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2018年11月07日

11/22(木)朝英語の会梅田のテーマ:「ジャーナリストとリスク」について

年会費永年無料のエブリプラス


11/22(木)朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用する記事は新聞休刊日の影響で11/6(火)のコラム記事を利用します。

今回の記事は安田純平氏の解放とシリアからの帰国を受けて、ジャーナリストがとる「リスクと自己責任」についてです。

Let’s discuss the risks journalists take
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/11/05/language/lets-discuss-risks-journalists-take/#.W-J0oJP7TIV

日本国内では安田氏の危険地域での取材活動に対する批判と擁護の議論が渦巻いています。

一方、UNESCOは、11月2日をInternational Day to End Impunity for Crimes against Journalistsとして報道の為に取材活動中に亡くなったジャーナリストの勇気を讃え、ジャーナリストに対する暴力を終わらせるキャンペーンを展開しています。理由は2006~2017年までの間に1010人ものジャーナリストが殺害されたことに対する危機感からです。

International Day to End Impunity for Crimes against Journalists
https://en.unesco.org/commemorations/endimpunity

UNESCOのツィッター・サイトは「Truth Never Dies 真実は決して死なない」というトップページを掲げ、過去に殺害されたジャーナリストの功績を紹介しています。

UNESCO
https://twitter.com/UNESCO

#TruthNeverDies
https://unesco.exposure.co/truth-never-dies

このように国際的には、戦場での活動や犯罪組織に対する報道で活躍するジャーナリストに対する評価や尊敬の念は高いのですが、日本では報道やジャーナリストに対する姿勢が他国とは違うようです。そのような意見はどのような社会的背景から生まれているのでしょうか、そして、危険地域での活動や犯罪組織に関わるような取材において「ジャーナリストの安全と我々の知る権利のバランスをどう取っていくべきか」が、次回のワークショップのテーマです。

皆さんの議論に期待します。



2018年11月03日

11/8(木)朝英語の会梅田のテーマ:2025年大阪万博と地域経済

昭和シェルのポンタ最強カード


11/8(木)の朝英語の会梅田のテーマが発表されました。テーマは2025年開催予定の万博についてです。大阪は積極的に誘致活動を行っていますが、候補地に選ばれるかどうかは楽観視できない状況のようです。以下ワークショップに使う記事のリンクです。

Let’s discuss Baku, Osaka’s World Expo rival
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/10/29/language/lets-discuss-baku-osakas-world-expo-rival/#.W90NzpP7TIV

11月23日に開催地が決定する2025年万博に立候補しているのは、日本(大阪)のほかロシア(エカテリンブルク)とアゼルバイジャン(バクー)です。博覧会国際事務局(BIE)の総会で加盟170カ国の投票で決まることになっています。万博(万国博覧会)はオリンピック、ワールドカップと並ぶ世界最大のイベントの一つと言われています。他の二つの世界イベントがアスリート中心のイベントであるのに対し、万博の中心となるのは参加者である一般大衆であるというのが万博博物館の認識です。

【万博の歴史】 
万博(万国博覧会)EXPOと呼ばれることも多いですが、World's Fairとして第1回は1851年のロンドンでの開催でした。万博は初回の開催以降、 "world's fair," "international exposition," "universal exposition," "world expo," and just "expo." とそれぞれ違った名称で度々開催されてきました。万博が華やかな時代を考えると、資本主義、商業経済、技術革新、都市化が飛躍的に進んだ時代と足並を揃えているのが分かります。1920代までには 万博の主催団体が一元化され、フランスに本部を置くthe Bureau International des Expositions (BIE)が参加国の投票を基に2-3年に一度の割合で開催しています。

万博博物館
http://www.expomuseum.com/

歴史を振り返ると、万博の目的は未来の方向性を示し、商業的にも成功を収めることのようです。そのためにゴールの一つは参加者が楽しめるエンタティメントの充実であるとされています。日本人の記憶に焼き付いているのは日本で初めて開かれた1970年の大阪万博ではないでしょうか。日本の高度経済成長のピークに開催された大阪万博ではありましたが、岡本太郎が制作した「太陽の塔」は科学技術の進歩と同時に噴出した環境問題の提示など、人類の発展の光と影を浮き彫りにした象徴的な作品であったと思います。

