2019年01月08日
喧嘩するほど
「てめえふざけてんのか!!」
「あぁ?!やんのかテメー!!」
僕は久々に会う友人二人と待ち合わせしている居酒屋に急いだ。
少し僕が仕事で遅れてしまったので、先に二人は店に入っているからだ。
だが僕が見たのは、二人が取っ組み合いをしているところだった。
「ッ!?バカッ お前ら何やってんだ?!周りに迷惑だろッ!!」
「ああ?! お前か、田中・・・」
「何やってんだよ!説明しろよ、酒井!」
「・・・いや、こいつがさ「こいつじゃないだろッ!先に仕掛けたのはそっちだし」
「うるさいッ!熱くなるな!二人から意見を聞くから騒ぐなッ!
で?何があったんだ。」
今から15分前、酒井と太田は一足先にお店に来店していた。
「いらっしゃいませ。お通しです。メニューは何にいたしましょうか?」
「・・・太田、どうする?あいつまだ仕事だから今から始めたら。」
「いやさっき、終わったて連絡が来たよ。あと15分くらいで着くって。」
「じゃあ、始めておくか、とりあえず生中二つと枝豆、あと軟骨おねがい、追加はまた後で。」
「かしこまりました!」
「・・・いやー久しぶりだな、10年だっけ?大学以来?」
「いや、おれは高卒だから14年かな。お前と田中は進学したし。」
「そうだったな、あの後親父の会社継ぐからって高校出てそのまま就職したもんな。」
「正直、大学に行きたかったけどなー。キャンパスライフ?味わいたかったお。」
「何だよその語尾wもう酔ってるのか?」
久しぶりの再会に懐かしむ二人。
「お待たせしました、生中でーす!」
そして乾杯を先に済ませ、二人は今の現状を話した。
「最近はどうなの?確か大手自動車メーカーだろ?お前」
「うーん、そうなんだけど、もう転職しようと思っている。」
「え?なんでさ。一生安泰だって入社決まった時、俺に自慢してきたじゃん。」
「理想と現実のギャップが酷すぎるんだよ。上司を太鼓持ち、同期入社の奴と出世競争。
今製造部門を任されてるけど、派遣の人たちは指示した行動をしてくれない、そもそも言葉が
通じない。工場のライン建て替えの際の施工業者の対応に追われ、気づけば1週間工場から
出ていない。そんなことを何年もしてきて、何だか目的を見失ってさ。」
「目的か・・・。何もないの?」
「そうだな、もうないなー。何やっても楽しくないし。
他の大学の友達とかみたら、毎日遊んでるのか、仕事してるのか
わからんから、理不尽というか。」
「そんなもの、最初だけだって、もう20代後半にもなればみんな落ち着くし、
大半は家庭を持ったり、部下の教育とかに力を注ぐから、遊んでいられないよ。」
「・・・部下はみんな俺をパワハラ係長、ブラック係長だとよ。」
「え?酷いこというな。」
「俺、何で生きてるのかわからなくなってきたんだ。」
「そんなこと言うなよ、昔のお前はそんなこと言わないだろ!
