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2014年02月13日

ロジウム

ロジウム (英: rhodium) は原子番号45の元素。元素記号は Rh。白金族元素の1つ。貴金属にも分類される。銀白色の金属(遷移金属)で、比重は12.5 (12.4)、融点は1966 °C、沸点は3960 °C(融点、沸点とも異なる実験値あり)。常温、常圧で安定な結晶構造は単純立方構造 (SC, α-Rh)。1400 °C以上でβ-Rh(面心立方構造)に転移する。加熱下において酸化力のある酸に溶ける。王水には難溶。高温でハロゲン元素と反応。高温で酸化されるが、更に高温になると再び単体へ分離する。酸化数は-1価から+6価までをとり得る。レアメタルである。



目次 [非表示]
1 用途
2 歴史
3 ロジウムの化合物
4 同位体
5 出典


用途[編集]

用途としては排ガス制御の触媒として重要。また、めっき(ロジウムめっき)にも使われ、特に銀やプラチナ、ホワイトゴールドなどの銀白色の貴金属製装身具の着色、保護用に多用される。プラチナとの合金は、坩堝や熱電対に利用される。有機合成化学においては不飽和結合を水素化する際の触媒として有用なウィルキンソン触媒の中心金属で,直鎖炭化水素を脱水素して芳香族を製造する触媒にも塩化ロジウムが使われている。

歴史[編集]

1803年にウィリアム・ウォラストンによって白金鉱石から発見された[3]。ギリシャ語でバラ色を意味する rhodeos が語源[3]。これは塩の水溶液がバラ色になるため[3]。

2014年に、価格は1/3ほどで同等の性質をもつ合金が京都大学により開発され、代替利用が期待されている[4][5]。

ロジウムの化合物[編集]
塩化ロジウム (RhCl3)

同位体[編集]

詳細は「ロジウムの同位体」を参照

出典[編集]

1.^ “Rhodium: rhodium(I) fluoride compound data”. OpenMOPAC.net. 2007年12月10日閲覧。
2.^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds, in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press.
3.^ a b c 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、216頁。ISBN 4-06-257192-7。
4.^ 中道理 (2014年1月24日). “京都大学、ロジウムの特性を持つ合金を開発”. 日本経済新聞 2014年2月1日閲覧。
5.^ “1面記事”. 日刊鉄鋼新聞. (2014年1月30日
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