大師は弘法にとられ
太閤は秀吉に摂られ
ということわざがあります
一般の尊称を個人を指すものにしてしまうことです。
大師は天皇の師という意味ですが
日本では高徳の僧に送られる諡(贈り名)です。
弘法大師空海の誕生日が6月15日です。
唐に密教を定着させた不空金剛と
同じ誕生日なので
生まれ変わりと言われました。
僧の中で空海ほど伝承のある人はいないのではないかと思います。
北は出羽(山形)から九州まで26の開湯伝説や
九条葱、うどん、お灸など伝説の宝庫です。
「護摩の灰」という言葉があります。
詐欺師や盗人を表す言葉なのですが
「不順な思想を日本には持ち込んだ人物」として
大正時代くらいまでは山師(詐欺師)と考える人も多くいたようです。
昭和になり再評価されました。
現在も空海は高野山奥の院で
心が揺るがない状態で瞑想していると信仰されています。
次代の釈迦である弥勒菩薩が現れるまで
普賢菩薩の誓いをたてられています。
歴史的には荼毘に付されたと資料があり確実視されていますが
奥の院で感じる空海は
神になった、生きていると思わせるほど
日本屈指のエネルギーを放っています。
生誕を祝って
南無大師遍照金剛
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