むしろそんなこと言うやつをバカにしてただろ!」
「その付けが回ってきたんかねー。」
「失礼しまーっす。枝豆と軟骨お待たせしましたー!」
「すいません、だし巻きと串盛り合わせ。」
「あと、ホッケもお願い。」
「ありがとうございます。追加ハイリマシター!!」
「実は俺も会社を継いで後悔してるんだ。」
「・・・。」
「あの時は勉強も出来ないし、将来なんて二の次でお金が欲しかったし、
何より考えることが面倒だったんだ。」
「・・・なんで今言うんだ?その悩みと俺の悩みは違うだろ。」
ジョッキの酒を一気に飲み干し、太田は続けていった。
「いや、一緒だよ。確かに会社の規模など環境は違うけど。
躓いている所は一緒だよ。」
「太田・・・。」
「親の会社に入って思い知らされたのは、今まで優しかった人が急に態度を変えてくる。
まして高校出たての俺にでかい仕事をどんどんと振ってくる。ありがたいけどさ。」
「うん・・・」
「社長も入ったころ、これだけ出来たんだ。お前も余裕だろ?みたいなことを言ってくるんだ。
そしてパンクしたら、使えないなぁの一言。毎日帰れないし、帰りたくないし、行きたくない。」
話がだんだんと暗くなりはじめたが、太田はこうも言った。
「だけど、それは最初だけさ。俺は目標を立ててこうなりたいと思って頑張ったんだ。」
「どんな目標を立てたんだ?」
「友達に恥ずかしくない男にせめてなろう。泣き言は友達に言うけど、甘えた事は言わない。
お前らに顔を合わせたいために頑張った。とでも言うのかな?」
「そんなの気にするなよ。友達だろ?」
「確かに気にしたらダメだよ。でも、僕はそうじゃないと頑張れなかったんだ。
お前は大手自動車メーカー。田中は小さい雑誌の編集者。」
「・・・んだよ。俺らが羨ましいだけだろ?ただの嫉妬心で仕事してるのか?
バカにしてるのか。お前は努力してないかもしれないが、俺はちゃんと努力したんだ!」
「知ってるよ。だから憧れていたんだ。そしてお前の友達が何んにも考えていない奴だと
お前が恥ずかしいだろ?だから、恥をかかせないように頑張った。」
「何かを目標を立てるて難しいけど、下らないこと、小さい事でもいいから
立てて頑張ることが大事だと思う。辞めるのは賛成さ。
その後、どうしたらて考えるとき、足元から立ててみるのもありだと思うよ。」
「・・・太田、お前。」
「お待たせしましたー、だし巻きと串盛り合わせ。それとホッケですねー。」
「すいません、焼酎ロックで。酒井は?」
「・・・ブルーハワイで。」
「・・・オシャレだな。」
「もうすぐあいつ来るから、あいつも混ぜて話そうよ。」
「ああ、そうだな。」
「あっホッケ貰うね。」
その時、酒井は箸をおいた。
「ちょっとまて、何俺のホッケ食べてんだ?」
「え?いいじゃん別に。色々食べて飲みたいし。」
「良くないだろ。これはシェアできない食べ物だ。食べたきゃ頼めよ。」
「何?シェアってよく解んないんだけど。」
「例えばこのだし巻きは6等分に切られている!串盛り合わせは計6本
三人だと十分に分けれる。
それに引き換えホッケは1匹だッ!無理だろ、シェアするの。」
「いや、みんなで摘まんで食えばいいじゃん。」
「馬鹿ッ!!多く摘む可能性だってあるだろ?わかんねぇのかボッチ野郎!」
「ハァ?!何だよそれ!自分ルールじゃん!何がボッチだ。知ってるぞ、
お前軽音楽サークルで馴染めないからそのまま幽霊になったんだろ?
そんな奴がシェアとか言うなよ!シェアボーイ!」
「シャイボーイみたいに言ってんじゃないよ!」
___________________________________________________________________
「・・・・です。」
「・・・・いや、です。じゃなくて、何してんの?」
田中は呆れていた。
「何前半の熱い話と後半のくだらない話の落差。スゲーな。落差
エベレストとマリアナ海溝並みの落差だぞ。」
「・・・・ちょっと意味がわから「うるせー!!」
「何なん?あいつも来たら話をしよーぜて。その話題を継続させて俺を待てよ!!
何ガンガン食い物頼んでんだよ!枝豆と軟骨減ってねーだろ!!
シェアってワード、居酒屋にねーよ!!」
「いや、ある「ねーーー!!」
「おれさ、皆で分けて(アッこれおいしい、ちょっと食べてみ?)みたいなことが
理想なんだ。ちょっとずつ摘まんでワイワイするのがいいんだ。」
「じゃあなんでホッケ頼んだんだよ?」
「それは、個人的に食べたい、あと(おお、ウメェwちょっこれ食ってみ?
