じます。
また、自然にポジションを取ると親指がアナログスティックとボタンの間に位置し、操作がスムーズになります。
「ROG Ally X」の上部には「通気口」があり、背面にも「通気口」が設けられています。
「 ROGデザイン」を施した通気口がユニークで面白いです。
本体上部のインターフェース周りを見てみます。
左から「指紋認証対応電源ボタン」「マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック」「microSDカードリーダー」「音量調整ボタン」「USB3.2 (Type-C/Gen2/Power Delivery対応) 」「USB4 (Type-C/Power Delivery対応)」が備えています。
「USB3.2 GEN Type-Cポート」は2基搭載されていますが、複数のUSB機器を同時に接続したい場合には、別途「USB C ハブ」が必要です。
「ROG XG Mobile」が廃止され、代わりに「USB4」が導入されました。
幸いなことに、一般的な「USB C ハブ」でも問題なく利用できるので、手軽に拡張できます。
それでは「ROG Ally」を起動してみます。
「電源ボタン」を押して起動します。
いつも通り「Windows 11」のインストール手順に従います。
インストールが完了しました。
デスクトップ画面は以下のようになります。
マイクロソフトのアカウントにログインしておくと、システムが同期され、通常通りご利用いただけます。
そのままASUS独自 ゲーミングユーティリティーアプリ「Armoury Crate SE」もインストールしておきましょう。
画面の左側に「コマンドセンター」があるので押してみます。
各設定項目には、「コントロールモード」や「コマンドセンターの編集」、そして「 ROG Allyのセットアップ」があります。
コマンドセンターの編集では、表示項目に関する設定が行えます。
「Game Library」は、現在インストールされているゲームやアプリを表示し、素早く起動できます。
コントロールモードでは、パッドの操作に関するカスタマイズが可能で、「ゲームパッドモード」と「デスクトップモード」でそれぞれ異なる設定ができます。
キーマッピングやトリガー感度などが自由に調整できます。
項目の増減や順序の変更がシンプルに行えます。
ライティング設定を見てみます。
「左右スティック」のLEDはお好みのカラーを選ぶことができます。
本体の概要、設定の準備が終わったところで「 ROG Ally」のパフォーマンスを見ていきます。
システムデバイスの仕様は以下の通りです。
早速ベンチマークアプリ「3D-MARK」を起動します。
「SpeedWay」はレイトレーシングのスコア(光源処理)を測定するもので、「ROG Ally X」は「522」のスコアを記録しました。
「ROG Ally」の「340」よりも高く、再設計されたエアフロー改善の効果が出ています。
スコアの平均値から見ると、GPU性能は「GTX1650」クラスに匹敵します。
ただし、動作中は非常に重く、「ROG Ally X」単体では処理が難しい場合があります。
快適にレイトレーシング対応ゲームをプレイしたい場合は、別途の外付GPUボックスの拡張を試してみると良いでしょう。
引き続きベンチマーク測定を行います。(過去データを参考にしています)
CPU性能を検証するために、「Cinebench R23」を使用します。
SHADOW OF THE TOMB RADER−「プリセットー最高」
「平均フレームレート」
ゲーム性能は「GTX 1050 Ti」と同等になりました。
「ROG Ally X」を使って「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」を体験してみたところ、その驚くべき画質に感動しました。
このゲームは、その美しいグラフィックで知られており、「ROG Ally X」のディスプレイがその魅力をしっかりと引き出していることが実感できました。
「ROG Ally X」のディスプレイは、発色が非常に鮮やかで、特に暗いシーンでのパフォーマンスが秀逸です。
暗いシーンでも「黒潰れ」がなく、影のディテールまでくっきりと映し出されており、背景の細部までしっかり捉えられています。
例えば「洞窟のダンジョン」のような複雑な環境でも、視認性が確保され、ゲームプレイ中に迷うことがありません。
一方で、内蔵のM.2 SSD(「WD SN560 1TB」)による読み込み時間が、ゲームによっては「25秒〜30秒」とやや長めに感じることがあります。
スムーズなゲームプレイを求めるプレイヤーにとっては少々気になる点かもしれません。
もう少し短縮されれば、さらに快適な体験が提供できるでしょう。
プリセット別にスコアを見てみます。
ゲームのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、GPUの「Radeon」シリーズ用の「AMD Software: Adrenalin Edition」を活用するのが有効です。
「HRPR-RX」設定を選ぶことで、フレームレートが若干向上し、よりスムーズなプレイが実現できます。
ベゼルを見てみます。
ベゼルの幅は約9mmほどあります。
ベゼルはやや広めです。
次に「Cinebench R23」のベンチマークを10分間連続で実施し、パフォーマンスと熱管理の状況をチェックしてみます。(室温26℃)
テスト中、室温26℃の環境下では、開始直後に本体温度が急激に「95℃台」に達しましたが、その後は「平均73℃前後」で安定しました。
本体の外部の様子をサーモグラフィ画像で確認します。
サーモグラフィの測定では、上部の「通気口」が「41℃」に達し、背面の「通気口周辺」は「29℃」で、わずかに暖かい程度でした。
この結果、長時間使用しても本体が過熱して持ちにくくなることはなく、手袋を使う必要もありません。
『ROG Ally X』の冷却性能のおかげで、ゲームプレイや作業に集中しやすい快適な環境が実現されています。
❶「ROG Ally X」のグリップが大幅に改良され、操作性が格段に向上しました。
特に背面の「ROGトライアングルテクスチャー」が新しくなり、手にしっかりとフィットする感覚が得られます。
「ボタンレイアウト」も見直されており、角度がわずかに広げられたことで、自然な操作感を実現しています。
「L/Rトリガー」と「L/Rバンパー」も角度が工夫されており、指を置いたときのフィット感が抜群です。
また、「D-Pad」のデザインも変更され、特に「格闘系」や「レトロゲーム」での「8方向入力」がより正確に行えるようになりました。
手が小さい筆者でも、「親指」が「D-Pad」の中心から自然に奥へ伸びるため、細かい操作もスムーズに行えます。
❷「ROG Ally X」を使えば、たった一本のケーブルで画面の拡張やミニマルなデスクトップPC環境を簡単に実現できます。
大きなデスクトップPCを準備する必要はなく、「キーボード」や「マウス」などを揃えるだけで、コンパクトながらも充実したゲーム環境を整えられます。
「ROG Ally X」なら、これ一台でこれらの機能をすべて兼ね備えており、手軽にゲーム環境を整えることができます。
❸バッテリーの持ちが驚くほど良くなりました!
