2017年09月14日
米国実態指標「小売売上高」発表前後のUSDJPY反応分析(2017年9月15日21:30発表結果検証済)
以下、「T.指標予想要点」「U.過去調査詳細」を事前投稿し、「V.発表結果検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「V.発表結果検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年9月15日21:30に米国実態指標「小売売上高」が発表されます。今回発表は2017年8月分の集計結果です。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は本記事作成時点の値です。
※ 市場予想は発表直前に確認しておきましょう。
※ 黄色欄は、後述する事前差異判別式の変数と解です。
本指標の特徴は以下の通りです。
以下のシナリオで取引に臨みます。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
米国個人消費はGDPの約70%を占めています。米国は世界一の消費大国であり、その米国の景気の良否を把握する上で小売売上高は重要視されています。
小売売上高は、米国商務省経済分析局(BEA)が、小売・サービス業等約5,000社の月間の売上高を集計して毎月第2週に前月分を発表します。
耐久財と非耐久財とに大別され、特に自動車販売・同部品の比重が大きいという特徴があります。そのため、個人消費の動向を確認する上で自動車販売を除いた指標値も同時発表されます。項目別では、自動車や電気製品、建設資材、ガソリンスタンド、総合小売店などの前月比と実額を発表します。
結果は、米国商務省経済分析局(BEA)によるGDP概算の資料や、米労働省労働統計局による生産者物価指数(PPI)のデータにも利用されています。
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で26pipsです。その26pipsを超えて跳ねたことが48%に達しています。反応が大きいため、指標発表時刻を跨いでポジションを持つことは慎重でなければいけません。
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。
下図は発表結果と市場予想をプロットしています。市場予想は発表直前の値をプロットし、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままをプロットしています。
前月記事では、それ以前の分析結果から次のように判別式を求めました。その式を引用します。
以下、除輸送機器と書くのが面倒なので、コアと記すことにします。
事前差異判別式は、2✕前月比事前差異+1✕コア前月比事前差異、と各係数を決めると、事前差異判別式の符号(プラスが陽線・マイナスが陰線)と直前10-1分足の方向の一致率が60%となりました。
個々の項目毎の直前10-1分足との方向一致率よりは高くなるものの、それほどアテになる数字ではありません。
事後差異判別式は、1✕前月比事後差異+2✕コア前月比事後差異、と各係数を決めると、事後差異判別式の符号と直後1分足の方向の一致率が83%となりました。
実態差異判別式は、ー2✕前月比実態差異+1✕コア前月比実態差異、と各係数を決めると、実態差異判別式の符号と直後11分足の方向の一致率が55%と高くなりました。
個々の項目毎の直後11分足との方向一致率よりは高くなるものの、それほどアテになる数字ではありません。
アテに出来る一致率は事後差異判別式だけですね。
ともあれ、コア前月比>前月比、で反応することがわかりました。
反応への寄与が大きいコア前月比のグラフ推移を見ると、発表結果と市場予想の大小関係が前月と入れ替わったことが調査期間において11回(37%)です。
意外なことに、本指標は市場予想後追い型に属します。
前月発表結果は前月市場予想を上回っているので、今回もそうなる期待的中率は63%です。
次に、関連指標であるCPIとの相関について述べておきます。
CPIと本指標とは、前回結果より上昇/下降するときは、小売売上高も前回結果より上昇/下降します。
この傾向をアテにするならば、8月分CPIは既に昨日発表されています。実態差異はプラスでした。よって、今回の小売売上高実態差異もプラスと予想されます。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が5pipsです。跳幅がその2倍の10pips以上だったことは過去3回(頻度10%)あります。この3回の直後1分足跳幅は25pipsで、これは直後1分足跳幅の過去全平均26pipsとほぼ同じです。そして、この3回の直前10-1分足と直後1分足の方向は3回(100%)一致しています。
つまり、直前10-1分足跳幅が10pips以上となったときには、その方向に直後1分足が反応する可能性があります。