うまいよな!)てノリをしたかった。自分から食べていいよ。てオープンな俺を
見せたかったんだ。」
「目的がないとか言ってたやつが口にするセリフじゃないよね?」
「酒井、気持ちわるいよ・・・・。」
「というかお前もさ、何で先にホッケなの?串盛り合わせとかあるじゃん。」
「友達が食ってるものって想像以上に興味をそそられるんだよね、俺。
自分でいっぱい頼んだけど、あー魚頼んでないやて思ったら酒井がホッケ
頼んだから、良いかと思って。」
「まあ、気持ちは分かるけどさ・・・」
「おい、田中待てよ!なんで俺のシェアしたい気持ちは解らないのに
こいつのちょっと欲しいは解るんだ!えぇ?!」
「だってそこまで食いたいモノじゃないし。誰かが頼んだら食べてみようかなて
俺も思うから・」
「オイッ!何だそれ、ホッケ漁師さんに謝れよッ!!」
「何でだよ。別にそう思うのは人それぞれだろ?
というかほかのもの処理してから注文しろよ。」
「お待たせしました、焼酎ロックとブルーハワイでーす。」
「もう酒も追加したの?早くね。何?ブルーハワイって
居酒屋2杯目で注文する飲み物じゃねーよ!」
「いいだろ?そこは!」
「ホッケとブルーハワイて合うわけねーだろ!?」
「北海道とハワイの文化交流だよ!」
「何が文化交流だよ!もうこれ殴り合いだよ。」
「すいませーん、ビールと串揚げ盛り合わせ、唐揚げ、ポテトを」
「だから、頼みすぎだって言ってんだろ!!テーブルパンパンじゃねーか!」
「・・・ポキ丼も下さい「何お前、お酒に合わせてハワイアンに持っていってんの?!」
「そうだよ、皆で分けれないじゃないか」
「そこじゃねーよ!問題は!」
酒井は箸をおいてこういった。
「・・・変わってないな、田中。」
「あ?何だよいきなり・・・」
「確かに変わってないなー。きつい」
「きつい?」
「あーきつい、あと自分のルールがありすぎるというか。」
「確かに、きっちりしすぎ」
「ハァァァ!??なんで俺が悪い流れになってんの!?」
「昔からそうだもんなー。なあ太田」
「そうそう、1分遅刻しただけで、激怒して帰るし。」
「俺はあの時、30分前に待ってたんだよ!」
「ででで出たー!学生にいきなりどっかで覚えた社会人ルール押し付けてくる奴ー。
5分前行動って・・・高校生でちょっと早く集合を求めてもねぇ」
「正直、意識高いというか。」
「・・・・・。」
「文化祭の模擬店でもすごかったもんな。」
「あのたこ焼きの分量ね、女子全員引いて結局田中一人でやってたもんな。」
「・・・・・。」
「就職も、この世の闇を暴くって記者になったのに、なんかすごい曲がった
雑誌の会社に入ったもんな。」
「邪馬台国が日本をおかしくした!てもうよくわかんない見出し出してたよ。この前・・・。」
「うわぁぁぁぁ!!うるさーい!!」
僕は切れた・・・・
「なんでこんな久しぶりの再会で、こんなにディスられるの?!
何なん、いいじゃないか!ほんとうの事書いたって!
女子が作るたこ焼き、クソマズかったし!!」
「・・・・お前もため込んでたんだな。」
「いや!今溜まったんだけど!!おめーらのせいで!」
「田中、ありがとうな。「何が!?」
「お前、わざわざこの場をセッティングするだけでなく、俺たちが喧嘩することを
見越して、自分のダメな部分を前面にアピールして、俺たちの仲直りさせようと
した「んなわけねーだろっ!!知らねーんだよ、ホッケごときで口論する大人なんて!!」
「でもそんなに見せなくてもいいよ、皆引くし。」
「見せてーし!だいた「お待たせしましたー!ビール!!」
「よーし!乾杯だー!!飲むぞー!!」
「・・・・聞けぇぇぇぇ!!」
ホッケ事件はこんな展開で幕を閉じた・・・・
_______________________________
こんなのですいません。
「あぁ?!やんのかテメー!!」
僕は久々に会う友人二人と待ち合わせしている居酒屋に急いだ。
少し僕が仕事で遅れてしまったので、先に二人は店に入っているからだ。
だが僕が見たのは、二人が取っ組み合いをしているところだった。
「ッ!?バカッ お前ら何やってんだ?!周りに迷惑だろッ!!」
「ああ?! お前か、田中・・・」
「何やってんだよ!説明しろよ、酒井!」
「・・・いや、こいつがさ「こいつじゃないだろッ!先に仕掛けたのはそっちだし」
「うるさいッ!熱くなるな!二人から意見を聞くから騒ぐなッ!