「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」をバッテリーが「100%」の状態で約90分プレイしても、残量が「81%」とほとんど減少しませんでした。
プレイ中の輝度やゲームの設定にもよりますが、実際に使ってみると、1日の使用には十分なバッテリー持ちです。
充電の心配をせずに長時間楽しめるのは嬉しいポイントです。
❹「メモリ」の増強とパフォーマンスの改善
「メモリ」が「16GB」から「24GB」に増設され、帯域幅もアップしました。
最新のゲームやアプリケーションでのパフォーマンスが向上しました。
特に、「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」のような要求の厳しいゲームでも、スムーズなプレイが可能です。
増設されたメモリにより、ゲームのカクつきが減少し、より快適なプレイ体験が実現しています。
❺内部設計の改良と冷却性能の向上
「バッテリー容量」の増加に伴い、内部設計も見直されました。
「冷却ファン」の音が静かになり、「エアフロー」が最大24%増加。
ゲームプレイ中も快適な温度が維持され、静音性が向上しました。
また、SSDが「2230フォーマット」から「2280フォーマット」に変更され、ストレージ容量とアクセス速度が向上しています。
❻ポートの改善と拡張性の向上
「USB-Cポート」が「2つ」に増設され、そのうち1つは「USB-4に対応」。
より幅広い「eGPUオプション」に対応し、「I/O」の増加が実現されました。
また、SDカードポートの位置も改善され、より使いやすくなっています。
❶パフォーマンスの大きな変化はありません。
「ROG Ally X」は、旧世代「ROG Ally」と同じZ1 Extremeプロセッサを使用しており、パフォーマンスの大幅な向上は見られません。
CPUやGPUのクロック速度も変わっておらず、メモリの増設によるパフォーマンスの向上が主な改良点となっていますが、これがどれほどゲームプレイに影響を与えるかは限定的です。
❷重量が少々、重くなった。
バッテリーの増加に伴い、「ROG Ally X」の重量が681gに増加しました。
旧世代「ROG Ally」よりも僅かですが「67g」ほど重く、持ち運びや長時間の使用においてやや不便に感じるかもしれません。
❸ディスプレイの変更なし
ROG Ally Xは、OLEDディスプレイを搭載しておらず、依然として7インチの1080p LCDディスプレイを使用しています。
次世代「ROG Ally X」に「ROG Ally X」を搭載することを期待したいです。
「ROG Ally X」は、バッテリー性能の向上、メモリの増強、内部設計の改良、ポートの改善といった多方面での進化を遂げ、旧世代「ROG Ally」を大きく超越しました。
特に、長時間のゲームプレイに対応するバッテリーや、高いパフォーマンスを支えるメモリの増強が際立ちます。内部設計の改良により冷却性能も強化され、ポートの配置も使いやすくなりました。
一方で、プロセッサやディスプレイに大きな変更がないことや、価格が139,800円(税込)に引き上げられた点は少し残念です。
しかし、これらの改良がその価格に見合う価値はあると思います。。
プレミアムな「ポータブルゲーム機」として、高いパフォーマンスと快適なゲームプレイを提供し、旅行や外出先での使用にも最適です。「ROG Ally X」は、多岐にわたる改良によって、新たなスタンダードを確立しました。
購入を検討する際は、これらの改善点とデメリットを十分に考慮し、自分のニーズに合った選択をすることが重要です。
プレミアムなゲーム体験を求めるユーザーにとって、間違いなく注目すべき一台です。
お目通し戴き、ありがとうございました。
AD: N.K
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インチ : 7.0型
CPU : AMD Ryzen Z1 Extreme
OS : Windows 11 Home 64
メモリ : 24GB/24GB(標準/最大)
ストレージ : SSD : 1TB
質量 : 約678g
サイズ (突起部除く) : 幅280.6mm×奥行き111.3mm×高さ24.7〜36.9mm ※
※ スティック先端からの厚さは45.05mmです。