次に、直前1分足の過去平均跳幅は5pipsです。跳幅がその2倍の10pips以上だったことは過去1回(3%)あります。この1回の直後1分足跳幅は22pipsで、直前1分足と直後1分足の方向が逆になっています。
つまり、直前1分足跳幅が10pips以上となったときには、直後1分足がそれと同じ方向に反応するとは言えません。慌てて釣られないように注意しましょう。
そして、直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は6pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率23%)です。直後11分足のそれは9pips(戻り比率26%)です。反応が大きな指標の割に戻り比率が小さく、これは一方向に反応が伸びがちな傾向を示しています。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
まず、指標一致性分析の結果を下表に示します。
事後差異と直後1分足・直後11分足の方向一致率がそれぞれ83%・73%となっています。市場予想に対する発表結果の良し悪しに、素直に反応する指標です。
ちなみに、直後1分足が素直に反応しがち(期待的中率70%以上)という性質は、指標分析においてとても大切です。この特徴がない指標では、何をどう分析してどんな傾向があったとしても、それが「傾向」なのか「偶然の偏り」なのかの区別がつかなくなる、と考えられます。
次に、反応一致性分析の結果を下表に示します。
直前1分足は陰線率が89%と、偏りが目立ちます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率が84%と高い点を除けば、先に形成されたローソク足が後で形成されるローソク足の方向を示唆している兆しはありません。
最後に、反応性分析の結果を下表に示します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は84%です。そして、その84%の方向一致時だけを取り上げると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが100%です。
指標発表時点から見たその後の方向一致率が高く、且つ、過去に方向が一致した時には全て反応を伸ばしているのだから、指標発表後に反応方向を確認したらすぐに追撃開始です。
そして、指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは61%です。直後1分足と直後11分足とが反転したことは16%しかなく(大きな損切リスク)、直後11分足が直後1分足の値幅を削ったことも23%(小さな損切リスク)です。
小分けに短期利確を繰り返すにせよ、最初に得た追撃ポジションの含益を伸ばすにせよ、追撃を徹底すべき数字です。
以下のシナリオで取引に臨みます。
以下は2017年9月16日に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は、小売売上高・コアともに前回・予想を下回り、反応は陰線でした。
取引結果は次の通りでした。
あいたたたた。
こんなときもあります。
事前調査・分析内容を以下に検証します。
事前準備していたシナリオは次の通りです。
下表に、本ブログを始めてからの本指標シナリオでの取引成績を纏めておきます。
過去からの成績を見る限り連敗はなく、まだ暫く分析・シナリオの見直しは先延ばしします。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
T.指標予想要点
2017年9月15日21:30に米国実態指標「小売売上高」が発表されます。今回発表は2017年8月分の集計結果です。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は本記事作成時点の値です。
※ 市場予想は発表直前に確認しておきましょう。
※ 黄色欄は、後述する事前差異判別式の変数と解です。
本指標の特徴は以下の通りです。
- 反応程度は大きく(直後1分足跳幅平均26pips)、反応方向は事後差異(発表結果ー市場予想)の良し悪しに素直です。
事後差異判別式は、1✕前月比事後差異+2✕コア前月比事後差異、です。この判別式の解の符号と直後1分足との方向一致率は83%となります。
反応が大きな指標の割に、直後1分足や直後11分足の戻り比率が30%未満であり、発表後は一方向に伸びがちです。
追撃は、反応方向を確認したら早期参加し、本来ならば徹底すべきです。 - また、本指標実態差異は、同月集計CPIの実態差異との方向一致率が63%です。
前日9月14日に発表されたCPI実態差異はプラスでした。 - 但し、今週週足はかなり大きく陽線に伸びており、今回の本指標発表後は週末を控えてポジションクローズの動きが強まる可能性があります。