【2025年万博】
しかし、近年は万博不要論も出るなど、その意義が問われる時代になってきました。様々な国際イベントが頻繁に開催され、レジャーも多様化の一途をたどる時代です。万博が近年盛り上がりに欠ける理由の一端は1984年以降、市場経済のメッカである米国で開催されていないことです。

The History of World's Fairs
http://www.expomuseum.com/history/

パリが2025年の万博候補都市からの辞退後、優位にあると思われてた 大阪の万博 の誘致はそれほど簡単でもなさそうです。成功を収めた70年の大阪万博ですが、2025年誘致の意義は何でしょうか。朝日新聞が大阪万博の特集を組んでいます。

大阪万博、夢よ再び
https://www.asahi.com/topics/word/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E4%B8%87%E5%8D%9A.html

特にバク市はこれまで批判のあったアゼルバイジャンの人権問題に関しての悪印象を払拭すべく、人権フォーラムを積極的に開くなど(今回で6度目)、2025年万博誘致に向けて積極的なロビー活動を行っています。ツィッターやHPの発信も洗練されたイメージ・内容で海外にアピールしています。以下、大阪、バク、エカテリンブルクの万博誘致に関するHPです。

Expo2025
http://www.expobids.com/2025.htm

大阪万博2025
https://www.expo2025-osaka-japan.jp/en/#.W9f_JNj7gx0.twitter

Baku Expo 2025
https://bakuexpo2025.com/en/

Russia Expo Days 2018
http://russiadays.travel/en/

当日の皆さんの議論に期待します。




2018年10月18日

10/25 (木)朝英語の会梅田のテーマ:観光立国と自由主義経済―マリカーの規制から考える





TripAdvisor

10/25(木)7:30AM〜 朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事の電子版が配信されました。任天堂が知的財産権侵害で提訴していた「マリカー」と呼ばれる人気ゲーム・キャラクター「マリオカート」そっくりのカートの公道での利用禁止に関しての判決です。記事を読んで、驚いたのは、日本ではミニカー(カート)の公道での利用に関して、この形状の車に特化した法規制がいまだ存在しない事です。

この記事が掲載されているThe Japan Timesの紙版は10/16(火)に発売されましたが、電子版は以下のサイトから閲覧可能です。

Let’s discuss Nintendo’s case against MariCar
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/10/15/language/lets-discuss-nintendos-case-maricar/#.W8a292gzbIV

「マリカー」を運営していた企業のWebサイトによると、普通運転免許(オートマ可)があれば誰でも運転ができるそうです。そして、このミニカーを特別に規制する日本の法律がないため、以下の様に、ミニカーに関しては現行法のもとで、その利用を管理しています。

問題は、和氣良浩弁護士によれば、下記の様に、日本ではミニカーが法律上「自動車かモーター付き自転車か」判別できない状態で走行していることです。

「ミニカーは道路交通法上は『自動車』に、道路運送車両法上は『原動機付自転車』に位置づけられるからです(総排気量、定格出力、車室の有無、輪距など、各法令の規定を満たしていることを前提とします)」


そして、この二つの法律によって規制されることにより、以下のような問題が生じるといいます。

「上の例で言えば、ミニカーは、道路交通法上の『原動機付自転車』ではないので、交差点における二段階右折義務やヘルメットの着用義務はありません。一方で、道路運送車両法上では『原動機付自転車』に定義されるため、座席ベルトの設置義務がありません。そして、道路交通法上『自動車』には座席ベルトの装着義務がありますが、道路運送車両法上、座席ベルトの設置義務があるものが対象となっています。ミニカーは座席ベルトが設置義務がないので、装着義務がありません。」


公道を疾走するのはマリオ? 街中でよく見かけるカートの法的位置付け
https://www.bengo4.com/c_2/n_5575/


観光客に人気があるとはいえ、公道でのミニカーの利用には事故の危険性が極めて高く、それに対応したインフラや規制などもまだ追いついていないと言えます。

公道カートは長さ2メートル、高さ1メートルほどと小さいため、自動車やトラックの死角に入ってしまい、ドライバーたちから「見えにくくて怖い思いをした」という声が上がっています。しかもボディに覆われることなく人の体はむき出し状態です。さらにシートベルトもヘルメットも必要ありません。


