ここは、とある高校。
この学校の生徒はABCとランクがあり、
Aが特別優遇度が高い。
例えば、Aの生徒には、一人ずつ
寮の部屋が与えられ、電気代、水道代は無料で
バイクや車もレンタル無料。
学校での自由度も高い。
そんなA生徒になるには
テストが良くてもダメ。
そんなA生徒のニール君はテストの点は悪く
遅刻と欠席の常習犯で暴力沙汰も多い。
そんなニール君が何故ずっとAなのか
不思議がわく、B や C の生徒たち。
金持ちだからだという説が一番有力だ。
そんなA生徒が、授業をする授業が年に一度ある。
そこでA 生徒で一年生のミヤビ君は同級生のC生徒の担当に
なった。
Cを集めたクラスで教壇で話し出す。
これはミヤビ君のテストでもある。
「みんな、肉食について考えた事はありますか?」
シーン。
「今日は肉を食べる事について考えたいと思う。
みんな肉を食べてるだろうが、悪いと思った事はないかな?」
シーン。
「説明します。肉や乳製品は毒物だから、食べてる人は辞めましょう。
もちろん、誕生日に乳製品のケーキ買うのは、よくありません。
祝う気持ちがあるなら、毒物をプレゼントするのは良くないですよね?
」
「じゃあタバコは?」と生徒が聞く。
「それは自分で考えるべきですね、ただ、肉は
動物虐待であるし、人間虐待でもあります」
「人間?」
「そうですよ、無論、動物は虐待された上で苦しみながら
殺害されます。牛は涙を流すのは有名ですが知ってますか?
人間虐待というのは、まず、肉は毒物で、それを宣伝したり
食べさせたりする時点で人間虐待と言っても良いですが
買う事で、また業者は商売活性化しますよね?
森林伐採も果てしなく進行させてます。
本来、地球の飢餓で苦しむ沢山の人々を救えるだけの量の野菜を
家畜生産のために、家畜に与えて育ててるんですよ。
育てた牛や豚を、パッと皆が一食しますよね?
というか、森林伐採するのが、家畜生産業なんです。
この肉食のせいで、今の子供達全員、将来苦しみます
人間虐待じゃないですか?」
「た、しかに」
「何より、毒物でしかない肉を食って
味を楽しむだけの為に
動物虐待毎日してる肉食してる人が常識人として
存在してるから、イジメも自殺も、何も悪い事が
なくならないのは明白です。
動物が可哀想と思わない奴はキチガイ確定です。
可哀想と思わないから、肉を食ってる奴らが
いるわけですから、愛情なんて、みんな持ってないです。
愛情が無いのに、世界は良くなりますか?
動物食ってるのは、ただの弱い者イジメですよ?」
「でもさ、植物だって生きてんじゃん!
肉食はだめとか、偽善者じゃね?」
と自慢げに切り出した生徒に
「この世で一番愚かな反論きたーっ!」
「え?」
「まず、さっきも言ったが、
森林伐採、いわば、植物を殺しまくってんのが
肉食者なんだよ、それに加えて動物も殺してる、
そんな肉食者が、どの口開けて喋ったのかな?
自分がえらいとでも?
世界を良くするベジタリアンより
何も我慢出来ずに、文句だけ言う。
しかもその文句は、本来、自分自身に言うべきだろう。
それに、生きてる、生きてないは、科学生物学的な表現であり
何が大事か自分で考えた事もないたろう。
命が平等だというなら、まず、動物の肉ではなく
自分の腕を食いちぎってから発言したまえ。
植物も動物も生きてる、人間も動物だ。
命は平等だ、なら、自分をまず食え。」
「でも、人間は動物と違うでしょー」
「ああ、違うよ、理性が利くから人間だよな?
だから、最低最悪な肉食に取り憑かれて
ムシャムシャ肉にかじり付く、理性の無い奴は
動物だ。
あと言いたいのは
みんな、実際、家畜は家畜で差別してるから肉を食ってるんだよ。
それはもはや、そこに産まれたから仕方ないって思ってるでしょ?
それはね、誰か虐待で死んだ人間の子供の事も、
そこに産まれたから仕方ないって思ってるわけだ。
それは、産まれた時点で全て運命だと言ってるような
ものだ。なら、僕が今、君たちを殺しても、
運命だとあっさり片付けられるよな?」
「そんなのイヤに決まってんじゃん!」
「だから戦争は無くならないんだよ!
そういう理不尽すぎるバカな言いぐさする
精神が皆にあるから、、、」
「はい、、終わり!」
と本当の先生がタイムアップを告げた。
「まじか、時間足りないなー」
「十分よミヤビ君、さすがね、私が勉強させられちゃったわ」
「ミヤビ様と呼びたまへ」
「調子にのるなっ(笑)。じゃあ皆感想書いたら後ろから裏にして
集めてねー」
次の時間にナイクという2年生のA生徒が
今度は教師だ。
「今日は、えっと、ベジタリアンの授業をします」
偶然の同じテーマ。
「肉食とはカルト宗教という話からしたいと思います。
まず、明治時代以降に肉食が盛んになっていき、
政治的背景、様々な視点からして
肉食とはカルト宗教でしかない。
肉を食わないとタンパク質がとれなくて健康に悪いとか
スタミナが落ちるとかパワーが出ないとか、
全てデタラメです。
中毒性の高い、肉はかっこうの金稼ぎになる。
肉を食べるから病気が蔓延している。
肉のせいで、風邪をひき、アトピー、アルツハイマー、
、、、」・・・
とナイクの授業が終わった。
1週間後、先生がミヤビ君に話しかける。
「あのあと偶然、肉食について二年生も生徒授業で
話したのよ、貴方の言わなかった部分を完全にフォロー
してたわ」
「へー、」
「感想皆に書いてもらったんだけど、凄いわよ?
半分以上の生徒が、肉は食べたくないって書いてたのよ」
「そりゃそうでしょ、A 生徒が授業してんだから、
否定なんて強く書けないっしょ」
「それは違うわよ!最近うちの生徒が動物性以外を
毎日コンビニで買ってるらしいのよ、その内の一人に
聞いたら、最近みんな、肉は最低だってインターネットの
プロフィールとかに書いてるらしいのよ。」
「ほう!」
「ミヤビ君、今回の生徒授業は合格ね」
「やったー」