2016年10月22日
P「給与明細見られた」
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:24:54.54 ID:maG39Gk30
- 貴音「……」ズルズル
亜美「お姫ちん、さっきから食べてばっかだね」
真美「まだお昼にもなってないのにね」
伊織「空のカップが三十個以上山積みって……」
響「自分の家族みんな合わせても貴音の食欲に勝てそうにないぞ」
真「食費だけで破産しそうだけど、大丈夫なの?」
貴音「問題ありません。お仕事が増えましたので」ズルズル
あずさ「確かに、一年前に比べたら本当に変わったわね〜」
亜美「チョー忙しくなったねー」
美希「全くなの。おちおちお昼寝もできなくなったの……あふぅ」
真美「その割にはみんなでまったり過ごしてるけどね」
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:27:11.94 ID:maG39Gk30
- やよい「でも、おかげですっごく助かってますー」
千早「こう言っては何だけど、高槻さんはあまり変わったようには見えないのだけど」
伊織「そうね。やよい、無理してない?」
やよい「そんな事ないですよ。今はかすみたちのために貯金してるんです」
やよい「みんなの将来とか考えないといけませんから」
千早「高槻さん……っ」ダキッ
伊織「やよいっ!」ダキッ
真美「……やよいっちも大変だなー」
亜美「そういえば、はるるんたちは? - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:30:09.28 ID:maG39Gk30
- 律子「ふぅ……プロデューサー殿がいないと、静かに作業できますね」カタカタ
小鳥「向こうは賑やかですけどね」カタカタ
雪歩「律子さん、お茶のお代わりはいかがですかぁ」
律子「ありがと。頂くわ」カタカタ
小鳥「雪歩ちゃん、私にも貰える?」カタカタ
雪歩「あ、はい。分かりましたぁ」
春香「律子さんも小鳥さんも、クッキー焼いてきたんでお茶請k」ドンガラガッシャーン
雪歩「ひゃぁっ!?」
春香「」
雪歩「」 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:32:05.01 ID:maG39Gk30
- 律子「ちょっと春香、雪歩、大丈夫!?」
亜美「うわぁ、はるるんまたハデにやったねー」
真美「ゆきぴょんまで巻き込んじゃってるよ」
春香「いたた……雪歩、ごめんね。大丈夫?」
雪歩「あ、はい。大丈夫ですぅ」
あずさ「良かったわ〜。ケガはなさそうね〜」
千早「……プロデューサーの机がメチャメチャだわ」
春香「うわっ、どどどどうしよっ!?」
貴音「見たところ、書類が散乱しただけのようです」ズルズル
響「歩きながら食べちゃメッなんだぞ……春香、自分も手伝うから片付けよう」
真「皆でやればあっという間だよ」
春香「うん、ありがとみんなぁ」 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:34:08.17 ID:maG39Gk30
- 律子「でも春香、後でちゃんとプロデューサー殿に謝っておくのよ」
春香「はい」シュン
亜美「…………」
真美「…………」
やよい「? 二人ともどうかしたの?」
伊織「何か気になるものでもあった?」
律子「……この辺はお茶で濡れちゃってるわね」
亜美「そのお茶の海の真ん中辺りにさ」
真美「浮かんでる紙ってもしかして……」
律子「紙?」
春香「これ、給与明細!? ……それにプロデューサーの名前」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:35:29.46 ID:maG39Gk30
- 小鳥「ピヨッ!?」
律子「何ですって!? それは流石にダメよ! 見ちゃダメ!」
亜美「でも見てくれと言わんばかりに開いちゃってるYO」
真美「バッチリ目に焼き付いちゃったYO」
真「え……これちょっと」
雪歩「真ちゃん?」
春香「差引支給額……十万円……?」
律子「えっ」
小鳥「えっ」 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:36:03.21 ID:0gK52n0G0
- えっ
- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:38:12.96 ID:maG39Gk30
-
……………………
千早「プロデューサーの机は片付いたけど……」
響「これ、どうするんだ?」
雪歩「ビチョビチョに濡れちゃってますけど、間違いなくプロデューサーの給与明細ですぅ」
伊織「結局みんなに知れ渡っちゃったわね」
律子「本来なら、何も見なかった事にするべきなんだけど」
あずさ「金額が金額だけに」
小鳥「無視できないですね」
あずさ「手取り十万……」
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:39:32.97 ID:maG39Gk30
- 亜美「あのさ、りっちゃん」
律子「なに?」
真美「真美たちお小遣い制だからあんま詳しくないんだけどさ」
