2015年06月17日
絶対城先輩の妖怪学講座
絶対城先輩の妖怪学講座 峰守ひろかず
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実際に妖怪だったり、実はただの人の仕業な怪異を妖怪のしたこととして丸く収める絶対城先輩と、自身も怪異に悩まされ、その解消の為に絶対城に来る怪異相談の手伝いをする湯ノ山礼音の、彼らの生い立ち、背景も絡むミステリー。
第一章 べとべとさん
相談に来たストーカー被害の女子大生に君はべとべとさんに憑かれていると騙くらかして夜の校舎にスピーカーなどを張り巡らしてべとべとさんを追い払う振りをし、代金を受け取り、ストーカーしていた方からもその事実を黙っておく代わりにとお金を巻き上げる絶対城阿羅耶。とそれに付き合わされる湯ノ山礼音。
第二章 幽霊
新歓コンパで飲めないというのにお酒を飲まされた礼音は謎の耳鳴りに襲われ動けなくなり、それを助けてくれた織口乃里子先生。彼女の研究室には古い「根暗出垂」と書かれた頭蓋骨入りの木箱などがあり、怪異の相談ならばと絶対城の存在を教えられる。
そうして出会った絶対城にさっぱりと耳鳴りを解消してもらったがその代わりに彼の助手(絶対城的には怪現象のサンプル)をさせられることとなる。
第三章 付喪神
湯ノ山の地元の友人、小久保日奈美の実家で旅館「小久保荘」で壁に人面が浮き上がるという怪異が起こる。礼音の頼みでついて行く絶対城、そしていつもどおり人の仕業だった出来事を妖怪による怪異として片付け、お金を稼いぐ。
第四章 馬鬼
馬術部員の依頼で絶対城が「馬鬼」とインチキ判定した妖怪を払っている内に(絶対城の友人・杵松と礼音もお払い中は裏で仕掛けを操り中)、誰も居なくなっていた絶対城が居住している大学の文学部四号館四階の四十四番資料室のドアが壊され「新怪秘録」が盗まれるという事件が起こる。
礼音はいい人だと思っていたが実は裏ではいろいろと暗躍していたらしい織口先生の仕業だと隠し監視カメラの映像から分かり、忍び込み返す。
第五章 ぬらりひょん
戦時中、ある罪を犯し今もってその事実を知られると不都合なことがある織口家により秘密を保持しようと躍起になっていた乃里子。絶対城から盗んだ資料や、それ以外の資料などを隠した地下室を礼音の特殊能力により見つけられてしまう。その上、従えた運動系の大柄な男3人を礼音にあっさりとやっつけられ、うな垂れる。そして明らかになる乃里子の正体。
本物キタ。
補章 覚
礼音をサンプルと言った絶対城の言葉の意味が分かった第五章。
礼音に施したおまじないの種明かし。
第五章までは妖怪出てこないのかと思いつつ最後は何だか壮大な話になって来ていますが、まだ絶対城の背景には謎があり二巻以降が気になるところ。各章、題になっている妖怪について伝承の発生背景が長めに解説されています。むしろこれがメインなのかな。
ちなみに絶対城阿羅耶は偽名で文学部四号館に住んでいるのはそれが彼の所有だかららしい。
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