実際、車も人も多い東京都ではミニカーに関する事故も多発しており、その多くは外国人観光客が起こしたケースのようです。

警視庁によると、2017年3月からの1年間で、東京都内で起きた公道カートの事故は50件あり、そのうち9割近くが外国人関連でした。


公道マリオカート(マリカー)で交通事故!規制や保険はどうなるのか
https://jikobengoshi-link.com/column/isharyo/3431/

マリオカートのケースはわが国における「市場と規制のあり方」や「公共性」を考えるうえで見逃せない点がいくつかあります。

近年、わが国は「観光立国」を提唱し、実際多くの外国人観光客が日本を訪れるようになっています。欧米やアジアの「観光先進国」から見たら、それでも観光客は少ない方なのですが、それに伴うインフラ整備が全く追いついていません。

ここでいうインフラは空港、交通、ホテル等の「ハード」なものと、法規制、情報の収集・管理・発信、人材育成などの「ソフト」なインフラの構築を指しています。前者と後者は密接に結びついています。十分な情報収集が出来ていないために、観光推進に必要な設備投資がされていなかったり、それに伴う人材育成が出来ていないという点があります。

そして需要が増えて、市場が拡大すれば、当然それに付随して新たに発生する様々な問題を解決するための法の整備が重要になってきます。実は自由主義経済を維持するためには、逆説的なのですが、経済活動を円滑に運営し、次々に生まれてくる不正を防止する為の新しい法令や、リスクを軽減するための新たな保険商品等のサービスが迅速に作られる必要があります。そして紛争を解決するための法制度もどんどん複雑になり、それを支える弁護士を始めとする多数の司法の専門家に対するニーズが劇的に増えるのです。

自由主義経済をリードし、とりわけ他の先進国に比して「小さな政府」を国家の方向性として維持してきた米国の司法制度が高度に発達し、膨大な数の司法の専門家が存在するのはこのような理由からです。日本が観光という新たな市場を発展させるためには法制度や関連サービスに対して、人材や資金をもっと投入する必要があるのです。先日の台風21号の発生時の政府の関西国際空港の管理に見られるように、多くの政府関係者や企業は自由主義経済がもたらす社会的・経済的リスクに十分に注意を払っていないように見えます。

皆さんは今回のケースをどのように分析しますか?マリカーに関する新聞記事の背景が分かりにくかったと思いますが、当日の議論に期待しています。

トリバゴ



2018年10月09日

10/11(木)グローバル社会でのアイデンティティと国籍: The New York Times紙、東京支局長からのメッセージ

トリバゴ


「アイデンティティと国籍」に関しての追加記事

注目を集めていた沖縄県知事選が終了し、日米ハーフとして沖縄で生まれ育った玉城デニー氏が初当選を果たしました。このニュースを受けて、米国生まれで現在The New York Times紙の東京支局長を務めるMototo Rich氏も日米両国で育った経験から大坂なおみさん、玉城デニー氏など、日本でハーフと呼ばれる人のアイデンティティ、レイシズム、純血主義について語っています。

Naomi Osaka, a New Governor and Me

https://www.nytimes.com/2018/10/06/sunday-review/naomi-osaka-mixed-race-japan.html

日本でも米国でも「よそ者」として扱われた過去の経験は多くの移民や帰国子女に通じるものがあると思います。



2018年10月05日

10/11(木)朝英語の会梅田のテーマ:グローバル社会でのアイデンティティと国籍

【TripAdvisor】


10/11(木)7:30AM〜 朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事の電子版が配信されました。全米女子テニス選手権に20歳で優勝という快挙を成し遂げた大坂なおみ選手の来日記者会見時に記者の質問から話題を呼んだ「アイデンティティー」「国籍」がテーマです。紙版は10/2(火)に発売されましたが、電子版は以下のサイトから閲覧可能です。


Let’s discuss Naomi Osaka’s nationality
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/10/01/language/lets-discuss-naomi-osakas-nationality/#.W7Yx_2gzbIV


米国在住の作家・翻訳家の渡辺由佳里氏の寄稿文「プロスポーツが教えてくれる多様性社会の変化」は様々な国籍を持つ才能が集まるプロスポーツ界におけるアイデンティティと国籍の関係について分析を試みています。一方五輪のようなアマスポーツの国際試合は国別対抗戦になっているため、国籍が注目を集める結果となります。そして、様々な人種的ルーツを持つ個人のアイデンティティと国の代表選手としてのナショナリズムとは何かを改めて考えさせられる機会となっています。 