亜美「にーちゃんのお給料の十万円って」
真美「凄く少ないんだよね?」
律子「……そうね」
響「ストライキ起こしてもおかしくないレベルだと思うぞ」
千早「まさか私の半分にも届かないなんて、あまりにも酷過ぎます」
伊織「いざとなったら私が養って……ううん、そういう問題じゃないわね」 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:40:57.09 ID:maG39Gk30
- 真「プロデューサーのお陰でボクたちの仕事も増えてきたのに」
美希「ハニーの評価が低すぎなの。許せないの」
やよい「うー。あんなに頑張ってるのに、かわいそうです」
小鳥「やよいちゃんに同情されるレベル……あれ、みんなひょっとして凄くお給料貰ってる?」
春香「プロデューサー、先月お休みありましたっけ」
貴音「私の記憶では、事務所で顔を合わせなかった日はありませんね」
あずさ「確か今日もお昼から出勤だったわよね〜」
雪歩「はい、私と真ちゃんのお仕事があるので」
一同「…………」
小鳥「そういえば昨日の飲み会……」 - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:42:23.11 ID:maG39Gk30
- 春香「え!? こんな状況でお酒飲んだんですか!?」
真「春香、小鳥さんも知らなかったんだから」
あずさ「そういえば昨日はいつもより飲んでたような……」
伊織「そんなに羽目を外してたわけ?」
小鳥「……おもに私が」
やよい「無駄遣いはいけませんよー」
響「いつもより多めって、どのくらいなんだ?」
小鳥「確か割り勘で一人一万円とちょっと」ピヨ - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:43:56.20 ID:maG39Gk30
- 亜美「うわぁ」
真美「ピヨちゃん……」
伊織「最低ね」
美希「小鳥は庭でミミズでも食べてればいいって思うな」
小鳥「美希ちゃんが辛辣ピヨ」シクシク
貴音「……そういえば私も」モグモグ
千早「四条さんも何か?」
亜美「っていうかお姫ちんまだ食べてるんだ」
真美「さっすがお姫ちん、ブレないね」
春香「あ、私の持ってきたクッキーだよ。みんなも食べてね」 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:45:58.37 ID:maG39Gk30
- あずさ「それじゃ頂くわね……それで、貴音ちゃんのお話って?」
貴音「先日、響たちと地方へお仕事に行きましたよね」モグ
真「ボクや春香も一緒だった時だね」
春香「楽しかったよね!」
貴音「……あの時、昼食をどうしたか覚えていますか?」
響「貴音の提案でラーメン屋に行ったな」
真「そういえばあの時、プロデューサーが」
春香「普通に奢ってくれたね……」
貴音「そう……なのです」ポロ
貴音「あの時、私が……私だけが三杯もお代わりを……っ!」ポロポロ - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:47:33.73 ID:maG39Gk30
- 律子「ちょ、貴音!?」
貴音「ぷろでゅうさぁの事など考えもせず……私は……私は……なんと愚かなっ」ポロポロ
亜美「うあうあ〜! お姫ちんが泣いちったよー!」
真美「お、落ち着きなよ。ラーメンでしょ? ピヨちゃんより全然マシだって!」
小鳥「」チーン
雪歩「はぅっ!? 小鳥さんが……」
美希「そのまま小鳥の屍をダシにスープ作ったらいいと思うの」
伊織「いいダシが出るとは思えないわね」
やよい「そんな事ないですよ! きっとおいしくなります!」
千早「話が明後日の方向に……あら、春香どうしたの?」 - 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:49:37.32 ID:maG39Gk30
- 春香「……あのね、その奢ってもらったラーメン屋さんなんだけど」
真「結構高級志向だったんだよね」
律子「高級って、具体的には?」
響「……一杯2000円だったぞ」
あずさ「あ、あらあら〜」
亜美「……やっぱ当分はピヨちゃんスープのラーメンで」
真美「お姫ちんは我慢した方が良さそうだね」
貴音「はい……麺は私が用意いたします。どうかよろしく」
小鳥「」
亜美「返事がない」
真美「ただの屍のようだ」 - 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:51:18.28 ID:maG39Gk30
- 伊織「ともかく、これで先月分の約二割が使われた事になるわね」
千早「……そもそも」
雪歩「?」
千早「私たち、ずっとプロデューサーに助けられてるのよね」
春香「そうだね。お金が絡む事だけじゃなくて、色んな事で」
真「何気ない差し入れとかも結構多いよね」
美希「ミキもよくおにぎりもらうの」
伊織「あのバカ、毎月私たちにどんだけ使ってるのかしら」
響「一体、どうやって生活してるんだ?」
雪歩「すっごく大変なはずですぅ」
