2014年02月06日
無形文化遺産
無形文化遺産(むけいぶんかいさん、Intangible Cultural Heritage)は、ユネスコの事業の一つ。同じくユネスコの事業である世界遺産が建築物などの有形の文化財の保護と継承を目的としているのに対し、民族文化財、フォークロア、口承伝統などの無形のもの(無形文化財)を保護対象とすることを目指したものである。
定義[編集]
2003年の第32回ユネスコ総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」の第2条では、「無形文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう」と定義している。
同条約においては、無形文化遺産の重要性についての意識を向上させるために、ユネスコ内に設置された無形文化遺産保護に関する政府間委員会によって、人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity)を作成することとされている(第16条)。また、条約採択前に人類の口承及び無形遺産の傑作(Masterpieces of the Oral and Intangible Heritage of Humanity)として宣言されたものは、一覧表に記載されることになっている(第31条)。
表記[編集]
一般に、この一覧表に掲載される無形文化遺産を、世界無形遺産や世界無形文化遺産といった世界と付く俗称で呼ぶこともあるが、日本での条約承認手続きにおける表記は無形文化遺産であり[1]、条約本文においてもworldは冠せられず[2]誤りである。
経緯[編集]
無形文化遺産は、芸能(民族音楽・ダンス・劇など)、伝承、社会的慣習、儀式、祭礼、伝統工芸技術、文化空間などが対象である。有形の文化遺産については既に1972年に採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)により、世界遺産をリストアップするなどの保護の枠組みが整えられていたが、無形文化遺産についてはその枠組みで保護することが難しいため、新たな枠組みが作られた。無形文化遺産の保護に関する条約は、締約国が30か国に達した時点から3か月後に発効する規定となっており、採択されてから約3年後の2006年4月20日に発効した。
ユネスコでは、無形文化遺産の保護に関する条約の発効に先立ち、隔年で「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」(傑作宣言)として発表していた。隔年で3回行われ(2001年、2003年、2005年)、計90件が傑作宣言された。これらは無形文化遺産の保護に関する条約の発効後に代表一覧表に統合され、その後の宣言は行われない。
2007年9月には、代表一覧表や「緊急に保護する必要のある無形文化遺産の一覧表(危機一覧表)」などの作成について協議する、ユネスコの第2回政府間委員会が日本で開催された。この委員会では、第1回の一覧表作成を、2009年9月に行うことで各国政府代表が合意した。2008年6月に開催されたユネスコ総会で正式に決定された[3]。なお、代表一覧表への各締約国の提案提出期限については、第1回は2008年9月末となっている。ちなみに、危機一覧表は2009年3月15日である。第2回目以降は、代表一覧表への提出期限は毎年8月末とされている。
代表一覧表[編集]
2008年6月に開催された締約国総会で採択された運用指示書に、代表一覧表に記載される基準やタイムテーブルが示されている。それによれば、2009年9月に開催予定の政府間委員会で第1回の代表一覧表が作成され、その後毎年更新されていく予定である。代表一覧表は、各締約国から提出される個別提案案件を、政府間委員会に設けられる補助機関が審査し、その後、政府間委員会が最終的に評価・決定することによって作成され、世界遺産の評価体制とは異なる。
条約第16条、17条に基づいて作成される無形文化遺産の国際的保護を行うために作成される一覧表は、関係締約国からの提案または要請に基づき、締約国から選出される政府間委員会が作成する。一覧表は、
「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」(代表一覧表)
「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」(危機一覧表)
の2種類がある。
なお、世界遺産と同様に登録国に偏りがみられるほか、歴史的・民俗的共通性をもつ遺産であるにもかかわらず、複数国家が別々に登録申請を行い、さらにその過程で自国の固有性を主張しあう国際紛争に至るケースもある。 例えば、2005年に登録された韓国の「江陵端午祭」について中国政府は抗議し、韓国の一地域での慣習であるとの定義を求めた。のちに同国は、「端午節」の登録(2009年)を果たした。登録名称が、英語では[dragon boat]、中国語では[端午节]と異なるのは、[江陵端午祭]と対比して、文化間の対話と尊重を促進する地域的、国家的および国際的レベルでの含意を明確にしようと、中国政府が意図したためである[4]。
分野[編集]
無形文化遺産の保護に関する条約第2条第2項では、下記の五つの分野 (Domain) を挙げている。
口承による伝統及び表現(無形文化遺産の伝達手段としての言語を含む)
芸能
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
自然及び万物に関する知識及び慣習
伝統工芸技術
