2014年02月13日
カリホルニウム
カリホルニウム (英: californium) は原子番号98の元素。元素記号は Cf。アクチノイド元素の一つ。超ウラン元素でもある。比重は15.1、融点は900 °Cである。安定同位体は存在しない。物理的、化学的性質も不明な部分が多い。原子価は+3価。 はっきりとした用途がある最後の元素でもある。
目次 [非表示]
1 同位体
2 歴史
3 原子爆弾
4 関連項目
5 出典
同位体[編集]
詳細は「カリホルニウムの同位体」を参照
いくつかの同位体が発見されているが、最も半減期が長いのはカリホルニウム251で898年である。原子炉内でウラン235が中性子の捕獲を繰り返して出来るカリホルニウム252は、半減期が2.65年である。このカリホルニウム252は、自発核分裂(平均3.8個の中性子を出す)するので、中性子線源や、非破壊検査、その他研究用に使用される。カリホルニウム252は原子炉建設後、最初の中性子源として利用される。必要量はμg単位にすぎない。しかしながら、仮に100 gの価格を単純に計算すると約7兆円になる。
歴史[編集]
1949年、カリフォルニア大学バークレー校[1]のグレン・シーボーグ (G.T.Seaborg)、トンプソン (G.Thompson)、ギオルソ (A.Ghiorso) らが、キュリウム242にサイクロトロンで35 × 106 eVに加速したα粒子をぶつけてカリホルニウム245(半減期45分)を発見した。
元素名は、地名であるカリフォルニア(米国)、及びカリフォルニア大学に由来する[8]。そのため「カリフォルニウム」と日本語表記されることもあるが、学術用語集で定められた日本語表記は「カリホルニウム」である[8]。
原子爆弾[編集]
原子爆弾にカリホルニウムを使用した場合、非常に小型化できる可能性が高いため研究されていた時期があり、サイエンス・フィクションでも個人が持ち運びできるものとして描写されている。
しかし、先述のとおり大変高価な物質なので、兵器としての運用は現実的でないと考えられている。
関連項目[編集]
トップをねらえ!シリーズ - 劇中でカリホルニウムを用いた核ミサイルが登場する。
アダルト・ウルフガイシリーズ - カリホルニウムを使用した核小銃弾が登場するエピソードがある。
出典[編集]
1.^ CRC 2006, p. 1.14.
2.^ a b c CRC 2006, p. 4.56.
3.^ Greenwood 1997, p. 1265.
4.^ Emsley 1998, p. 50.
5.^ CRC 2006, p. 10.204.
6.^ CRC 1991, p. 254.
7.^ CRC 2006, p. 11.196.
8.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、400〜401頁。ISBN 4-06-257192-7。
目次 [非表示]
1 同位体
2 歴史
3 原子爆弾
4 関連項目
5 出典
同位体[編集]
詳細は「カリホルニウムの同位体」を参照
いくつかの同位体が発見されているが、最も半減期が長いのはカリホルニウム251で898年である。原子炉内でウラン235が中性子の捕獲を繰り返して出来るカリホルニウム252は、半減期が2.65年である。このカリホルニウム252は、自発核分裂(平均3.8個の中性子を出す)するので、中性子線源や、非破壊検査、その他研究用に使用される。カリホルニウム252は原子炉建設後、最初の中性子源として利用される。必要量はμg単位にすぎない。しかしながら、仮に100 gの価格を単純に計算すると約7兆円になる。
歴史[編集]
1949年、カリフォルニア大学バークレー校[1]のグレン・シーボーグ (G.T.Seaborg)、トンプソン (G.Thompson)、ギオルソ (A.Ghiorso) らが、キュリウム242にサイクロトロンで35 × 106 eVに加速したα粒子をぶつけてカリホルニウム245(半減期45分)を発見した。
元素名は、地名であるカリフォルニア(米国)、及びカリフォルニア大学に由来する[8]。そのため「カリフォルニウム」と日本語表記されることもあるが、学術用語集で定められた日本語表記は「カリホルニウム」である[8]。
原子爆弾[編集]
原子爆弾にカリホルニウムを使用した場合、非常に小型化できる可能性が高いため研究されていた時期があり、サイエンス・フィクションでも個人が持ち運びできるものとして描写されている。
しかし、先述のとおり大変高価な物質なので、兵器としての運用は現実的でないと考えられている。
関連項目[編集]
トップをねらえ!シリーズ - 劇中でカリホルニウムを用いた核ミサイルが登場する。
アダルト・ウルフガイシリーズ - カリホルニウムを使用した核小銃弾が登場するエピソードがある。
出典[編集]
1.^ CRC 2006, p. 1.14.
2.^ a b c CRC 2006, p. 4.56.
3.^ Greenwood 1997, p. 1265.
4.^ Emsley 1998, p. 50.
5.^ CRC 2006, p. 10.204.
6.^ CRC 1991, p. 254.
7.^ CRC 2006, p. 11.196.
8.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、400〜401頁。ISBN 4-06-257192-7。
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