2014年02月08日
オーパーツ
オーパーツは、それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指す。英語の「OOPARTS」からきた語で、「out-of-place artifacts」つまり「場違いな工芸品」という意味。日本語では「時代錯誤遺物」「場違いな加工品」と意訳されることもある。
目次 [非表示]
1 概要
2 経緯
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク
概要[編集]
オーパーツは、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難であるか、あるいは不可能と考えられる、主に出土品を指す用語である。ただし、正式な考古学用語ではなく、そういった出土品の存在を強調して考古学上の通説に疑義を唱える意図で主に使われる。
なぜ存在するのか、どのようにして作ったのか、が未だに解明されていないと主張され、未知の(現代科学の水準を超えるような)超古代文明の存在や古代宇宙飛行士説の根拠とされることがしばしばある。実際には全てが説明不可能なものではなく、その時代の技術で作成可能なものも多くある。また、近代の発明でその頃には存在しなかったとされている技術が、一度見い出されて後に失われていた技術(ロストテクノロジー)であるということもあり得る。いわゆる超古代文明や宇宙文明に依らずとも、情報の散逸によって文明が著しく後退した時代もあるため、一度失われた後に再発見された技術や知識も少なくない。一例としては「アレクサンドリア図書館」がある。
出土した時代での製造が困難か(あるいは製造不能か)の判断は発見当時の考古学的・工学的知見をもとに行われるため、例えば現在の感覚では想像がつかないほどの膨大なコスト(時間、人的資源など)を費やして製造した、出土当時の考古学的知識よりもその文明の実際の行動範囲が広かった等といった事情で、のちに製造可能と判断されたものも今なおオーパーツとして語られることが多い。
このほか、出土した遺物の解釈における誤解や分析の失敗・誇張された解釈といった事情から、「実際にありえない」ような器物だとみなされているケースもみられ、一般にオーパーツとして名の挙がる遺物の少なからぬものの解釈に疑問が投げかけられ、議論をかもしている。更には、それらの誤解や誇大解釈が一人歩きして誇張され、前述の超古代文明説を補強する材料として利用されている場合も少なくない。
逆に、それが真にオーパーツだったとしても、歴史学者・考古学者はリスクを恐れて認めないということもあるため、真偽の判断は難しくなってしまっている。
また、オーパーツが一種の見世物としてや好事家の関心を惹く対象でもあるため、売名や詐欺的な動機に絡んで極めて数多くの贋作や捏造に悩まされていることもオーパーツの特徴かつ現実であり、捏造と確定したものから疑惑レベルのものまで含めると、オーパーツとされる遺物のうち、真に学術的にその価値を認められるものはごく僅かという状況である。
経緯[編集]
オーパーツという呼称は、米国の動物学者で超常現象研究家のアイヴァン・T・サンダースンの造語で、同国の作家、レニ・ノーバーゲンの著書を通じて一般に広まった。
サンダースンは発掘品の類のみを指す言葉だとして、伝世品の類はオープス(OOPTH; out of place thingの略)と呼ぶことを提唱していたが、現在ではノーバーゲンのように併せてこう呼ぶことが多い。
参考文献[編集]
『オーパーツの謎―消えた先史文明』(パシフィカ)- レニ・ノーバーゲン(1978年,ASIN B000J8NYT2)
『トンデモ超常現象99の真相』(と学会)- 山本弘 、志水一夫 、皆神龍太郎(1997年,ISBN 9784862480033)
『新・トンデモ超常現象56の真相』(太田出版)- 皆神龍太郎、志水一夫、加門正一(2001年,ISBN 9784872335989)
『オーパーツ大全・失われた文明の遺産』(学研)- クラウス・ドナ+ラインハルト・ハベック=共著 プシナ岩島史枝=訳(2005年,ISBN 9784054024014)
関連項目[編集]
オーパーツ一覧
オーバーテクノロジー
超古代文明
超常現象
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1 概要
2 経緯
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク
概要[編集]
オーパーツは、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難であるか、あるいは不可能と考えられる、主に出土品を指す用語である。ただし、正式な考古学用語ではなく、そういった出土品の存在を強調して考古学上の通説に疑義を唱える意図で主に使われる。
なぜ存在するのか、どのようにして作ったのか、が未だに解明されていないと主張され、未知の(現代科学の水準を超えるような)超古代文明の存在や古代宇宙飛行士説の根拠とされることがしばしばある。実際には全てが説明不可能なものではなく、その時代の技術で作成可能なものも多くある。また、近代の発明でその頃には存在しなかったとされている技術が、一度見い出されて後に失われていた技術(ロストテクノロジー)であるということもあり得る。いわゆる超古代文明や宇宙文明に依らずとも、情報の散逸によって文明が著しく後退した時代もあるため、一度失われた後に再発見された技術や知識も少なくない。一例としては「アレクサンドリア図書館」がある。
出土した時代での製造が困難か(あるいは製造不能か)の判断は発見当時の考古学的・工学的知見をもとに行われるため、例えば現在の感覚では想像がつかないほどの膨大なコスト(時間、人的資源など)を費やして製造した、出土当時の考古学的知識よりもその文明の実際の行動範囲が広かった等といった事情で、のちに製造可能と判断されたものも今なおオーパーツとして語られることが多い。
このほか、出土した遺物の解釈における誤解や分析の失敗・誇張された解釈といった事情から、「実際にありえない」ような器物だとみなされているケースもみられ、一般にオーパーツとして名の挙がる遺物の少なからぬものの解釈に疑問が投げかけられ、議論をかもしている。更には、それらの誤解や誇大解釈が一人歩きして誇張され、前述の超古代文明説を補強する材料として利用されている場合も少なくない。
逆に、それが真にオーパーツだったとしても、歴史学者・考古学者はリスクを恐れて認めないということもあるため、真偽の判断は難しくなってしまっている。
また、オーパーツが一種の見世物としてや好事家の関心を惹く対象でもあるため、売名や詐欺的な動機に絡んで極めて数多くの贋作や捏造に悩まされていることもオーパーツの特徴かつ現実であり、捏造と確定したものから疑惑レベルのものまで含めると、オーパーツとされる遺物のうち、真に学術的にその価値を認められるものはごく僅かという状況である。
経緯[編集]
オーパーツという呼称は、米国の動物学者で超常現象研究家のアイヴァン・T・サンダースンの造語で、同国の作家、レニ・ノーバーゲンの著書を通じて一般に広まった。
サンダースンは発掘品の類のみを指す言葉だとして、伝世品の類はオープス(OOPTH; out of place thingの略)と呼ぶことを提唱していたが、現在ではノーバーゲンのように併せてこう呼ぶことが多い。
参考文献[編集]
『オーパーツの謎―消えた先史文明』(パシフィカ)- レニ・ノーバーゲン(1978年,ASIN B000J8NYT2)
『トンデモ超常現象99の真相』(と学会)- 山本弘 、志水一夫 、皆神龍太郎(1997年,ISBN 9784862480033)
『新・トンデモ超常現象56の真相』(太田出版)- 皆神龍太郎、志水一夫、加門正一(2001年,ISBN 9784872335989)
『オーパーツ大全・失われた文明の遺産』(学研)- クラウス・ドナ+ラインハルト・ハベック=共著 プシナ岩島史枝=訳(2005年,ISBN 9784054024014)
関連項目[編集]
オーパーツ一覧
オーバーテクノロジー
超古代文明
超常現象
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