この分野は、各国がユネスコに推薦する際の推薦書のフォーム上に記載することとなっている。2009年代表一覧表の掲載案件について、日本からの推薦は1件につき該当分野を1つにしているが、複数分野に該当するものとして推薦・登録される例も多く存在する。代表一覧表に記載されたものの中には、該当分野が記載されていないものもある。
人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言[編集]
人類の口承及び無形遺産の傑作の分布
無形文化遺産の保護に関する条約の発効以前は、法的に無形文化遺産として登録できないので、ユネスコとして、たぐいない価値を有する世界各地の口承伝統や無形遺産を讃えるとともに、政府、NGO、地方公共団体に対して口承及び無形遺産の継承と発展を図ることを奨励し、独自の文化的特性を保持することを目的として、基準を満たすものを、「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」(傑作宣言)として公表した。第1回の宣言は2001年5月18日に、第2回の宣言は2003年11月7日に、第3回の宣言は2005年11月25日に行なわれ、それぞれ19件、28件、43件が傑作宣言されている。2006年に無形文化遺産の保護に関する条約が発効し、これらのものについては2009年に代表一覧表に正式登録され、統合された。
傑作宣言では、「選考基準」のいずれかの条件を満たすものについて、「考慮基準」を考慮のうえ選考された。
選考基準1.たぐいない価値を有する無形文化遺産が集約されていること
2.歴史、芸術、民族学、社会学、人類学、言語学又は文学の観点から、たぐいない価値を有する民衆の伝統的な文化の表現形式であること
考慮基準1.人類の創造的才能の傑作としての卓越した価値
2.共同体の伝統的・歴史的ツール
3.民族・共同体を体現する役割
4.技巧の卓越性
5.生活文化の伝統の独特の証明としての価値
6.消滅の危険性
登録されている無形文化遺産の一覧[編集]
2006年に無形文化遺産の保護に関する条約が発効した。これにより、条約発効前にユネスコにより実施していた「人類の口承及び無形遺産に関する傑作の宣言」に登録されていたものは、2008年11月に本条約の代表一覧表に統合された[5]。
アフリカ[編集]
提案・申請国
掲載年
名称[6]
分野
アルジェリアの旗 アルジェリア
2005 グゥララ地域のアヘリル
ウガンダの旗 ウガンダ
2005 ウガンダのバーククロスの製作
エジプトの旗 エジプト
2003 叙事詩アル・シラー・アル・ヒラリヤ 口承による伝統・表現
ガンビアの旗 ガンビア
セネガルの旗 セネガル
2005 カンクラング(マンディンカ族の成年の儀式)
ギニアの旗 ギニア
2001 ニアガッソラのソソバラの文化的空間 芸能
伝統工芸技術
コートジボワールの旗 コートジボワール
2001 アファウンカハのグボフェ「ダグバナ社会の横吹きラッパの音楽」 芸能
ザンビアの旗 ザンビア
2005 マキシ仮装
ザンビアの旗 ザンビア
マラウイの旗 マラウイ
モザンビークの旗 モザンビーク
2005 グレワムクル
ジンバブエの旗 ジンバブエ
2005 ムベンデ/ジェルサレマの踊り 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
中央アフリカ共和国の旗 中央アフリカ
2003 中央アフリカのアカ・ピグミー族の口承伝統 口承による伝統・表現
芸能
トーゴの旗 トーゴ
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
ベナンの旗 ベナン
2001 ゲレデの口承遺産 口承による伝統・表現
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
2005 ナイジェリアにおけるイファ占い制度 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
ブルキナファソの旗 ブルキナファソ
マリ共和国の旗 マリ
2011 Cultural practices and expressions linked to the balafon of the Senufo communities of Mali and Burkina Faso
マダガスカルの旗 マダガスカル
2003 ザフィマニリの木彫知識 自然・万物に関する知識・慣習
マラウイの旗 マラウイ
2005 治療のための踊り、ヴィンブザ
マリ共和国の旗 マリ
2005 ヤーラルとデガルの文化的空間
モザンビークの旗 モザンビーク
2005 チョピ族のティンビラ
モロッコの旗 モロッコ
2001 ジャマ・エル・フナ広場の文化的空間 伝統工芸技術
2005 タンタンのムッセム
アジア・太平洋諸国[編集]
提案・申請国
掲載年
名称
分野
インドの旗 インド
2001 クッティヤタム・サンスクリット劇 芸能
2003 ヴェーダ詠唱の伝統 口承による伝統・表現
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2005 ラーマーヤナの伝統演劇
インドネシアの旗 インドネシア
2003 ワヤン人形劇 芸能
2005 インドネシアのクリス 工芸
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
2001 ボイスン地域の文化的空間 伝統工芸技術
韓国の旗 韓国
2001 宗廟先祖のための儀礼および祭礼音楽 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2003 パンソリの詠唱 芸能
