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2017年11月15日

テレビドラマ「紙の月」リカの本当の気持ち


CSでいっき放送していた
2014年放送のテレビドラマ「紙の月」


映画のリカさんではなくて
ドラマのリカさんの方が好きだ

大学生の男とのつながりは
リカにとっては
愛情に似ているがきっと違う気持ちだ

大学生コウタの中に
自分の居場所を感じたから
「リカさんが必要だから」と言われて
必要だから、一緒にいた

彼のために何でもしてあげられる
そんな自分でいられることに夢中だった
彼のためにお金を使ったのではなくて
自分のために使っていた

その時コウタではない相手だとしても
「必要だ」と言われたら、同じことをしていたかも
誰でも良かったと言えばそうなるが

自分のために、コウタとの時間があった
必要なのだから
私が必要とされてるんだから
愛情とは意味が違うと思った

コウタの中にも愛情などない

珍しかった、お金でいろんなものが手に入った
最初に声をかけたのはコウタだが
これまで会ったことのないリカが魅力的だっただけ
なんでも与えられるから楽しかったに違いない

そのうち慣れ過ぎて
愛情がなかったから、別の、面白いことを見つける
若い恋人を普通に作る、罪悪感もない

そして最後には
「ここから出ていきたい、ここから出して」と
被害者のように言う

リカは、コウタが求めれば
お金が続く限りは、与え続けて
愛情のような気持ちをずっと持ち一緒にいられたかもしれない

コウタにとって自分はもう必要ではないと思えば
そこであっさり終わるのだ

自分のことを自分自身を必要としてもらえる場所
それをずっと探していた

探しているうちは
自分自身が、自分には必要ないのだと思っている
自分が自分を好きでいれば
誰かに必要とされたいとは思わないのかもしれない

自分の存在を、認めてほしかった
それだけだったんだと思った

自分がありのままの自分でいいと認めるだけで
それだけでよかった

紙の月 (ハルキ文庫) [ 角田光代 ]


感想(26件)




紙の月 [ 原田知世 ]






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posted by 彩沙 at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞
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