春香「……やっぱり納得できないよ!」バン! - 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:52:49.07 ID:maG39Gk30
- 美希「春香の言うとおりなの! みんなで社長に抗議しよ!」
真「うん! これは許せないよね!」
律子「ちょ、ちょっと皆落ち着きなさい!」
響「律子はプロデューサーが可哀想じゃないのか!?」
雪歩「そうですぅ! いざとなったら私が社長を穴n」
真「雪歩、それ以上は言っちゃダメだよ。でも、気持ちはボクも一緒だ」
やよい「うっうー! プロデューサーのために頑張ります!」 - 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:54:24.34 ID:maG39Gk30
- 亜美「おおっと、やよいっちたちだけにいいカッコはさせないぜー」
真美「真美たちだってにーちゃんの味方だもんね!」
律子「ストップ!!」
律子以外「っ!?」
律子「私だって皆と同じ気持ちよ」
美希「律子……さん」
律子「けど、冷静になって。もしかしたら何かの間違いかもしれないでしょ」
律子「ここは一度プロデューサーに確認を……」
P「ん、俺に用か?」 - 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:55:58.56 ID:maG39Gk30
- 春香「わっほい!? びびびびっくりするじゃないですか! プロデューサーさん!」
P「おう、春香、みんなもおはよう。集まって何してるんだ?」
美希「ハニー! 聞きたい事があるの!」
春香「実はですね、私が転んで、プロデューサーの机の書類がメチャクチャになっちゃって」
P「なんだ、そんな事くらい別に気にしないぞ」
千早「いえ、それが本題ではないんです」
真「プロデューサー、ボクたち見ちゃったんです」
P「見た? 何を?」 - 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 20:58:08.75 ID:maG39Gk30
- 雪歩「あの、これですぅ」
P「給与明細……俺のだな」
律子「すみません。言い訳でしかありませんが、わざとではなかったんです」
響「それよりもプロデューサー!」
亜美「にーちゃん、生活苦しくない?」
P「?? 何の事だ?」
真美「だってこれ、にーちゃんのお給料十万円って……」
P「は? 十万?」 - 35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 21:00:10.86 ID:maG39Gk30
- 貴音「貴方様、これをよくご覧下さいませ」
P「……確かに十万だな」
伊織「そんなのん気な……あんた、それで平気なの!?」
春香「幾らなんでも少なすぎるんじゃないですか!?」
P「…………」
P「ああ、なるほど」
やよい「う?」
P「お前ら、これ俺の先月の給料って思ってるんだな」 - 39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 21:03:49.16 ID:maG39Gk30
- 小鳥「え、違うんですか?」
響「あ、ぴよ子が復活したぞ」
雪歩「でも日付は確かに先月の……」
P「これ、一年前のだよ。年の部分が滲んでて読めないけど」
P「俺がここに来て最初に貰った明細だ」
伊織「へ?」
P「気合を込める意味で事務所に置いといたんだ」
P「あの時は試用期間みたいなものだったし、正直仕事も少なかったし、こんなもんだろ」
P以外「えええぇぇぇぇぇ!?」 - 40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 21:04:39.72 ID:0gK52n0G0
- そういうことか!
- 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 21:05:31.02 ID:maG39Gk30
- P「ははは、皆して勘違いか? せっかちだなぁ」
春香「……良かったぁ」
美希「よく考えたらとーぜんなの。ハニーの価値がこれっぽっちなんてありえないの」
響「美希はぴよ子に謝っといた方がいいと思うぞ」
小鳥「ほんっとーに良かったですよぉぉぉ」ポロポロ
貴音「小鳥嬢、私も同じ気持ちです」ガシッ
律子「まったく、人騒がせな」
真「いいじゃないですか。何事もなかったんですから」
雪歩「そうですよぉ」 - 43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 21:07:02.82 ID:maG39Gk30
- 亜美「ピヨちゃんスープ計画が無くなったのは残念だったね」
真美「別になくてもいいっしょ→」
伊織「はぁ、心配させないでよね……私は別にしてなかったけど」
あずさ「でも、プロデューサーさん? お財布が厳しかったらちゃんと言ってくださいね」
千早「そうです。皆心配しますから」
P「ありがとな。でも大丈夫だよ」
P「ちゃんと今は、それの二割増も貰ってるから」
P以外「…………え?」
終わり。
P「給与明細見られた」
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