2005 江陵端午祭 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
2009 カンガンスルレ
2009 男寺党ノリ
2009 霊山斎
2009 済州チルモリ堂燃燈グッ
2009 処容舞
2010 歌曲
2010 大木匠
2013 キムジャン文化
カンボジアの旗 カンボジア
2003 王宮古典舞踊 芸能
2005 クメールの影絵劇
キルギスの旗 キルギス
2003 キルギス叙事詩の語り部、アキンズの技芸 口承による伝統・表現
タジキスタンの旗 タジキスタン
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
2003 シャシュマカーム 芸能
中華人民共和国の旗 中国
2001 昆劇 芸能
2003 「古琴」(七弦琴)演奏技 芸能
2005 新疆ウイグル自治区のウイグル族の大曲(ムカム)芸術
2009 中国の印章彫刻技術
2009 中国の活版印刷技術
2009 中国の書道
2009 中国の切り紙
2009 木造建築の中国伝統建築の職人技術
2009 南京雲錦の職人技術
2009 ドラゴンボート祭り
2009 中国朝鮮族の農民の舞踊
2009 ケサルの叙事詩の伝統
2009 トン族の大歌
2009 花児
2009 マナス
2009 媽祖信仰と習慣
2009 モンゴル族の歌唱技能:ホーミー
2009 南音(福建省の伝統器楽)
2009 熱貢芸術(チベット仏教芸術)
2009 中国の養蚕・絹織物の職人芸術
2009 チベット地方の劇
2009 龍泉青磁の伝統技術
2009 宣紙の手すき製造技術
2009 西安鼓楽
2009 粤劇(広東オペラ)
2010 京劇
2010 中国伝統医学の鍼灸術
2011 中国の影絵劇
2013 中国の珠算
トンガの旗 トンガ
2003 ラカラカの舞踏と歌唱 芸能
日本の旗 日本
2001 能楽 芸能
2003 人形浄瑠璃文楽 芸能
2005 歌舞伎
2009 雅楽
2009 小千谷縮
2009 越後上布
2009 石州半紙
2009 日立風流物
2009 京都祇園祭の山鉾行事
2009 甑島のトシドン
2009 奥能登のあえのこと
2009 早池峰神楽
2009 秋保の田植踊
2009 チャッキラコ
2009 大日堂舞楽
2009 題目立
2009 アイヌ古式舞踊
2010 組踊
2010 結城紬
2011 佐陀神能
2011 壬生の花田植
2012 那智の田楽
2013 和食 日本人の伝統的な食文化
バヌアツの旗 バヌアツ
2003 バヌアツの砂絵 自然・万物に関する知識・慣習
バングラデシュの旗 バングラデシュ
2005 バウルの歌
フィリピンの旗 フィリピン
2001 イフガオ族の歌、ハドハド 口承による伝統・表現
2005 ラナオ湖マラナオ民族のダランゲン叙事詩
ブータンの旗 ブータン
2005 ドゥラミツェの太鼓と仮面舞踏 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
ベトナムの旗 ベトナム
2003 ベトナムの宮廷音楽、ニャ・ニャック 芸能
2005 ベトナム中央高原におけるゴングの文化的空間
モンゴルの旗 モンゴル
2003 モリンホール(馬頭琴)の伝統音楽 芸能
中華人民共和国の旗 中国
モンゴルの旗 モンゴル
2005 オルティンドー―モンゴル人の伝統的な「長い歌」
マレーシアの旗 マレーシア
2005 マヨンの舞踊劇
ヨーロッパ・アラブ諸国[編集]
提案・申請国
掲載年
名称
分野
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
2003 アゼルバイジャンのムガーム音楽 芸能
2009 アゼルバイジャンのアシクの技術
2010 アゼルバイジャン共和国のアゼルバイジャン絨毯の伝統技術
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
イランの旗 イラン
インドの旗 インド
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
カザフスタンの旗 カザフスタン
トルコの旗 トルコ
パキスタンの旗 パキスタン
2009 ノヴルズ、ノウルーズ、ノールズ、ナウルズ、ナウロズ、ネヴルズ(ゾロアスター教の新年祭)
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
ベルギーの旗 ベルギー
チェコの旗 チェコ
フランスの旗 フランス
韓国の旗 韓国
モンゴルの旗 モンゴル
モロッコの旗 モロッコ
カタールの旗 カタール
サウジアラビアの旗 サウジアラビア
スペインの旗 スペイン
シリアの旗 シリア
2010 生きた人類の遺産、鷹狩り[7]
アルバニアの旗 アルバニア
2005 アルバニア民衆の同音多声音楽(アイソポリフォニー) 芸能
アルメニアの旗 アルメニア
2005 ドゥドゥーク音楽
2010 Armenian cross-stones art. Symbolism and craftsmanship of Khachkars
イエメンの旗 イエメン
2003 サナアの歌 芸能
イタリアの旗 イタリア
2001 シシリアの人形劇 芸能
2005 テノール風の歌の口承伝承:サルデーニャ牧羊文化の無形遺産としての表現
イタリアの旗 イタリア
ギリシャの旗 ギリシャ
スペインの旗 スペイン
モロッコの旗 モロッコ
2010 地中海の食事
イラクの旗 イラク
