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2014年02月06日

熱帯

熱帯(ねったい)とは地球上で緯度が低く年中温暖な地域のことである。緯度による定義、気候区分による定義が存在する。

緯度による定義では、赤道を中心に北回帰線(北緯23度26分22秒)と南回帰線(南緯23度26分22秒)に挟まれた帯状の地域を意味する。英語で熱帯を意味するtropicsは、回帰線(tropic)から生まれた言葉である。

気候区分による定義は気象学者によって複数存在する。以下では気候区分による定義、それもケッペンの気候区分における定義に基づいた内容を紹介する。ケッペンの気候区分における記号はAで、最も低緯度に位置することを示す。

アリソフの気候区分では、1936年に発表された「地理的気候帯」の中に熱帯があり、赤道気候(E)・赤道モンスーン気候(E.M.)・貿易風気候(Pass.)の3つに区分される[1]。さらに貿易風気候は海洋性(Pass. m.)と大陸性(Pass. c.)に分割される[1]。ただし、現在よく知られている1954年発表の気候区分には「熱帯」は存在しない。


定義[編集]

ケッペンの気候区分においては次のように定義され、以下の2つの条件を満たす必要がある。
最寒月の平均気温が18℃以上(ヤシが生育できること)
年平均降水量が乾燥限界以上

例えば、平均気温が一年中19℃で、降水量が乾燥限界以上ならば、熱帯に含められる。 

特徴[編集]

両回帰線にはさまれた地域は日射量が多いため年中温暖となり、それによって上昇気流が生ずるため低気圧地帯となる(熱帯収束帯または赤道低圧帯)。この低気圧によって豊富な雨量が得られ、直下には熱帯雨林が形成される。この熱帯収束帯は季節によって太陽の通る緯度が変わるため、それにあわせて南北に動く。これによって夏にのみ熱帯収束帯に入る地域は、冬に乾期が来るサバナ気候となる。ただし大陸東岸ではモンスーンの影響のため乾期が目立たず、熱帯モンスーン気候と呼ばれる。

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