プロスポーツが教えてくれる多様性社会の変化
https://cakes.mu/posts/22600


しかしながら、記者会見とメディア報道を見る限り、いまだに日本人の多くは「国籍=人種=アイデンティティ」と無意識に考えている様に見えます。しかし、移民国家の米国、カナダ、豪州でなくても、EU圏内ではメンバー国の国民であれば、国境を越えた移動の自由が認められているため、各国で外国人の就労が当たり前になっています。多様性社会がスタンダードになりつつある世界で個人のアイデンティティとは何か? 近年、多様性社会が進展する日本でも、個人主義、国家の役割とは何かについて考えさせられるニュースが相次いでいます。


ニューヨーク在住の堂本かおる氏も「アイデンティティ」に関して興味深い記事を書いています。


大坂なおみ選手のアイデンティティ〜「ハイチ系の家庭で育ちました」
https://wezz-y.com/archives/58857


また、確固とした自我を確立するためにも アイデンティティー は重要で、様々な社会運動に欠かせないファクター(労働者、マイノリティー、女性、LGBT等)として認識されています。ベストセラーとなったThe Power of Identity (by Manuel Castells) に代表されるように欧米の社会科学では アイデンティティは政治学・社会学・経営・自己啓発のコアになる概念です。しかし、その重要性にもかかわらず、多くの日本人が考えるアイデンティティは、いまだ驚くほど矮小な概念であると言えます。


Book Review: The Power of Identity (Manuel Castells)
https://networkmovements.wordpress.com/2012/03/06/book-review-the-power-of-identity-manuel-castells/


また、アイデンティティとナショナリズムが政治に与える負の影響も見過ごせません。下の記事のタイトルのEnglishnessを日本人らしさと置き換えてみると、近年の多様性社会における外国人差別の心理を理解できるでしょう。


Nationalism, racism, and identity: what connects Englishness to a preference for hard Brexit?
http://blogs.lse.ac.uk/politicsandpolicy/englishness-racism-brexit/


やや難解なテーマですが、皆さんの活発な議論を期待しています。


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2018年09月20日

9/27 (木)朝英語の会梅田のテーマ:関西国際空港と災害対策

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9/27 (木)朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事が発表されました。テーマは今月の台風で大きな被害を受け、いまだフル稼働には至っていない関西国際空港についてです。今回の政府の対応は適切だったのでしょうか。記事は以下の頁からダウンロードできます。

Let’s discuss damage to Kansai airport
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/09/17/language/lets-discuss-damage-kansai-airport/#.W6IysOgzbIV

また、以下の記事の中には、西日本の空の玄関口として、近年観光客の流入と物流の拠点として大きく成長している関西国際空港の経済活動に関する統計が含まれています。

Typhoon Jebi a Hard Blow for Kansai International Airport
https://www.nippon.com/en/features/h00284/#.W5998eYy1TM.twitter

記事の中でも、言及されていますが、関西国際空港が現在の泉州沖に決まった理由はいくつかあります。まず、軍用空港からの転用で関西の国際空港として機能していた伊丹空港が住宅地と隣接していたため、騒音などの問題で夜間の飛行が禁止になり、新たに24時間運営できる国際空港が必要になった事です。そして、関西地域での地域間格差を縮小するために、ビジネスの集積が少ない泉州沖に新空港が建設されることになったのです。

一方、当初から関西国際空港の立地には自然条件の点から根強い反対論がありました。横風の影響を受けにくい神戸空港と違って、本土と一本の橋で繋がっている空港島は、強い横風が吹くと列車の運行にも障害が出ると言われています。また、計画当時はここまで気候変動が進展するという認識はなかったので、空港を取り巻くインフラも含めて、台風に対しての脆弱性も指摘されています。今回の台風被害を受けて、空港までの道路の完全復旧は2019年の5月との発表がありました。

迷走50年、日本の空港「非効率の極み」
https://president.jp/articles/-/20629?page=2

Typhoon Jebi: Japan scrambles to evacuate thousands from Kansai airport
https://www.sbs.com.au/news/typhoon-jebi-japan-scrambles-to-evacuate-thousands-from-kansai-airport?cid=news:socialshare:twitter