2003 イラクのマカーム : 伝統音楽 芸能
エストニアの旗 エストニア
2003 キーヌ島の文化的空間 伝統工芸技術
エストニアの旗 エストニア
ラトビアの旗 ラトビア
リトアニアの旗 リトアニア
2003 バルト地方の歌謡・舞踏フェスティバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
グルジアの旗 グルジア
2001 グルジアの多声音楽の歌謡 芸能
2013 古代グルジアの伝統的な発酵ワイン
スペインの旗 スペイン
2001 エルチェの神秘劇 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2005 ベルガの民衆祭り「パトゥム」
2009 スペイン地中海岸の灌漑法廷:ムルシア平原の賢人裁定、バレンシア平原の水法廷
2009 ラ・ゴメラ島(カナリア諸島)の口笛言語、シルボ・ゴメロ
2010 マジョルカのシビルの歌唱
2010 フラメンコ
2010 人間の塔
スロバキアの旗 スロバキア
2005 フヤラ:楽器とその音楽
チェコの旗 チェコ
2005 スロバキア地方のウェルブンク(新兵の踊り) 芸能
伝統工芸技術
トルコの旗 トルコ
2003 大衆講談師 メッダの技芸 口承による伝統・表現
2005 メウレウィー教団のセマの儀式
2011 トルコのケシケキの伝統
2013 トルココーヒーの文化と伝統
パレスチナの旗 パレスチナ
2005 パレスティナのヒカイェ
ブルガリアの旗 ブルガリア
2005 ショプロウク地域の古来のポリフォニー・舞踏・儀式
2009 Nestinarstvo, messages from the past: the Panagyr of Saints Constantine and Helena in the village of Bulgari
フランスの旗 フランス
2009 コルシカ島のパディエッラ風の歌謡
2010 フランスの美食術
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
2005 ベルギーとフランスの巨人とドラゴンの行列
ベルギーの旗 ベルギー
2003 バンシュのカーニバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2009 Procession of the Holy Blood in Bruges
2010 Krakelingen and Tonnekensbrand, end-of-winter bread and fire feast at Geraardsbergen
2010 Houtem Jaarmarkt, annual winter fair and livestock market at Sint-Lievens-Houtem
2010 Aalst carnival
2011 Leuven age set ritual repertoire
ヨルダンの旗 ヨルダン
2005 ペトラとワディラムのベドゥの文化的空間
リトアニアの旗 リトアニア
ラトビアの旗 ラトビア
2001 リトアニアの十字架の手工芸とその象徴 自然・万物に関する知識・慣習
ルーマニアの旗 ルーマニア
2005 チャルシュの伝統
ロシアの旗 ロシア
2001 セメイスキの文化的空間と口承文化 伝統工芸技術
2005 ヤクートの英雄叙事詩「オロンホ」 口承による伝統・表現
北中南米・カリブ諸国[編集]
提案・申請国
掲載年
名称
分野
アルゼンチンの旗 アルゼンチン
ウルグアイの旗 ウルグアイ
2009 タンゴ
エクアドルの旗 エクアドル
ペルーの旗 ペルー
2001 サパラの人びとの口承遺産と文化的表現 自然・万物に関する知識・慣習
口承による伝統・表現
ジャマイカの旗 ジャマイカ
2003 ムーアタウンの逃亡奴隷 マルーンの遺産 伝統工芸技術
キューバの旗 キューバ
2003 トゥンバ・フランセーサ 芸能
グアテマラの旗 グアテマラ
2005 ラビナル・アチのバレエ(戯曲、劇、舞踊、舞踊劇) 口承による伝統・表現
コスタリカの旗 コスタリカ
2005 コスタリカの牛飼いと牛車の伝統
コロンビアの旗 コロンビア
2003 バランキージャのカーニバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2005 パレンケ・デ・サン・バシリオの文化的空間
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
2001 ビジャ・メージャのコンゴ族の聖霊の集団の文化的空間 伝統工芸技術
2005 ココーロの舞踊劇の伝統
ニカラグアの旗 ニカラグア
2005 エル・グエグエンセ
ブラジルの旗 ブラジル
2003 ワジャピ族の口承及び絵画による表現 自然・万物に関する知識・慣習
口承による伝統・表現
2005 バイーアのレコンカボ・デ・バイアのサンバ・デ・ローダ 芸能
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
ベリーズの旗 ベリーズ
ホンジュラスの旗 ホンジュラス
ニカラグアの旗 ニカラグア
2001 ガリフナの言語、舞踏および音楽 口承による伝統・表現
ペルーの旗 ペルー
2005 タキーレとその織物技術 自然・万物に関する知識・慣習
ボリビアの旗 ボリビア
2001 オルロ・カーニバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2003 カラワヤ族のアンデス的宇宙観 自然・万物に関する知識・慣習
