2008年07月16日
ガラスの仮面
蜷川幸雄演出の「ガラスの仮面」、原作のイメージを生かしたキャスティングに注目
7月16日16時27分配信 @ぴあ
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「音楽劇 ガラスの仮面」製作発表 左から、蜷川幸雄、大和田美帆、奥村佳恵、夏木マ
国民的少女漫画『ガラスの仮面』を蜷川幸雄が演出する「音楽劇 ガラスの仮面」の製作発表が7月15日、都内にて行われた。
⇒ 「音楽劇 ガラスの仮面」製作発表の様子
『ガラスの仮面』(美内すずえ作)は1976年に『花とゆめ』で連載開始、今も連載が続く少女漫画界の金字塔的作品だ。一見平凡な少女・北島マヤが生まれ持つ演技の天才的才能と舞台への情熱で、様々な苦難を乗り越え、ライバルの姫川亜弓とともに女優として成長していく姿を描く物語。少女の成長譚としてだけでなく、劇中劇として登場する舞台作品も魅力的で演劇のバックステージ物語としても人気が高い。今までにもドラマ化や舞台化、アニメ化もされているが、蜷川は「家族そろって劇場に観に来られる作品がほしかった。“演劇の愉しみ”を描いたこの作品が最適だった」と語る。
主人公のふたりの少女を演じるのは、オーディションで2000人超の応募者の中から選ばれた、大和田美帆と奥村佳恵。演技の天才少女・北島マヤ役は大和田獏と岡江久美子の長女、大和田美帆が射止めた。「もともと『ガラスの仮面』が大好きで、この募集を見つけた時、しかも蜷川さん(演出)と書いてあって、それだけで大変な役であるとか何も考えずに事務所に受けさせてくださいとお願いをしました。それが1年後の今、製作発表の場に立っているのが不思議」と、喜びを語る。蜷川はその彼女の魅力を「ひたむきさと、ある種普通の無名の少女に見えるところがいい。庶民的な匂いがある。なおかつ芝居が出来る」と話した。一方、演劇界のサラブレットとして生まれたお嬢様・姫川亜弓役に抜擢されたのは、デビューとなる19歳の奥村佳恵。清楚な雰囲気を持つ美少女で会見でも注目の的だったが、蜷川は「(オーディションで)座って立っただけで、半分もうこの子に決めていました。すっきりと自己主張をして、背筋が伸びている」と抜擢の理由を語る。その奥村は「今自分にできること、要求されることに精一杯応えて、姫川亜弓として舞台の上で生きたい」と緊張のそぶりも見せず落ち着いて語った。
そのほかも魅力的なキャストが揃う。往年の大女優にしてマヤの演劇の先生・月影千草を演じるのは夏木マリ。この日も原作のビジュアルを彷彿とさせる片目を隠す髪型で登場した彼女は「(月影千草は)女版蜷川幸雄といった役どころですから。蜷川さんの現場を見ているような芝居」と発言し、これには蜷川も苦笑。さらにマヤを見守る俳優・桜小路優役に「ウルトラマンネクサス」で人気を博した川久保拓司、“紫のバラの人”速水真澄役に蜷川芝居の常連・横田栄司、マヤの劇団仲間である青木麗役に多くの蜷川作品で娘役として活躍する月川悠貴といった、どこかしら原作のイメージに似通ったキャスティング。蜷川は漫画の舞台化にあたってビジュアルは重要であり「(原作から)離れるか似せるかという問題がまずあるが、僕はなるべく近づけたい。似せる努力をする」と宣言。ただそれが「大変なんだよね、まいった!」とボヤいてもいた。
公演は8月8日(金)〜24日(日)彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、その後、大阪、北九州にて行われる。チケットは現在発売中。
最終更新:7月16日16時27分
7月16日16時27分配信 @ぴあ
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「音楽劇 ガラスの仮面」製作発表 左から、蜷川幸雄、大和田美帆、奥村佳恵、夏木マ
国民的少女漫画『ガラスの仮面』を蜷川幸雄が演出する「音楽劇 ガラスの仮面」の製作発表が7月15日、都内にて行われた。
⇒ 「音楽劇 ガラスの仮面」製作発表の様子
『ガラスの仮面』(美内すずえ作)は1976年に『花とゆめ』で連載開始、今も連載が続く少女漫画界の金字塔的作品だ。一見平凡な少女・北島マヤが生まれ持つ演技の天才的才能と舞台への情熱で、様々な苦難を乗り越え、ライバルの姫川亜弓とともに女優として成長していく姿を描く物語。少女の成長譚としてだけでなく、劇中劇として登場する舞台作品も魅力的で演劇のバックステージ物語としても人気が高い。今までにもドラマ化や舞台化、アニメ化もされているが、蜷川は「家族そろって劇場に観に来られる作品がほしかった。“演劇の愉しみ”を描いたこの作品が最適だった」と語る。
主人公のふたりの少女を演じるのは、オーディションで2000人超の応募者の中から選ばれた、大和田美帆と奥村佳恵。演技の天才少女・北島マヤ役は大和田獏と岡江久美子の長女、大和田美帆が射止めた。「もともと『ガラスの仮面』が大好きで、この募集を見つけた時、しかも蜷川さん(演出)と書いてあって、それだけで大変な役であるとか何も考えずに事務所に受けさせてくださいとお願いをしました。それが1年後の今、製作発表の場に立っているのが不思議」と、喜びを語る。蜷川はその彼女の魅力を「ひたむきさと、ある種普通の無名の少女に見えるところがいい。庶民的な匂いがある。なおかつ芝居が出来る」と話した。一方、演劇界のサラブレットとして生まれたお嬢様・姫川亜弓役に抜擢されたのは、デビューとなる19歳の奥村佳恵。清楚な雰囲気を持つ美少女で会見でも注目の的だったが、蜷川は「(オーディションで)座って立っただけで、半分もうこの子に決めていました。すっきりと自己主張をして、背筋が伸びている」と抜擢の理由を語る。その奥村は「今自分にできること、要求されることに精一杯応えて、姫川亜弓として舞台の上で生きたい」と緊張のそぶりも見せず落ち着いて語った。
そのほかも魅力的なキャストが揃う。往年の大女優にしてマヤの演劇の先生・月影千草を演じるのは夏木マリ。この日も原作のビジュアルを彷彿とさせる片目を隠す髪型で登場した彼女は「(月影千草は)女版蜷川幸雄といった役どころですから。蜷川さんの現場を見ているような芝居」と発言し、これには蜷川も苦笑。さらにマヤを見守る俳優・桜小路優役に「ウルトラマンネクサス」で人気を博した川久保拓司、“紫のバラの人”速水真澄役に蜷川芝居の常連・横田栄司、マヤの劇団仲間である青木麗役に多くの蜷川作品で娘役として活躍する月川悠貴といった、どこかしら原作のイメージに似通ったキャスティング。蜷川は漫画の舞台化にあたってビジュアルは重要であり「(原作から)離れるか似せるかという問題がまずあるが、僕はなるべく近づけたい。似せる努力をする」と宣言。ただそれが「大変なんだよね、まいった!」とボヤいてもいた。
公演は8月8日(金)〜24日(日)彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、その後、大阪、北九州にて行われる。チケットは現在発売中。
最終更新:7月16日16時27分
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