また、ハード・インフラへの被害だけでなく、今回の災害で大きな批判を浴びたのが、災害時の空港の管理体制、中央政府・自治体との連携、情報発信などです。

Kansai airport reopens runway 10 days after typhoon flooding
https://www.japantimes.co.jp/news/2018/09/14/national/kansai-airport-reopens-runway-10-days-typhoon-flooding/#.W6JFFugzbIV

関西には豊かな文化と多くの観光資源があり、今まで東京に集中していた投資が観光の発展とともに関西やその他の地方にも向けられるようになりました。今回の災害を契機として、今一度、災害に強いまちづくりを実現したいものです。

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2018年09月09日

9/13(木)朝英語の会梅田のテーマ:「空飛ぶ車」実用化に向けて





9/13(木)7:30AM〜 朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事が発表されました。記事は以下の頁からダウンロードできます。


Let’s discuss flying cars

https://www.japantimes.co.jp/life/2018/09/03/language/lets-discuss-flying-cars/#.W5UNR-gzbIW


テーマは「空飛ぶ車の実用化」です。昔見た映画やSF小説の光景が現実として我々の前に次々登場して来る時代になりました。空飛ぶ車はテクノロジーの面では限りなく実用化に近づいてきており、既に複数のメディア記事が実態を動画を含むニュースで報告しています。


Silicon Valley Company Preps Affordable Flying Car for 2019

https://www.youtube.com/watch?v=VIygDyKMVwM&feature=youtu.be



BlackFly Wants To Be The Flying Car You Can Finally Buy Next Year, And For Cheap

https://www.forbes.com/sites/ericmack/2018/07/12/opener-blackfly-wants-to-be-vtol-flying-car-you-can-buy-next-year/#17e309084216


空飛ぶ車の開発で日本はUberやAirbusと一緒に他国に先駆けて運用のルール作りを計画しています。航空産業では欧米が世界の法規制と市場の主導権をいち早く握ったから、日本企業が当該分野で出遅れたという認識が中央政府にはあるからです。経済産業省は空飛ぶ車の開発を進める理由として、渋滞の緩和、災害時の僻地での有効利用、観光等をあげています。

しかし、実際問題として、災害等の利用は別にして 空飛ぶ車が増え、空中で渋滞が起こり、青い空が見えないという事態を我々は受け入れることが出来るでしょうか?また悪天候だと空の事故の危険性は極めて高く、事故が起これば当然飛行機なら大惨事です。現状では空飛ぶ車の飛行にはパイロットの資格が必要です。その資格が今後緩和され、低価格が進行したとしても、その普及は現実的でしょうか?


実はこの問題は交通計画を含む都市計画からも考えていく必要があります。欧米、特に欧州の都市計画は市場経済による土地利用並びに適正な資源の分配の失敗から始まっています。産業革命以降の工業化により、欧州では人口が都市部に集中し、様々な社会・環境問題に直面します。都市の労働者階級の住民は生命を脅かす水・空気の汚染、快適な住宅の確保に長年悩まされることになります。一方、通勤など様々な移動交通を確保する手段として、米国では公共交通の代わりに道路が建設され、自動車による移動が一般的になるのですが、これが後に環境問題や地域格差、虫食い的な土地利用など様々な問題を引き起こす要因になってしまったのです。


このため、都市計画、特に交通計画の分野では、自動車交通が増えるからと高速道路を建設すると、新しい需要が喚起され、以前より更に自動車利用が増え、結局ボトルネックの解消には繋がらず、環境問題の悪化につながるだけという考え方が一般的になっています。

CityLab University: Induced Demand

https://www.citylab.com/transportation/2018/09/citylab-university-induced-demand/569455/?utm_campaign=city-lab&utm_content=edit-promo&utm_term=2018-09-06T21%3A31%3A33&utm_medium=social&utm_source=twitter?utm_source=twb


日本でも郊外化が進んで都市中心部の人口が大きく減少した時代がありました。そして、地方自治体は都心部の小中学校を次々、廃校にします。しかし、近年、都心部の土地利用の緩和により高層マンションが立ち並び、また女性の社会進出により職住近接を求める声が高まると、都心部へ移り住む労働人口が増え、今度は逆に都心部の学校が不足し、新たに学校用地の確保・建設を検討しなければならなくなりました。少なくとも欧州の都市計画はこの市場経済における土地利用の外部不経済を規制・誘導する方向で発達してきたのですが、日本はこの規制が著しく弱く、そのため地方自治体は不要なインフラ投資を迫られています。