メキシコの旗 メキシコ
2003 死者に捧げる原住民の祭礼 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2010 メキシコの伝統料理
定義[編集]
2003年の第32回ユネスコ総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」の第2条では、「無形文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう」と定義している。
同条約においては、無形文化遺産の重要性についての意識を向上させるために、ユネスコ内に設置された無形文化遺産保護に関する政府間委員会によって、人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity)を作成することとされている(第16条)。また、条約採択前に人類の口承及び無形遺産の傑作(Masterpieces of the Oral and Intangible Heritage of Humanity)として宣言されたものは、一覧表に記載されることになっている(第31条)。
表記[編集]
一般に、この一覧表に掲載される無形文化遺産を、世界無形遺産や世界無形文化遺産といった世界と付く俗称で呼ぶこともあるが、日本での条約承認手続きにおける表記は無形文化遺産であり[1]、条約本文においてもworldは冠せられず[2]誤りである。
経緯[編集]
無形文化遺産は、芸能(民族音楽・ダンス・劇など)、伝承、社会的慣習、儀式、祭礼、伝統工芸技術、文化空間などが対象である。有形の文化遺産については既に1972年に採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)により、世界遺産をリストアップするなどの保護の枠組みが整えられていたが、無形文化遺産についてはその枠組みで保護することが難しいため、新たな枠組みが作られた。無形文化遺産の保護に関する条約は、締約国が30か国に達した時点から3か月後に発効する規定となっており、採択されてから約3年後の2006年4月20日に発効した。
ユネスコでは、無形文化遺産の保護に関する条約の発効に先立ち、隔年で「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」(傑作宣言)として発表していた。隔年で3回行われ(2001年、2003年、2005年)、計90件が傑作宣言された。これらは無形文化遺産の保護に関する条約の発効後に代表一覧表に統合され、その後の宣言は行われない。
2007年9月には、代表一覧表や「緊急に保護する必要のある無形文化遺産の一覧表(危機一覧表)」などの作成について協議する、ユネスコの第2回政府間委員会が日本で開催された。この委員会では、第1回の一覧表作成を、2009年9月に行うことで各国政府代表が合意した。2008年6月に開催されたユネスコ総会で正式に決定された[3]。なお、代表一覧表への各締約国の提案提出期限については、第1回は2008年9月末となっている。ちなみに、危機一覧表は2009年3月15日である。第2回目以降は、代表一覧表への提出期限は毎年8月末とされている。
代表一覧表[編集]
2008年6月に開催された締約国総会で採択された運用指示書に、代表一覧表に記載される基準やタイムテーブルが示されている。それによれば、2009年9月に開催予定の政府間委員会で第1回の代表一覧表が作成され、その後毎年更新されていく予定である。代表一覧表は、各締約国から提出される個別提案案件を、政府間委員会に設けられる補助機関が審査し、その後、政府間委員会が最終的に評価・決定することによって作成され、世界遺産の評価体制とは異なる。
条約第16条、17条に基づいて作成される無形文化遺産の国際的保護を行うために作成される一覧表は、関係締約国からの提案または要請に基づき、締約国から選出される政府間委員会が作成する。一覧表は、
「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」(代表一覧表)
「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」(危機一覧表)
の2種類がある。
なお、世界遺産と同様に登録国に偏りがみられるほか、歴史的・民俗的共通性をもつ遺産であるにもかかわらず、複数国家が別々に登録申請を行い、さらにその過程で自国の固有性を主張しあう国際紛争に至るケースもある。 例えば、2005年に登録された韓国の「江陵端午祭」について中国政府は抗議し、韓国の一地域での慣習であるとの定義を求めた。のちに同国は、「端午節」の登録(2009年)を果たした。登録名称が、英語では[dragon boat]、中国語では[端午节]と異なるのは、[江陵端午祭]と対比して、文化間の対話と尊重を促進する地域的、国家的および国際的レベルでの含意を明確にしようと、中国政府が意図したためである[4]。
分野[編集]
無形文化遺産の保護に関する条約第2条第2項では、下記の五つの分野 (Domain) を挙げている。
口承による伝統及び表現(無形文化遺産の伝達手段としての言語を含む)
芸能
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
自然及び万物に関する知識及び慣習
伝統工芸技術
この分野は、各国がユネスコに推薦する際の推薦書のフォーム上に記載することとなっている。2009年代表一覧表の掲載案件について、日本からの推薦は1件につき該当分野を1つにしているが、複数分野に該当するものとして推薦・登録される例も多く存在する。代表一覧表に記載されたものの中には、該当分野が記載されていないものもある。
