2015年03月19日
マジックとコストパフォーマンス
マジックとコストパフォーマンスについて書いていきたいと思います。
コスト、主にお金と時間ですね。
カードマジックやコインマジックは、一度覚えてしまえば、
コストががあまり掛からないと思うかもしれませんが、
覚えるまでに掛かる金額と時間は結構なものになると思います...
例を挙げてみると。
例えば、カードマジック。
カードは最低青赤で2デック欲しいところです。
しかもカードは消耗品なので、練習してもどんどん新しいのが必要になってきます。
一般的によく使われる、BICYCLEというカード。
日本での販売価格(定価)は600円(税別)となっております...
BICYCLE(バイスクル) ライダーバック STANDARD トランプ 1ダース12個パック 青6個/赤6個 新品価格 |
このように1ダースで買えば多少安くなりますが、
使いきらなかった場合逆に高く付きます。
(使いきらないことがないので、私は買います...)
そして、カードを買っただけではマジックは出来ません。
レクチャー、参考書が必要になってきます。
最初は入門を謳っている物でも充分ですが、
暫く練習していると物足りなくなってきます。
そうすると、カードマジック事典や
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もっと、本格的になるとカードカレッジ(1〜4巻)
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と言ったものが欲しくなってきます。
ここまでで、大体23000円位ですね(カードカレッジ全巻買った場合)。
でも実は、これだけでは、足りないのです....
何故なら、技術は常に進化して、新しい技法が沢山出てきています。
しかも、それらのレクチャーは主にDVDで、
DVD1枚に技法が2,3つだけということも多々あります...
大体1つの技法で1500〜2000円くらいでは無いでしょうか?
(もちろんもっと高いのもあります)
修得に結構時間の掛かる技法も山ほどあるので、最低でも1年は練習しないと、
本格的なカードマジックが出来ないかもしれません...orz
パスやフォースを極めようとすると10年あっても足りないとも言われています。
その間にも、新しい技法は出続けるので、出費も素晴らしいことに(笑)
古典の名作はほとんど、クラシックパスが出来ることが前提になってますしね...
(パスを見ればレベルが分かるとまで言われてた時期があります)
本格的にマジックをやりたくて、覚悟があるのなら止めません。
すぐ出来るカードマジックはないのかと言いますと...あります。
それは、セルフワーキングと呼ばれているものです。
これは、予めカードを特定の順序に並べたりして、数学的なトリックを使うもので、
演者が手順さえ間違えなければ、絶対に出来るというすぐれものです。
(準備さえすれば後は勝手に進むから、セルフワーキング)
全くヴィジュアル的ではありませんが、上手く演じれば不思議さは抜群です。
一応、最低限の技法は覚える必要があります。
それでも、レナート・グリーンのようなルーティンをやるよりは早く出来るようになります(笑)
(レナート・グリーン氏もセルフワーキングよくやります)
セルフワーキング・マジック事典
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しかも、セルフワーキングはカードが余り傷みません。
繊細なタッチがそこまで必要ではないので、古いカードでも練習できます。
(本番は新品かそれに近いものを使いましょう...)
セルフワーキングをする場合、パーフェクトファローシャッフルが
出来た方が、見栄えが良いです。(もちろん出来なくても解決策はあります)
最低限、フォールスシャッフル系統ができれば問題ありません。
セルフワーキングで特に重要になるのは、台詞回しと演技です。
マジックとしての形になるまでは早いかもしれませんが、
強烈な不思議さを出そうとすると、練習と場数が必要になってきます。
仕掛けのあるトランプを使うという手もありますが、
それらも、ある程度カードを扱える技術力を平気で要求してきます。(笑)
(実は初心者向けじゃない...)
結論:カードマジックは手頃じゃない。
それでは、コインマジックはどうでしょう?
結論から言いましょう、人前で見せれるようになるまでに、時間がかかりすぎます。
ヘタするとカードより時間が掛かるのではないでしょうか?
ギミックを使わない場合、完全にテクニックだけが頼りです。
しかも、カードマジックのような誤魔化しが全く効きません。
世界の有名なマジシャンを見て下さい。
コインの名手と呼ばれる人は何人いるでしょうか?