このように技術の革新の現実世界への応用、特にインフラの整備に関しては、我々は様々な環境・社会面のインパクトをあらゆる面から想定して、慎重にその導入を検討する必要がありそうです。

【TripAdvisor】



2018年08月22日

TOEICレジスタードマーク Listening & Reading Test 新形式模擬試験及び解説のご案内 9/23 &/10/28

大学センター試験のモデルとなり、就職や企業内のキャリアアップに必要不可欠となっているTOEICをもっと楽しく、効率的に勉強してみませんか?多数の企業が海外市場に進出する今、TOEICは多くの企業で幹部候補選抜の指標として使われています。 

Global Agendaの講師陣はこれまでに出席者のスコアを数週間で大幅に引き上げた実績があります。特に顧客のひとつである日本を代表する大手企業の管理職及び入社前研修では、我々から指導を受けた生徒のほぼ全員が800点の目標を短期間でクリアしています。当校のコースでは大学生、社会人に人気のTOEICを20時間の指導で100点から250点までの点数アップを狙います。

過去の参加者の方の感想は以下の頁から閲覧できます。

https://www.global-agenda-21c.com/toeic


日時:  2018年 9月23日(日)13:00-21:00 (1時間休憩)

    2018年10月28日(日)13:00-21:00 (1時間休憩)


場所:兵庫県中央労働センター
〒650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通6丁目3番28号

TEL:078-341-2271
FAX:078-341-7332
URL:http://hyogo-churou.com/

Hyogo Kokan.JPG

兵庫公館の近くです。先回は参加者で内部を見学しました!


最寄駅:     
■神戸市営地下鉄「県庁前」駅西出口    西へ徒歩 5〜7分
■神戸高速鉄道「花隈」駅東口  北へ徒歩 5〜7分
■JR西日本/阪神電車「元町」駅西口   西へ徒歩 10〜15分

Hyogo Labour Centre.JPG


参加対象者:TOEICレジスタードマーク Listening & Reading Test新形式受験予定者


特別価格 テキスト代含む 14,000円(1日)!(通常価格:24,000円)

​     *早割り価格 12,000円 〜 12,700円

​​     *学割価格(要学生証)    9,900円

     *過去参加者(2回目以降)  9,900円

 

        
【内容】   

@TOEICレジスタードマーク Listening & Reading Test新形式模儀試験(120分)
Aリスニングのポイント解説
B文法−30問を10分以内に終えるには
C長文問題:速読のスキル―ここで得点に大きく差がつく!

詳細は下記までご連絡ください。ウェブページからの申し込みも可能です。後日対策指導をご希望の方には下記のコースをご用意しています。個人指導の場所はご相談に乗ります。

【申込】https://www.global-agenda-21c.com/toeic

個人指導:60分につき7,500円
集団指導:60分につき3,000円から


グローバル・アジェンダ〔Global Agenda〕
〒650-0011 神戸市中央区下山手通2-13-3 建創ビル9F 

代表:Kuniko Shibata, PhD (柴田邦子)

Tel:  (050) 5899-5753
Fax: (050) 3730-1233
mobile: 080-4563-2007

e-mail: its.globaleducation@gmail.com
Home page:  http://www.global-agenda-21c.com/
 
【受講者の声】


評価 ★★★★★
受講した日は120分のフル模試と解説でした。少人数制で質問もしやすく、集中して取り組めました。TOEICの観点だけでなく、英語圏の文化や習慣も知ることが出来たので、長文問題の理解が深まりそうです。ありがとうございました。 
銀行勤務

★5つの評価基準で★★★★です。★を1個減らしたのは、解説が延長になり、2時間を超えていたので、途中少しだけ休憩が欲しかったからです。でもロングタイムの解説ありがとうございました。助かりました。
IT企業マネージャー

久しぶりに英語をきちんと勉強した感じです。新形式のTOEICはとても難しく、英語の実力がないと解答できない問題が多くありました。脳が劣化しないように今回のようなトレーニングが大事だと実感しました。
公認会計士

大学院の入学試験に一定レベル以上のTOEICのスコアが必要で今回コースに申し込みをしました。新形式問題に対応したリスニングとリーディング問題を回答する上でのポイントを学びました。今後の学習に活かしていこうと思います。
大学4回生



