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2014年02月11日

完新世

完新世(かんしんせい、Holocene)は地質時代区分(世)のうちで最も新しいもの。第四紀の第二の世であると同時に、現代を含む。かつての沖積世(Alluvium)[注 1]とはほぼ同義である。

最終氷期が終わる約1万年前から現在まで(近未来も含む)のこと。その境界は、大陸ヨーロッパにおける氷床の消滅をもって定義された。



目次 [非表示]
1 出来事
2 脚注 2.1 注釈
2.2 出典

3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


出来事[編集]
気候環境が一転して地球全体が温暖化し、氷河がモレーン(堆石)を残して後退した。
地球各地が湿潤化して森林が増加、逆に草原が減少してマンモスやトナカイなどの大型哺乳類の生息環境が縮小し、彼らを絶滅させた。
期間が短いため大規模な大陸の移動などはないが、完新世の初期には、大陸氷床の融解によって海面が130m以上急激に上昇した。特に完新世の気候最温暖期と呼ばれる時代には、現在より3メートルから5メートルほど海水準(陸地に対する海面の相対的な高さ)が高かったとされる(縄文海進)。その後、海面は緩やかに下降し、海水準は直近の2,000年ほどは比較的安定している。 スンダランドが海中に没し、現在のインドネシアやフィリピンなどに相当する地域がユーラシア大陸から分離して島となった。
ベーリング海に存在した陸橋ベーリンジアが温暖化の海進により水没し、北米大陸はユーラシア大陸から分離した。
9600年前ころ、ドーバー海峡ができ、グレートブリテンが大陸から切り離される[1]。

ヤンガードリアス (Younger Dryas:YD) と呼ばれる「寒の戻り」期(約1万4000〜1万1500年前)があった。8200年前にも寒冷期が認められる[2]。
約7300年前に南九州の鬼界アカホヤが噴火する。同時に巨大地震や巨大津波が発生した[3]。
更新世末から完新世初めにかけて、人類の直接の祖先であるヒト(ホモ・サピエンス・サピエンス)が世界規模で拡散する。人類の生活はそれまで、遊動しながらの狩猟(漁労)採集活動生活であったが、大きな川の流域などで定住農耕牧畜生活に大きく転換した。徐々に人類が文明を築き始めたことは人類史にとって重要な変化であった[4]

「世界の歴史」および「紀元前10千年紀以前」も参照
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