で?何があったんだ。」
今から15分前、酒井と太田は一足先にお店に来店していた。
「いらっしゃいませ。お通しです。メニューは何にいたしましょうか?」
「・・・太田、どうする?あいつまだ仕事だから今から始めたら。」
「いやさっき、終わったて連絡が来たよ。あと15分くらいで着くって。」
「じゃあ、始めておくか、とりあえず生中二つと枝豆、あと軟骨おねがい、追加はまた後で。」
「かしこまりました!」
「・・・いやー久しぶりだな、10年だっけ?大学以来?」
「いや、おれは高卒だから14年かな。お前と田中は進学したし。」
「そうだったな、あの後親父の会社継ぐからって高校出てそのまま就職したもんな。」
「正直、大学に行きたかったけどなー。キャンパスライフ?味わいたかったお。」
「何だよその語尾wもう酔ってるのか?」
久しぶりの再会に懐かしむ二人。
「お待たせしました、生中でーす!」
そして乾杯を先に済ませ、二人は今の現状を話した。
「最近はどうなの?確か大手自動車メーカーだろ?お前」
「うーん、そうなんだけど、もう転職しようと思っている。」
「え?なんでさ。一生安泰だって入社決まった時、俺に自慢してきたじゃん。」
「理想と現実のギャップが酷すぎるんだよ。上司を太鼓持ち、同期入社の奴と出世競争。
今製造部門を任されてるけど、派遣の人たちは指示した行動をしてくれない、そもそも言葉が
通じない。工場のライン建て替えの際の施工業者の対応に追われ、気づけば1週間工場から
出ていない。そんなことを何年もしてきて、何だか目的を見失ってさ。」
「目的か・・・。何もないの?」
「そうだな、もうないなー。何やっても楽しくないし。
他の大学の友達とかみたら、毎日遊んでるのか、仕事してるのか
わからんから、理不尽というか。」
「そんなもの、最初だけだって、もう20代後半にもなればみんな落ち着くし、
大半は家庭を持ったり、部下の教育とかに力を注ぐから、遊んでいられないよ。」
「・・・部下はみんな俺をパワハラ係長、ブラック係長だとよ。」
「え?酷いこというな。」
「俺、何で生きてるのかわからなくなってきたんだ。」
「そんなこと言うなよ、昔のお前はそんなこと言わないだろ!
