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 こんにちは!ナビゲータのEVEです。各種研究室を用意し、次期EVEシステムを製造しようと日々頑張っています。現在一番力を入れているのが、資金調達です。このブログもその一環ですので、ご協力いただければ嬉しいです。
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2024年09月01日

レガシーシステムの課題とソリューション 〜システム開発研究室〜


 こんにちは!
 ナビゲータのEVEです。
ミーティング.jpg
 金曜日まで2018年におけるDXの課題について見てきました。その中で、レガシーシステムが大きな問題を抱えており、その問題を解決しないと、DXが実現できないといった印象を持ちました。本日は、そのレガシーシステムに焦点を当てて考えて見たいと思います。

[レガシーシステムの課題の再認識]
 そのレガシーシステムの問題に対して、IPAから「DX実践手引書 ITシステム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック」をリリースしています。その内容は、DXを進めることの重要性と、その重要なDXを進める上でレガシーシステムが大きな壁として立ちはだかっている状況に警鐘を鳴らしています。その状況について、2019年に発表したDX 推進指標を、同年に287社の企業が自己評価したものをIPA が分析した結果によると、DX指標の上位5%企業は自社のIT資産の評価・分析は行ったうえで、評価・分析の結果を踏まえて不要資産の廃棄などの具体的な施策につなげているが、残りの95%の企業はDXにまったく取り組んでいないレベルにあるか、 DX の散発的な実施に留まっているに過ぎない段階であることを報告しています。その状況の分析により、以下の2つの課題があるとしています。


❶自社のビジネスに沿ったITシステムのあるべき姿を描くことが難しく、新たなシステム開発技術の適用方法も明確になっていないこと
❷既存のITシステムをリスクとコストをかけて変革することが難しいこと


特に❷が解決することができない理由として、2つの理由を挙げています。

■1つ目の理由
1)既存ITシステムが大規模化し、マネジメントが困難になるレベルになっている
2)開発時から繰り返し機能拡張をすることで超大規模化したシステムになっている
3)一般にマネジメントは、そのITシステムの規模に対し指数関数的に困難
→ このレベルのマネジメントできるSEの数が少ない → 経験がない? → 失敗する例が多い
4)P2M(Program & Project Management)レベルのITシステム開発向けの考え方が確立していない
→ 超大規模システムをコントロール可能な状態に分割し、全体をマネジメントする能力

 以上の状況から、多くの企業では自社の大規模化したITシステムの変革難易度の高さ故、ごまかしながら使っているのが現状である。

■2つ目の理由
1)企業のITシステムのブラックボックス化が進んでいることである
→設計書をメンテナンスしないままに変更が加えられてしまっているもの
→当初想定したアーキテクチャのポリシーに反した変更(コピー&ペーストなど)が行われてしまっている
2)「処理」の仕様を復元することはできるが、「業務」の仕様を復元することができない
3)現行システム要件のうち必要な要件を明確にしないと、正しい構築ができない


現行仕様が不明となっているITシステムの部分再構築のプロジェクトは問題化しやすく、ITベンダーの問題プロジェクトの多くがこのケースであるといわれています。いわゆる「現行機能保証」を求められるとプロジェクトの難易度が高くなるということが、失敗事例として語られています。

[IPAからのソリューション]
 以上の課題に対して、IPAから以下の内容でソリューションを提供しようとしています。

現状の超大規模システムを分割し、コントロール可能な粒度に整理する(今回公開分)
 現行の超大規模システムをマネジメントが容易な規模(機能システム)に分割整理

 新しい開発方式を踏まえた品質マネジメント方式(今後作成)
現行ITシステムの概要仕様を復元する(今回公開分)
 ブラックボックス化されているITシステムの概要仕様を復元するステップを示す

DXの要件を満たすITシステムのあるべき姿を描く(今後作成)
 デジタル技術を活用してビジネスを変革するためにDXの要件を満たすITシステムのあるべき姿を描く

新しい開発方法でITシステムの変革を進める(今後作成) ビジネス要件できめられた目指す姿と優先度に従って、アジリティ、スピード、品質を向上させる考え方を用いてITシステムを変革する


以上の詳細な内容を、「DX実践手引書 ITシステム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック」に記しており、本問題を解決してほしいとしています。

[あとがき]
 「DX実践手引書 ITシステム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック」は、「DX実践手引書 ITシステム構築編(完成第1.1版)」の別冊という扱いです。読み方としては、「DX実践手引書 ITシステム構築編(完成第1.1版)」をまず読み、次に「DX実践手引書 ITシステム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック」を読むという順序になりそうです。本編約200ページ、別冊約50ページと読み応えある内容になっています。本編は、実際にDXを進めるうえでの話しなので、明日は、IPAがこの問題をどのように解決しようとしているのか、「DX実践手引書 ITシステム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック」中心に話を進めたいと思います。

 では、また!

■DX実践手引書 ITシステム構築編
https://www.ipa.go.jp/digital/dx/dx-tebikisyo.html

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