2018年03月28日
2018年3月29日17:30発表ー英国経済指標「2017年10-12月期GDP確定値」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 指標発表結果が市場予想と異なったことは、前期比が頻度32%・前年比が頻度79%で、前期比発表結果が市場予想と差異が生じたときの反応は、前期比>前年比、の影響を受ける
- 反応程度は過去平均直後1分足跳幅が18pipsで、発表結果の市場予想との乖離が大きいほど大きく反応しがち
- 反応方向は指標結果の良し悪しに素直なものの、反応を伸ばすのは指標発表から数分間で10分もたない
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
今回も前期比・前年比ともに市場予想は改定値結果と同じになっています。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足と直前1分足が逆方向のとき、直前1分足と同じ方向にポジションを取れば、指標発表時刻を跨いでポジションをオーダーしても良さそうです。
但し、直前10-1分足が20pips以上跳ねたときは、直前10-1分足値幅方向と同じ方向にポジションを取ることを優先します。 - 追撃は、直後1分足と直後11分足との方向一致率が79%で、その79%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは80%です。但し、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは53%しかありません。
初期反応を確認したら早期追撃開始で、但し、このポジションは指標発表から1分を過ぎたらなるべく早く利確した方が良いでしょう。
以上
U.事後検証
以下は、2018年3月29日21:10頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は、前期比・前年比ともに改定値結果・市場予想通りでした。指標発表直後の反応は陽線側に短いヒゲを伸ばした同値終了で、その後は陰線側に転じました。
前年比+1.4%という数値は、直近ボトムだった2017年4-6月期の+1.5%を下回り、2013年4-6月期の+1.3%以来の低い伸び率です。
一方、GDP項目のひとつである企業投資前年比は+2.6%と、改定値結果・市場予想を上回り、前回2017年7-9月期に引き続き増加しています。指標発表直後の陽線側へのヒゲは、この結果に反応したのかも知れません。
取引結果を下表に示します。
指標発表直後の陽線側への跳ねに追従してロングで追撃ポジションを取ったものの、直後1分足が同値終了で、発表後1分後には陰線側に転じました。そのため、1分経過後からはショートを追撃ポジションと解釈しています。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前10-1分足と直前1分足が逆方向のとき、直前1分足と同じ方向にポジションを取れば、指標発表時刻を跨いでポジションをオーダーしても良さそうです。但し、直前10-1分足が20pips以上跳ねたときは、直前10-1分足値幅方向と同じ方向にポジションを取ることを優先します。
結果は、直前10-1分足跳幅が20pipsに達しておらず、直前10-1分足も直前1分足も陽線でした。取引条件を満たしていません。 - 追撃は、直後1分足と直後11分足との方向一致率が79%で、その79%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは80%でした。但し、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは53%しかありませんでした。初期反応を確認したら早期追撃開始で、但し、このポジションは指標発表から1分を過ぎたらなるべく早く利確した方が良いと考えていました。
結果は直後1分足が同値終了でした。順張り方向が指標発表直後はロングだったことを踏まえると、今回の分析は外しました。
次回1-3月期集計分速報値の発表は4月27日に予定されています。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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