一応、かかる費用を書いてみましょう。
コインはハーフダラーと呼ばれるアメリカの50セントが使いやすいです。
50セント硬貨のくせに日本で入手しようとすると300円(税抜き)かかります。
アメリカにでも行った時に交換すれば良いや、とか思ってる人はいませんか?
アメリカでもハーフダラーは流通量が少なく貴重です。
アメリカの家庭で一家に一枚あるかで、お守りにされるくらいなのです....
私はアメリカで替えてもらいましたが、銀行4つ回って12ドル分、24枚が限界でした。
(知人が市民権を持っていたので替えれましたが、外国人だと出来ません)
話を戻しましょう。
コインマジックをするには、とりあえず6枚持っておいたほうが何かと便利です。
そういうわけで、6×300円で1800円(税抜き)となります。
コインの参考書は...
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この本がオススメです。
コインは新しい技法も比較的少ないので、もう2つ3つあれば完璧です。
費用自体はかなり低く抑えることが出来ます。
結論:練習する時間が惜しくなければ、比較的良好なコストパフォーマンス。
ギミックコインを使えば、奇跡のような現象が手軽に起こせますが、
最低5000円くらいからなので、結構お高いです。
私が持ってるギミックコインを全部足したら10万円超えそうな予感が...
(途中で計算するのを放棄しました\(^o^)/オワタ)
そういうわけで、クロースアップマジックの二大メジャー、
カードとコインのコストパフォーマンスはそれほど良くないと言えます。
それでは、お金があまり掛からず、練習もそこまでいらないマジックは何があるでしょうか?
100円ショップで売っているマジック用品
最も使えるのは、サイコロの物です。
100円ショップで売られる前は500円したものです。
使い方は、ここでは説明しません。中に説明書が入ってますし..
安いと言って侮ってはいけません...かなり盛り上がるんです!
特にある程度の人数(5人以上)居るときに真価を発揮します。
現象を簡単に説明すると、2重の箱の中に入ったサイコロの目を当てるという物です。
しかも、当てるのは演者ではなく、観客の1人だと尚いいです。
演出は工夫次第なので、色々考えてみるのもいいと思います。
他の100円ショップのもは...正直、素人が持っていても微妙なものが多いです。
タネ自体は素晴らしいのですが、素人だと上手に生かせません。
デパートで売っているマジック用品
ヨドバシカメラなどにも最近は売ってますね。
テンヨーというメーカーが有名です。
物にも寄りますが、基本的に良品揃いです。
子供向けとは言っていますが、大人相手にも充分使用に耐え得るポテンシャルを秘めています。
その中でも、特に簡単で受けがいい物を独断と偏見で選んでみました。
テンヨーのディーラーもとりあえずすすめるこれ。
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ダイナミックコインは、ギミックが非常に良く出来ています。
ターベルコースという本の中にも書かれていて、
簡単な設計図もあるのですが、自作は無理ゲーです(笑)
(少なくとも私は出来ません)
これだけでもいいのですが、100円ショップで小さいガラスコップを用意しておくと尚良いです。
合わせて1600円位ですね。
練習は当然要りますが、機構自体が優れたもので、小学生でも上手く演じることが出来ます。
他は...
お札にペンを差す有名な奴。
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サイキックペン。
これもちょっとした練習で出来ます。
お札を使ったマジックは基本的に受けが良いです。
個人的な一番のお気に入りはこれです。
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非常に地味なマジックです。
目の錯覚を利用しているので、技術も何も要りません。
手順さえ間違えなければ、自分で見ても不思議な現象が起きます。
なにより、飲んでててもやれるというのが素晴らしい!w
下手にカードマジック等をするよりも、
この3つをやったほうが遥かに少ない労力で、
素晴らしい手応えを得られます。
この3つは持ち歩くのにも適しています。
カードを1デック持つよりも手軽だと思います。
しかも、3つとも買ったとしても、約3000円の出費です...
結論:市販品を買ったほうがコストパフォーマンスが良い。
まぁ、市販品でハマって、そこからマニアになる人も多いんですけどね(笑)
終わり。
今回は長かった...w
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