人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言[編集]
人類の口承及び無形遺産の傑作の分布
無形文化遺産の保護に関する条約の発効以前は、法的に無形文化遺産として登録できないので、ユネスコとして、たぐいない価値を有する世界各地の口承伝統や無形遺産を讃えるとともに、政府、NGO、地方公共団体に対して口承及び無形遺産の継承と発展を図ることを奨励し、独自の文化的特性を保持することを目的として、基準を満たすものを、「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」(傑作宣言)として公表した。第1回の宣言は2001年5月18日に、第2回の宣言は2003年11月7日に、第3回の宣言は2005年11月25日に行なわれ、それぞれ19件、28件、43件が傑作宣言されている。2006年に無形文化遺産の保護に関する条約が発効し、これらのものについては2009年に代表一覧表に正式登録され、統合された。
傑作宣言では、「選考基準」のいずれかの条件を満たすものについて、「考慮基準」を考慮のうえ選考された。
選考基準1.たぐいない価値を有する無形文化遺産が集約されていること
2.歴史、芸術、民族学、社会学、人類学、言語学又は文学の観点から、たぐいない価値を有する民衆の伝統的な文化の表現形式であること
考慮基準1.人類の創造的才能の傑作としての卓越した価値
2.共同体の伝統的・歴史的ツール
3.民族・共同体を体現する役割
4.技巧の卓越性
5.生活文化の伝統の独特の証明としての価値
6.消滅の危険性
登録されている無形文化遺産の一覧[編集]
2006年に無形文化遺産の保護に関する条約が発効した。これにより、条約発効前にユネスコにより実施していた「人類の口承及び無形遺産に関する傑作の宣言」に登録されていたものは、2008年11月に本条約の代表一覧表に統合された[5]。
アフリカ[編集]
提案・申請国
掲載年
名称[6]
分野
アルジェリアの旗 アルジェリア
2005 グゥララ地域のアヘリル
ウガンダの旗 ウガンダ
2005 ウガンダのバーククロスの製作
エジプトの旗 エジプト
2003 叙事詩アル・シラー・アル・ヒラリヤ 口承による伝統・表現
ガンビアの旗 ガンビア
セネガルの旗 セネガル
2005 カンクラング(マンディンカ族の成年の儀式)
ギニアの旗 ギニア
2001 ニアガッソラのソソバラの文化的空間 芸能
伝統工芸技術
コートジボワールの旗 コートジボワール
2001 アファウンカハのグボフェ「ダグバナ社会の横吹きラッパの音楽」 芸能
ザンビアの旗 ザンビア
2005 マキシ仮装
ザンビアの旗 ザンビア
マラウイの旗 マラウイ
モザンビークの旗 モザンビーク
2005 グレワムクル
ジンバブエの旗 ジンバブエ
2005 ムベンデ/ジェルサレマの踊り 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
中央アフリカ共和国の旗 中央アフリカ
2003 中央アフリカのアカ・ピグミー族の口承伝統 口承による伝統・表現
芸能
トーゴの旗 トーゴ
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
ベナンの旗 ベナン
2001 ゲレデの口承遺産 口承による伝統・表現
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
2005 ナイジェリアにおけるイファ占い制度 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
ブルキナファソの旗 ブルキナファソ
マリ共和国の旗 マリ
2011 Cultural practices and expressions linked to the balafon of the Senufo communities of Mali and Burkina Faso
マダガスカルの旗 マダガスカル
2003 ザフィマニリの木彫知識 自然・万物に関する知識・慣習
マラウイの旗 マラウイ
2005 治療のための踊り、ヴィンブザ
マリ共和国の旗 マリ
2005 ヤーラルとデガルの文化的空間
モザンビークの旗 モザンビーク
2005 チョピ族のティンビラ
モロッコの旗 モロッコ
2001 ジャマ・エル・フナ広場の文化的空間 伝統工芸技術
2005 タンタンのムッセム
アジア・太平洋諸国[編集]
提案・申請国
掲載年
名称
分野
インドの旗 インド
2001 クッティヤタム・サンスクリット劇 芸能
2003 ヴェーダ詠唱の伝統 口承による伝統・表現
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2005 ラーマーヤナの伝統演劇
インドネシアの旗 インドネシア
2003 ワヤン人形劇 芸能
2005 インドネシアのクリス 工芸
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
2001 ボイスン地域の文化的空間 伝統工芸技術
韓国の旗 韓国
2001 宗廟先祖のための儀礼および祭礼音楽 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2003 パンソリの詠唱 芸能
2005 江陵端午祭 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