むしろそんなこと言うやつをバカにしてただろ!」
「その付けが回ってきたんかねー。」
「失礼しまーっす。枝豆と軟骨お待たせしましたー!」
「すいません、だし巻きと串盛り合わせ。」
「あと、ホッケもお願い。」
「ありがとうございます。追加ハイリマシター!!」
「実は俺も会社を継いで後悔してるんだ。」
「・・・。」
「あの時は勉強も出来ないし、将来なんて二の次でお金が欲しかったし、
何より考えることが面倒だったんだ。」
「・・・なんで今言うんだ?その悩みと俺の悩みは違うだろ。」
ジョッキの酒を一気に飲み干し、太田は続けていった。
「いや、一緒だよ。確かに会社の規模など環境は違うけど。
躓いている所は一緒だよ。」
「太田・・・。」
「親の会社に入って思い知らされたのは、今まで優しかった人が急に態度を変えてくる。
まして高校出たての俺にでかい仕事をどんどんと振ってくる。ありがたいけどさ。」
「うん・・・」
「社長も入ったころ、これだけ出来たんだ。お前も余裕だろ?みたいなことを言ってくるんだ。
そしてパンクしたら、使えないなぁの一言。毎日帰れないし、帰りたくないし、行きたくない。」
話がだんだんと暗くなりはじめたが、太田はこうも言った。
「だけど、それは最初だけさ。俺は目標を立ててこうなりたいと思って頑張ったんだ。」
「どんな目標を立てたんだ?」
「友達に恥ずかしくない男にせめてなろう。泣き言は友達に言うけど、甘えた事は言わない。
お前らに顔を合わせたいために頑張った。とでも言うのかな?」
「そんなの気にするなよ。友達だろ?」
「確かに気にしたらダメだよ。でも、僕はそうじゃないと頑張れなかったんだ。
お前は大手自動車メーカー。田中は小さい雑誌の編集者。」
「・・・んだよ。俺らが羨ましいだけだろ?ただの嫉妬心で仕事してるのか?
バカにしてるのか。お前は努力してないかもしれないが、俺はちゃんと努力したんだ!」
「知ってるよ。だから憧れていたんだ。そしてお前の友達が何んにも考えていない奴だと
お前が恥ずかしいだろ?だから、恥をかかせないように頑張った。」
「何かを目標を立てるて難しいけど、下らないこと、小さい事でもいいから
立てて頑張ることが大事だと思う。辞めるのは賛成さ。
その後、どうしたらて考えるとき、足元から立ててみるのもありだと思うよ。」
「・・・太田、お前。」
「お待たせしましたー、だし巻きと串盛り合わせ。それとホッケですねー。」
「すいません、焼酎ロックで。酒井は?」
「・・・ブルーハワイで。」
「・・・オシャレだな。」
「もうすぐあいつ来るから、あいつも混ぜて話そうよ。」
「ああ、そうだな。」
「あっホッケ貰うね。」
その時、酒井は箸をおいた。
「ちょっとまて、何俺のホッケ食べてんだ?」
「え?いいじゃん別に。色々食べて飲みたいし。」
「良くないだろ。これはシェアできない食べ物だ。食べたきゃ頼めよ。」
「何?シェアってよく解んないんだけど。」
「例えばこのだし巻きは6等分に切られている!串盛り合わせは計6本
三人だと十分に分けれる。
それに引き換えホッケは1匹だッ!無理だろ、シェアするの。」
「いや、みんなで摘まんで食えばいいじゃん。」
「馬鹿ッ!!多く摘む可能性だってあるだろ?わかんねぇのかボッチ野郎!」
「ハァ?!何だよそれ!自分ルールじゃん!何がボッチだ。知ってるぞ、
お前軽音楽サークルで馴染めないからそのまま幽霊になったんだろ?
そんな奴がシェアとか言うなよ!シェアボーイ!」
「シャイボーイみたいに言ってんじゃないよ!」
___________________________________________________________________
「・・・・です。」
「・・・・いや、です。じゃなくて、何してんの?」
田中は呆れていた。
「何前半の熱い話と後半のくだらない話の落差。スゲーな。落差
エベレストとマリアナ海溝並みの落差だぞ。」
「・・・・ちょっと意味がわから「うるせー!!」
「何なん?あいつも来たら話をしよーぜて。その話題を継続させて俺を待てよ!!
何ガンガン食い物頼んでんだよ!枝豆と軟骨減ってねーだろ!!
シェアってワード、居酒屋にねーよ!!」
「いや、ある「ねーーー!!」
「おれさ、皆で分けて(アッこれおいしい、ちょっと食べてみ?)みたいなことが
理想なんだ。ちょっとずつ摘まんでワイワイするのがいいんだ。」
「じゃあなんでホッケ頼んだんだよ?」
「それは、個人的に食べたい、あと(おお、ウメェwちょっこれ食ってみ?