【TripAdvisor】

2018年08月08日

8/23 (木)朝英語の会梅田のテーマ: サマータイムの導入について





8/23(木)朝英語の会梅田で利用する記事が発表されました。翌週の新聞休刊日の影響で電子版8/6月曜日、紙版8/7火曜日発売のThe Japan Times紙(The New York Timesと2紙で210円)を利用します。テーマは現在議論になっている 東京五輪開催時のサマータイム導入に関してです。


















2018年07月31日

8/9(木)朝英語の会梅田のテーマ:熱波の影響について





7月の地震と集中豪雨の後、異様な熱波が続いています。連日35℃を上回る酷暑日が続いていますが、どうやらこの熱波に襲われているのは日本だけではなさそうです。そこで次回の朝英語の会梅田のテーマはThe Japan Times紙の7/31の記事、「熱波とそれへの対策」です。

Let’s discuss the heat wave
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/07/30/language/lets-discuss-heat-wave/#.W2BGiPkzbIW

今日BBCのPodcastを聞いていたら、欧州でも熱波の被害は大きく、日本で子供を含む大勢の死者が熱波にために亡くなったことが伝えられていました。実際、英国を含む北ヨーロッパでは通常夏でも30℃を超える日は、ほとんどなかったので、冷房を備えている事務所、店舗、住宅は少なく、これまで経験のなかった暑さ対策に大わらわです、

とりわけ、世界的に日本の酷暑が心配されているのが2020年の東京五輪の開催です。オリンピックの開催期間は日本が最も暑い7月24日から8月9日となっています。

焦点:東京五輪、なぜ真夏に開催か 猛暑で懸念高まる
https://jp.reuters.com/article/summer-olympics-tokyo-idJPKBN1KK09D

五輪の放映権を既に米国のメディアと契約しているIOCの要望でこの日程に決定したようですが、ぜひ日程の再考を検討してほしいものです。

その中で東京都が打ち出したのが、マラソンや競歩、トライアイスロンなど長時間の野外でのプレーが求められる種目のスタート時間の繰り上げです。また、道路舗装に新技術を導入し、熱の照り返しによる高温化を防ぐとともに、東京都は以下の英語の文書で昔ながらの「打ち水」を提唱しています。しかし、後者の取り組みはSNS上で大きな批判を浴びました。

Tokyo is beating the heat in creative ways, from traditional methods to solar heat-blocking pavement. Learn more in this article about the city's heat mitigation initiatives:  
http://www.metro.tokyo.jp/english/about/tokyo/documents/tmg_spr_sum_2018_p05-06.pdf

しかし、一時的な対策ではなく、今後我々が真摯に取り組む必要があるのは気候変動対策と災害への備えでしょう。死者が出ている熱波だけではなく、西日本に大きな被害をもたらした集中豪雨も今後は頻繁に起こるだろうとの予測もあります。まさに「日本がフィリピン化」するともいわれているのです。

Deadly heat waves becoming more common due to climate change
https://edition.cnn.com/2017/06/19/world/killer-heat-waves-rising/index.html

過去100年の観測データが教えてくれる西日本豪雨「真の原因」と「迫り来る危険」
https://www.businessinsider.jp/post-171160

さらに問題なのは、災害大国であるにもかかわらず、日本ではいまだ都市計画による土地利用のコントロールや開発規制が欧米諸国と較べて貧弱なことです。そのため、多くの違法建築が放置されている実態があります。本日発表があった、神戸市の違法建築の一斉立入調査(6/25〜6/29)では計33件が摘発されました。

神戸市内の建築物に一斉立入調査を実施(平成30年7月31日)
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/07/20180731167201.html

主な内訳は以下のとおりです。

1.新築工事現場(主に住宅)
・調査件数 25件
・違反を指摘した新築工事現場件数 2件
2.既存建築物(不特定または多数の方々が利用するもの)
・調査件数 8件
・違反等を指摘した既存建築物件数 6件

厳しい自然条件を克服し、発展を続けてきた人類ですが、今我々は新たなチャレンジに直面しています。皆さんの当日の議論に期待します。



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グローバル・アジェンダ (旧ITS Global Education Services)は神戸市産業振興財団の創業支援プログラムのサポートを受けて2014年10月に誕生しまた。Global Agendaは急速な発展を続けるグローバル社会で必要とされる調査、コンサルティング、R&D、教育研修に特化したサービスを展開しています。
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