2009 カンガンスルレ
2009 男寺党ノリ
2009 霊山斎
2009 済州チルモリ堂燃燈グッ
2009 処容舞
2010 歌曲
2010 大木匠
2013 キムジャン文化
カンボジアの旗 カンボジア
2003 王宮古典舞踊 芸能
2005 クメールの影絵劇
キルギスの旗 キルギス
2003 キルギス叙事詩の語り部、アキンズの技芸 口承による伝統・表現
タジキスタンの旗 タジキスタン
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
2003 シャシュマカーム 芸能
中華人民共和国の旗 中国
2001 昆劇 芸能
2003 「古琴」(七弦琴)演奏技 芸能
2005 新疆ウイグル自治区のウイグル族の大曲(ムカム)芸術
2009 中国の印章彫刻技術
2009 中国の活版印刷技術
2009 中国の書道
2009 中国の切り紙
2009 木造建築の中国伝統建築の職人技術
2009 南京雲錦の職人技術
2009 ドラゴンボート祭り
2009 中国朝鮮族の農民の舞踊
2009 ケサルの叙事詩の伝統
2009 トン族の大歌
2009 花児
2009 マナス
2009 媽祖信仰と習慣
2009 モンゴル族の歌唱技能:ホーミー
2009 南音(福建省の伝統器楽)
2009 熱貢芸術(チベット仏教芸術)
2009 中国の養蚕・絹織物の職人芸術
2009 チベット地方の劇
2009 龍泉青磁の伝統技術
2009 宣紙の手すき製造技術
2009 西安鼓楽
2009 粤劇(広東オペラ)
2010 京劇
2010 中国伝統医学の鍼灸術
2011 中国の影絵劇
2013 中国の珠算
トンガの旗 トンガ
2003 ラカラカの舞踏と歌唱 芸能
日本の旗 日本
2001 能楽 芸能
2003 人形浄瑠璃文楽 芸能
2005 歌舞伎
2009 雅楽
2009 小千谷縮
2009 越後上布
2009 石州半紙
2009 日立風流物
2009 京都祇園祭の山鉾行事
2009 甑島のトシドン
2009 奥能登のあえのこと
2009 早池峰神楽
2009 秋保の田植踊
2009 チャッキラコ
2009 大日堂舞楽
2009 題目立
2009 アイヌ古式舞踊
2010 組踊
2010 結城紬
2011 佐陀神能
2011 壬生の花田植
2012 那智の田楽
2013 和食 日本人の伝統的な食文化
バヌアツの旗 バヌアツ
2003 バヌアツの砂絵 自然・万物に関する知識・慣習
バングラデシュの旗 バングラデシュ
2005 バウルの歌
フィリピンの旗 フィリピン
2001 イフガオ族の歌、ハドハド 口承による伝統・表現
2005 ラナオ湖マラナオ民族のダランゲン叙事詩
ブータンの旗 ブータン
2005 ドゥラミツェの太鼓と仮面舞踏 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
伝統工芸技術
ベトナムの旗 ベトナム
2003 ベトナムの宮廷音楽、ニャ・ニャック 芸能
2005 ベトナム中央高原におけるゴングの文化的空間
モンゴルの旗 モンゴル
2003 モリンホール(馬頭琴)の伝統音楽 芸能
中華人民共和国の旗 中国
モンゴルの旗 モンゴル
2005 オルティンドー―モンゴル人の伝統的な「長い歌」
マレーシアの旗 マレーシア
2005 マヨンの舞踊劇
ヨーロッパ・アラブ諸国[編集]
提案・申請国
掲載年
名称
分野
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
2003 アゼルバイジャンのムガーム音楽 芸能
2009 アゼルバイジャンのアシクの技術
2010 アゼルバイジャン共和国のアゼルバイジャン絨毯の伝統技術
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
イランの旗 イラン
インドの旗 インド
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
カザフスタンの旗 カザフスタン
トルコの旗 トルコ
パキスタンの旗 パキスタン
2009 ノヴルズ、ノウルーズ、ノールズ、ナウルズ、ナウロズ、ネヴルズ(ゾロアスター教の新年祭)
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
ベルギーの旗 ベルギー
チェコの旗 チェコ
フランスの旗 フランス
韓国の旗 韓国
モンゴルの旗 モンゴル
モロッコの旗 モロッコ
カタールの旗 カタール
サウジアラビアの旗 サウジアラビア
スペインの旗 スペイン
シリアの旗 シリア
2010 生きた人類の遺産、鷹狩り[7]
アルバニアの旗 アルバニア
2005 アルバニア民衆の同音多声音楽(アイソポリフォニー) 芸能
アルメニアの旗 アルメニア
2005 ドゥドゥーク音楽
2010 Armenian cross-stones art. Symbolism and craftsmanship of Khachkars
イエメンの旗 イエメン
2003 サナアの歌 芸能
イタリアの旗 イタリア
2001 シシリアの人形劇 芸能
2005 テノール風の歌の口承伝承:サルデーニャ牧羊文化の無形遺産としての表現
イタリアの旗 イタリア
ギリシャの旗 ギリシャ
スペインの旗 スペイン
モロッコの旗 モロッコ
2010 地中海の食事
イラクの旗 イラク
2003 イラクのマカーム : 伝統音楽 芸能
エストニアの旗 エストニア
2003 キーヌ島の文化的空間 伝統工芸技術
エストニアの旗 エストニア
