2015年09月16日
月例パッチの不具合。起動しない、再起動ループするWindows7を最速で元に戻す方法
2015年8月、2015年9月の月例パッチ
「Patch Tuesday」。毎月第2火曜日はマイクロソフトの定例パッチの日です。
時差の関係上、日本では水曜日にズレ込みますが、
とにかく大量のセキュリティパッチが公開されます。
このPatch Tuesday、Windows10からは廃止されるのですが、
Windows7やWindows8、8.1を利用しているユーザーは、
Windows10にアップグレードしない限り、いつまでも続きそうです。
システムやアプリケーションの脆弱性を狙う悪意あるウイルスから
大切なパソコンを守ってくれるセキュリティパッチも含まれるので、
本来なら本当にありがたいことなのですが、
何十分も電源を落とせなくなったり、
酷い時には、パッチを適用した途端、Windowsが正常起動しなくなるなど、
ちょっと困った部分があります。
2015年8月のセキュリティパッチの概要を以下で見る事ができます。
「2015 年 8 月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要」
2015年9月のセキュリティパッチの概要を以下で見る事ができます。
「2015 年 9 月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要」
過去〜最新のセキュリティパッチを見る場合は、「セキュリティ TechCenter」
セキュリティ TechCenter
月例パッチによる不具合としては、以下のようなものがあります。
・一部のWindowsで再起動ループを繰り返す。
・メモリの少ないWindows7で大量のスワップが発生し、Windows Updateに非常に時間がかかる。
・一部のPCでブルースクリーンや再起動不能となる。
・特定のアプリケーションがフリーズする。
・修正パッチのインストールが繰り返される。
起動しない、再起動ループする場合の対処法
大切なパソコンを守る為に必要な月例パッチなので、
適用しないというのは論外です。
適用しないことで、ウイルス感染して個人情報を抜き取られるだけでなく、
パソコンを破壊されたり、ウイルスを蔓延することにもなるので、
やはり月例パッチはきっちりと適用したほうがいいと思います。
パッチを適用した途端に起動しなくなる、再起動ループを繰り返すなどの
不具合に陥ったら、とにかく以前の正常な状態に戻すのが一番です。
Windowsを正常動作時の状態に戻すには
WindowsVISTA以降、Windowsが正常に起動できない場合には、
起動時のシステムファイルに関する問題が検出されると、自動的にスタートアップ修復が行われるようになっています。
ただし、パッチなどのソフトウエアによる不具合によって起動不能に陥った場合、
このスタートアップ修復では解決できず、スタートアップ修復が繰り返し表示されたり、
「問題が検出できませんでした。」などのメッセージが表示される場合があります。
この場合は、「システム回復オプション」を利用して、Windowsを以前の状態に戻すのが一番です。
システム回復オプションの利用手順
@パソコンの起動、再起動時に「F8」キーを何度か押して、「詳細ブートオプション」を表示してください。
※BIOSやキーボードの違いによって「F8」キーで「詳細ブートオプション」が起動しない場合は、
パソコンの起動時に、「Windows」キー+「R」キーで「Windowsブートマネージャー」を起動してください。
A「詳細ブートオプション」が表示されたら、「コンピュータの修復」を選んでください。
B「システム回復オプション」の画面でキーボードの入力方式を選択し、「次へ」をクリックしてください。
Cローカルユーザーのパスワードの確認画面が表示されるので、パスワードを入力し、「OK」をクリックしてください。
D回復ツールの選択画面が表示されるので、「システムの復元」をクリックしてください。
Eシステムファイルと設定の復元の画面が表示されるので、「次へ」をクリックしてください。
Fシステム復元に利用できる復元ポイントの一覧が表示されるので、
直近の復元ポイントを選択し、「次へ」をクリックしてください。
G復元ポイントの核に画面が表示されるので、「完了」をクリックしてください。
これでシステムの復元が開始されるので、復元が完了するまで待ちます。
H復元完了の確認メッセージが表示されるので、「再起動」をクリックしてください。
まとめ
パソコン起動時にトラブルが発生した場合、
周辺機器との接続が原因となっている事もあるので、
まずは、USB接続しているプリンタ、USBメモリ、HDDドライブ、DVDドライブ、スマートフォンなどを外して再起動してみてください。
ノートパソコンの場合には、内蔵バッテリー、電源ケーブルを外して30分程放置してみるのも効果的です。
BIOSの起動、Windowsの起動が行われ、途中でブルースクリーンになったり、
再起動が繰り替えされる場合には、Windowsアップデートの不具合が考えられるので、
システム回復オプションを利用して復旧するようにしてください。
また、月例パッチなどによって作成されている復元ポイントを利用する他、
復元ポイントは、「スタート」>「コンピュータ」右クリック>「プロパティ」>「システムの保護」>「作成」で作成することができるので、
最良状態を復元ポイントとして残しておき、トラブル時は、この復元ポイントを利用するのがお勧めです。
各種Windowsにはライフサイクルがあります。
サポート終了に伴い、自動修正プログラム、更新プログラムなどの提供が行われなくなります。
「Windows ライフサイクルのファクト シート」
また、パソコンを長年使い続けることで、パソコンのパフォーマンスも劣化し、
パソコンの起動やアプリケーションの起動、動作速度が遅くなり、
作業効率が著しく低下してしまいます。
この様な場合は、ハードディスクを最適化するなどして、パフォーマンスの改善を図ることをお勧めします。
「Windows のパフォーマンスを高めるための最適化」
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4185550
この記事へのトラックバック