2013年12月19日
ロナウジーニョの目に涙
短期集中フットサル上達法
モロッコで開催されているFIFAクラブワールドカップ2013が、異常な盛り上がりを見せている。準決勝第2試合は、南米王者のアトレチコ・ミネイロと開催国王者のラジャ・カサブランカが激突。
ブラジルのアトレチコ・ミネイロはクラブ史上初の南米王者となり、この大会に進出してきた。注目はなんといってもスーパースター・ロナウジーニョだ。
2006年にバルセロナの一員としてクラブワールドカップに出場したが、その時は決勝で敗れている。
ロナウジーニョは、これまでにあらゆる称号を手にしてきた。ブラジル代表としてワールドカップで優勝、バルセロナ時代にはヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝、FIFA世界最優秀選手賞にも輝いた。この大会で、世界最強クラブの称号を狙う。
他の注目選手は、FWのジョー。リベルタドーレス杯得点王。コンフェデレーションズカップでは、日本戦でゴールを決めている。
一方の開催国モロッコチャンピオンのラジャ・カサブランカは、開幕戦でオセアニア王者・オークランドシティーを破り、準々決勝では北中米カリブ王者のモンテレイを破って準決勝に勝ちあがってきた。
今、まさに旋風を巻き起こしているチームだ。
注目選手は、モロッコのマラドーナと呼ばれているキャプテンのメトワリだ。これまでの2試合を見ても、技術、戦術眼などかなりレベルが高い。マラドーナと呼ばれているのも納得できる。
両チームともサポーターの応援が熱烈であり、試合開始前からスタジアムは異様な雰囲気に包まれた。試合中にエキサイトしたサポーターがピッチに発煙筒を投げ込み、一時試合が中断する場面もあったほど。
注目のロナウジーニョは、トップ下で先発。さすがに全盛期と比べるとスピードは落ちたものの、足技のウマさは健在だった。自分でドリブルで仕掛けるよりも、周りの選手を上手く使うプレーが多く見られた。時折、ワンタッチパスや得意のノールックパスでスタジアムを沸かせた。
ラジャ・カサブランカは、相手が南米王者でも全く臆することなくのびのびとプレーした。立ち上がりはむしろラジャ・カサブランカのペースだった。この7日間で3試合目なので、体力面でどこまでもつのかが心配されたが、ブラジルを相手に一歩も引かず互角以上の戦いを見せた。時には南米のお株を奪うような足技を見せた。
中でも、キャプテンのメトワリは再三にわたり素晴らしいプレーを見せた。この選手はかなりスゴイ。
ラジャ・カサブランカのプレーは、間違いなく世界を驚かせている。
前半は両チームとも得点はなく、0−0で終了した。ボール支配率は50%ずつ。前半は得点こそなかったが、内容が濃く、素晴らしくエキサイティングなゲームだった。
後半の6分、先制点を獲ったのはなんとカサブランカだった。カウンターからヤジョーリが決めた。その後も、どっちがブラジルなのか?と思うほどカサブランカのパス回しが見事だった。
アトレチコに焦りの色が見え始めたころ、直接フリーキックのチャンスが訪れた。キッカーはロナウジーニョ。ボールはゴール右上の隅にすい込まれた。これで1−1の同点。後半の18分だった。
さすがはスーパースターだ。ロナウジーニョは健在だった。この時点ですでに泣いているアトレチコサポーターの姿もあった。
その後、ヤジョーリがゴール前で倒され、カサブランカがPKのチャンスを得た。プレッシャーのかかる場面だったが、メトワリが落ち着いて決めて2−1となった。後半38分だった。もう残り時間が少ない。
さらに、アディショナルタイムに入ってからカサブランカがダメ押しゴールを決める。メトワリのループシュートがバーに当たって跳ね返り、それをマビデが決めた。これで3−1。
そして、試合終了のホイッスル。この瞬間、世界中に衝撃が走った。
開催国王者が決勝に進むのは、もちろんクラブワールドカップ史上初めてだ。モロッコのサッカーが世界を驚かせた。開催国枠のチームが、南米チャンピオンに勝った!!
信じられない光景だ。奇跡か?いや、これは奇跡でもなければマグレでもない。得点結果だけでなく、ゲーム内容でもカサブランカが上回った。こんなことって本当にあるのか?
特に、メトワリがすごかった。こんなスゴイ奴がなんで今まで無名だったのか、逆に不思議なくらいだ。
解説の都並さんも、城さんも驚きっぱなしだ。ロナウジーニョの眼には涙があった。ホントに信じられない。
このままの勢いで、世界最強と言われているバイエルンにも勝ってくれ!! 世界がひっくり返るぞ!!
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