ラトビアの旗 ラトビア
リトアニアの旗 リトアニア
2003 バルト地方の歌謡・舞踏フェスティバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
グルジアの旗 グルジア
2001 グルジアの多声音楽の歌謡 芸能
2013 古代グルジアの伝統的な発酵ワイン
スペインの旗 スペイン
2001 エルチェの神秘劇 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2005 ベルガの民衆祭り「パトゥム」
2009 スペイン地中海岸の灌漑法廷:ムルシア平原の賢人裁定、バレンシア平原の水法廷
2009 ラ・ゴメラ島(カナリア諸島)の口笛言語、シルボ・ゴメロ
2010 マジョルカのシビルの歌唱
2010 フラメンコ
2010 人間の塔
スロバキアの旗 スロバキア
2005 フヤラ:楽器とその音楽
チェコの旗 チェコ
2005 スロバキア地方のウェルブンク(新兵の踊り) 芸能
伝統工芸技術
トルコの旗 トルコ
2003 大衆講談師 メッダの技芸 口承による伝統・表現
2005 メウレウィー教団のセマの儀式
2011 トルコのケシケキの伝統
2013 トルココーヒーの文化と伝統
パレスチナの旗 パレスチナ
2005 パレスティナのヒカイェ
ブルガリアの旗 ブルガリア
2005 ショプロウク地域の古来のポリフォニー・舞踏・儀式
2009 Nestinarstvo, messages from the past: the Panagyr of Saints Constantine and Helena in the village of Bulgari
フランスの旗 フランス
2009 コルシカ島のパディエッラ風の歌謡
2010 フランスの美食術
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
2005 ベルギーとフランスの巨人とドラゴンの行列
ベルギーの旗 ベルギー
2003 バンシュのカーニバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2009 Procession of the Holy Blood in Bruges
2010 Krakelingen and Tonnekensbrand, end-of-winter bread and fire feast at Geraardsbergen
2010 Houtem Jaarmarkt, annual winter fair and livestock market at Sint-Lievens-Houtem
2010 Aalst carnival
2011 Leuven age set ritual repertoire
ヨルダンの旗 ヨルダン
2005 ペトラとワディラムのベドゥの文化的空間
リトアニアの旗 リトアニア
ラトビアの旗 ラトビア
2001 リトアニアの十字架の手工芸とその象徴 自然・万物に関する知識・慣習
ルーマニアの旗 ルーマニア
2005 チャルシュの伝統
ロシアの旗 ロシア
2001 セメイスキの文化的空間と口承文化 伝統工芸技術
2005 ヤクートの英雄叙事詩「オロンホ」 口承による伝統・表現
北中南米・カリブ諸国[編集]
提案・申請国
掲載年
名称
分野
アルゼンチンの旗 アルゼンチン
ウルグアイの旗 ウルグアイ
2009 タンゴ
エクアドルの旗 エクアドル
ペルーの旗 ペルー
2001 サパラの人びとの口承遺産と文化的表現 自然・万物に関する知識・慣習
口承による伝統・表現
ジャマイカの旗 ジャマイカ
2003 ムーアタウンの逃亡奴隷 マルーンの遺産 伝統工芸技術
キューバの旗 キューバ
2003 トゥンバ・フランセーサ 芸能
グアテマラの旗 グアテマラ
2005 ラビナル・アチのバレエ(戯曲、劇、舞踊、舞踊劇) 口承による伝統・表現
コスタリカの旗 コスタリカ
2005 コスタリカの牛飼いと牛車の伝統
コロンビアの旗 コロンビア
2003 バランキージャのカーニバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2005 パレンケ・デ・サン・バシリオの文化的空間
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
2001 ビジャ・メージャのコンゴ族の聖霊の集団の文化的空間 伝統工芸技術
2005 ココーロの舞踊劇の伝統
ニカラグアの旗 ニカラグア
2005 エル・グエグエンセ
ブラジルの旗 ブラジル
2003 ワジャピ族の口承及び絵画による表現 自然・万物に関する知識・慣習
口承による伝統・表現
2005 バイーアのレコンカボ・デ・バイアのサンバ・デ・ローダ 芸能
社会的慣習、儀式及び祭礼行事
ベリーズの旗 ベリーズ
ホンジュラスの旗 ホンジュラス
ニカラグアの旗 ニカラグア
2001 ガリフナの言語、舞踏および音楽 口承による伝統・表現
ペルーの旗 ペルー
2005 タキーレとその織物技術 自然・万物に関する知識・慣習
ボリビアの旗 ボリビア
2001 オルロ・カーニバル 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2003 カラワヤ族のアンデス的宇宙観 自然・万物に関する知識・慣習
メキシコの旗 メキシコ
2003 死者に捧げる原住民の祭礼 社会的慣習、儀式及び祭礼行事
2010 メキシコの伝統料理
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