うまいよな!)てノリをしたかった。自分から食べていいよ。てオープンな俺を
見せたかったんだ。」
「目的がないとか言ってたやつが口にするセリフじゃないよね?」
「酒井、気持ちわるいよ・・・・。」
「というかお前もさ、何で先にホッケなの?串盛り合わせとかあるじゃん。」
「友達が食ってるものって想像以上に興味をそそられるんだよね、俺。
自分でいっぱい頼んだけど、あー魚頼んでないやて思ったら酒井がホッケ
頼んだから、良いかと思って。」
「まあ、気持ちは分かるけどさ・・・」
「おい、田中待てよ!なんで俺のシェアしたい気持ちは解らないのに
こいつのちょっと欲しいは解るんだ!えぇ?!」
「だってそこまで食いたいモノじゃないし。誰かが頼んだら食べてみようかなて
俺も思うから・」
「オイッ!何だそれ、ホッケ漁師さんに謝れよッ!!」
「何でだよ。別にそう思うのは人それぞれだろ?
というかほかのもの処理してから注文しろよ。」
「お待たせしました、焼酎ロックとブルーハワイでーす。」
「もう酒も追加したの?早くね。何?ブルーハワイって
居酒屋2杯目で注文する飲み物じゃねーよ!」
「いいだろ?そこは!」
「ホッケとブルーハワイて合うわけねーだろ!?」
「北海道とハワイの文化交流だよ!」
「何が文化交流だよ!もうこれ殴り合いだよ。」
「すいませーん、ビールと串揚げ盛り合わせ、唐揚げ、ポテトを」
「だから、頼みすぎだって言ってんだろ!!テーブルパンパンじゃねーか!」
「・・・ポキ丼も下さい「何お前、お酒に合わせてハワイアンに持っていってんの?!」
「そうだよ、皆で分けれないじゃないか」
「そこじゃねーよ!問題は!」
酒井は箸をおいてこういった。
「・・・変わってないな、田中。」
「あ?何だよいきなり・・・」
「確かに変わってないなー。きつい」
「きつい?」
「あーきつい、あと自分のルールがありすぎるというか。」
「確かに、きっちりしすぎ」
「ハァァァ!??なんで俺が悪い流れになってんの!?」
「昔からそうだもんなー。なあ太田」
「そうそう、1分遅刻しただけで、激怒して帰るし。」
「俺はあの時、30分前に待ってたんだよ!」
「ででで出たー!学生にいきなりどっかで覚えた社会人ルール押し付けてくる奴ー。
5分前行動って・・・高校生でちょっと早く集合を求めてもねぇ」
「正直、意識高いというか。」
「・・・・・。」
「文化祭の模擬店でもすごかったもんな。」
「あのたこ焼きの分量ね、女子全員引いて結局田中一人でやってたもんな。」
「・・・・・。」
「就職も、この世の闇を暴くって記者になったのに、なんかすごい曲がった
雑誌の会社に入ったもんな。」
「邪馬台国が日本をおかしくした!てもうよくわかんない見出し出してたよ。この前・・・。」
「うわぁぁぁぁ!!うるさーい!!」
僕は切れた・・・・
「なんでこんな久しぶりの再会で、こんなにディスられるの?!
何なん、いいじゃないか!ほんとうの事書いたって!
女子が作るたこ焼き、クソマズかったし!!」
「・・・・お前もため込んでたんだな。」
「いや!今溜まったんだけど!!おめーらのせいで!」
「田中、ありがとうな。「何が!?」
「お前、わざわざこの場をセッティングするだけでなく、俺たちが喧嘩することを
見越して、自分のダメな部分を前面にアピールして、俺たちの仲直りさせようと
した「んなわけねーだろっ!!知らねーんだよ、ホッケごときで口論する大人なんて!!」
「でもそんなに見せなくてもいいよ、皆引くし。」
「見せてーし!だいた「お待たせしましたー!ビール!!」
「よーし!乾杯だー!!飲むぞー!!」
「・・・・聞けぇぇぇぇ!!」
ホッケ事件はこんな展開で幕を閉じた・・・・
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こんなのですいません。
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