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2014年02月11日

鮮新世

鮮新世(せんしんせい、Pliocene)は地質時代の一つであり、約500万年前から約258万年前までの期間。新生代の第五の時代。新第三紀の第二の世であり、最後の世。

パナマ地峡が形成され、ヒマラヤ山脈の上昇が激しくなった。



目次 [非表示]
1 分類
2 気候
3 生物
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目
7 外部リンク


分類[編集]
ピアセンジアン (3.6 - 2.588 Mya[1]、360万〜258万8000年前)
ザンクリアン (5.332 - 3.6 Mya、533万2000〜360万年前)

かつては、ジェラシアン (2.588 - 1.806 Mya、258万8000〜180万6000年前)も鮮新世に含まれていたが、2009年6月30日のIUGS勧告により、更新世に含まれることとなった[2]。

気候[編集]

気候は寒冷化しており、南極大陸は中新世よりもさらに氷床を拡大していた。北半球での氷床の発達もこの時代に既に始まっていた。ヒマラヤ山脈などの大山脈の形成、上昇が同時に激しい岩石の浸食を招き、これによって大量のカルシウム塩が海に流入していった。このカルシウム塩が二酸化炭素を吸収し石灰岩化していったため大気中の二酸化炭素量は激減していき、寒冷化の進行を促した。

生物[編集]

現代の動物相につながるものがほぼ出現している。ヒトの祖先(ヒト亜族)はこの時代に誕生、発展した(いわゆる猿人)。南米大陸が北米大陸に繋がったことで、多くの生物の両大陸間の行き来が可能になった。これによって北米の生物との生存競争にさらされた南米原産の生物は衰退し、絶滅したものも多かった。
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新第三紀

新第三紀(しんだいさんき、Neogene period)は地質時代の区分の一つで、2,303万年前から258万年前までの時代を指す。新生代の第2の紀であり、古第三紀から続き、第四紀へ繋がる。

新第三紀はさらに、中新世・鮮新世の2つに時代区分される。

トートニアン

トートニアン(Tortonian、トルトーナ期)は、中新世の時代区分の一つ。11.608±0.005百万年前〜7.246±0.005百万年前までの期間を指す。一つ前はサーラバリアン。次はメッシニアン。

サーラバリアン

サーラバリアン(Serravallian、セラヴァッレ期)は、中新世の時代区分の一つ。13.65±0.05百万年前〜11.608±0.005百万年前までの期間を指す。一つ前はランギアン。次はトートニアン。

ランギアン

ランギアン(Langhian、ランゲ期)は、中新世の時代区分の一つ。15.97±0.05百万年前〜13.65±0.05百万年前までの期間を指す。一つ前はバーディガリアン。次はサーラバリアン。

バーディガニアン

バーディガニアン(Burdigalian、ブルディガラ期)は中新世の時代区分の一つ。20.43±0.05百万年前〜15.97±0.05百万年前の期間を指す。一つ前はアキタニアン。次はランギアン

アキタニアン

アキタニアン(Aquitanian、アクィタニア期)は、中新世の時代区分の一つ。23.03±0.05百万年前〜20.43±0.05百万年前の期間を指す。一つ前はチャッティアン(漸新世)。次はバーディガリアン。

中新世

中新世(ちゅうしんせい、Miocene)は地質時代の一つであり、約2,300万年前から約500万年前までの期間。新生代の第四の時代。新第三紀の第一の世。



目次 [非表示]
1 分類
2 背景
3 気候
4 生物
5 脚注
6 参考文献
7 関連項目
8 外部リンク


分類[編集]
メッシニアン (7.246 - 5.332 Mya[1])
トートニアン (11.608 - 7.246 Mya)
サーラバリアン (13.65 - 11.608 Mya)
ランギアン (15.97 - 13.65 Mya)
バーディガリアン (20.43 - 15.97 Mya)
アキタニアン (23.03 - 20.43 Mya)

背景[編集]

大陸はほぼ現在の様相だが、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸は離れている。ヨーロッパのアルプス山脈と北アメリカのロッキー山脈で造山運動が始まった。日本がユーラシア大陸から分離し、日本海が形成され、これに伴う海底火山活動で日本各地にグリーンタフと呼ばれる凝灰岩層が発達した。この紀に海面が低くなったことでジブラルタル海峡が閉じ、海水の蒸発により地中海は非常に塩分の濃い海となった。この状態は鮮新世の初め頃(およそ500万年前)まで続いた[2]。

気候[編集]

中新世は新第三紀以降から現在に至るまでの期間では最も気温が高い時代であり、一般的に温暖であったが、寒冷化は徐々に進行し、南極大陸には氷床が発達・拡大していた。中新世の終わりには氷床は大陸のほとんどを覆うようになっていた。これが更に地球を冷し、以降、氷河期が訪れることになる。

生物[編集]

海と陸の生物相はより現代に近づいた。オオカミ類、ウマ類、ビーバー類、鯨偶蹄類(シカ類、、ラクダ類等)、カラス類、カモ類、フクロウ類、メガロドンなどは、中新世にすでに存在していた。ヒト科もこの時代に現れた。アフリカ大陸がユーラシア大陸と繋がったことで両大陸の生物が行き来するようになった。北アメリカ大陸とユーラシア大陸もベーリング陸橋でしばしば繋がったため生物が往来していた。一部の大型哺乳類の系統(肉歯目、束柱目など)が姿を消し、奇蹄類も次第に衰えていく一方、アフリカから他の大陸に生息域を広げた長鼻目(ゾウ類)が大いに繁栄し、偶蹄類も勢力を拡大していった。植物ではC4型光合成を行うものが増加した。

孤立している南アメリカ大陸とオーストラリア大陸のみ、異なった動物相である。

チャッティアン

チャッティアン(Chattian、カッティ期)は、漸新世の時代区分の一つ。28.4±0.1百万年前〜23.03±0.05百万年前の期間を指す。一つ前はルペリアン。次はアキタニアン(中新世)。

ルペリアン

ルペリアン(Rupelian、リュプル期)は、漸新世の時代区分の一つ。33.9±0.1百万年前〜28.4±0.1百万年前の期間を指す。一つ前はプリアボニアン(始新世)。次はチャッティアン。
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