追撃は、パッと勝ったら潔く取引を止めて見ていた方が無難です。
以下のシナリオで取引に臨みます。
- 直前1分足は陰線と見込みます。
- 直後1分足は陽線と見込み、指標発表直前にポジションを取り、発表後の跳ねで利確/損切します。
- 反応方向を確認したら、追撃は早期開始・早期利確/損切します。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
U.過去調査詳細
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
【1. 指標概要】
米国個人消費はGDPの約70%を占めています。米国は世界一の消費大国であり、その米国の景気の良否を把握する上で小売売上高は重要視されています。
小売売上高は、米国商務省経済分析局(BEA)が、小売・サービス業等約5,000社の月間の売上高を集計して毎月第2週に前月分を発表します。
耐久財と非耐久財とに大別され、特に自動車販売・同部品の比重が大きいという特徴があります。そのため、個人消費の動向を確認する上で自動車販売を除いた指標値も同時発表されます。項目別では、自動車や電気製品、建設資材、ガソリンスタンド、総合小売店などの前月比と実額を発表します。
結果は、米国商務省経済分析局(BEA)によるGDP概算の資料や、米労働省労働統計局による生産者物価指数(PPI)のデータにも利用されています。
ーーー$€¥ーーー
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で26pipsです。その26pipsを超えて跳ねたことが48%に達しています。反応が大きいため、指標発表時刻を跨いでポジションを持つことは慎重でなければいけません。
【2. 既出情報】
(2-1. 過去情報)
(2-1. 過去情報)
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。
下図は発表結果と市場予想をプロットしています。市場予想は発表直前の値をプロットし、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままをプロットしています。
前月記事では、それ以前の分析結果から次のように判別式を求めました。その式を引用します。
以下、除輸送機器と書くのが面倒なので、コアと記すことにします。
事前差異判別式は、2✕前月比事前差異+1✕コア前月比事前差異、と各係数を決めると、事前差異判別式の符号(プラスが陽線・マイナスが陰線)と直前10-1分足の方向の一致率が60%となりました。
個々の項目毎の直前10-1分足との方向一致率よりは高くなるものの、それほどアテになる数字ではありません。
事後差異判別式は、1✕前月比事後差異+2✕コア前月比事後差異、と各係数を決めると、事後差異判別式の符号と直後1分足の方向の一致率が83%となりました。
実態差異判別式は、ー2✕前月比実態差異+1✕コア前月比実態差異、と各係数を決めると、実態差異判別式の符号と直後11分足の方向の一致率が55%と高くなりました。
個々の項目毎の直後11分足との方向一致率よりは高くなるものの、それほどアテになる数字ではありません。
アテに出来る一致率は事後差異判別式だけですね。
ともあれ、コア前月比>前月比、で反応することがわかりました。
ーーー$€¥ーーー
反応への寄与が大きいコア前月比のグラフ推移を見ると、発表結果と市場予想の大小関係が前月と入れ替わったことが調査期間において11回(37%)です。
意外なことに、本指標は市場予想後追い型に属します。
前月発表結果は前月市場予想を上回っているので、今回もそうなる期待的中率は63%です。
ーーー$€¥ーーー
次に、関連指標であるCPIとの相関について述べておきます。
CPIと本指標とは、前回結果より上昇/下降するときは、小売売上高も前回結果より上昇/下降します。
この傾向をアテにするならば、8月分CPIは既に昨日発表されています。実態差異はプラスでした。よって、今回の小売売上高実態差異もプラスと予想されます。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が5pipsです。跳幅がその2倍の10pips以上だったことは過去3回(頻度10%)あります。この3回の直後1分足跳幅は25pipsで、これは直後1分足跳幅の過去全平均26pipsとほぼ同じです。そして、この3回の直前10-1分足と直後1分足の方向は3回(100%)一致しています。
つまり、直前10-1分足跳幅が10pips以上となったときには、その方向に直後1分足が反応する可能性があります。
次に、直前1分足の過去平均跳幅は5pipsです。跳幅がその2倍の10pips以上だったことは過去1回(3%)あります。この1回の直後1分足跳幅は22pipsで、直前1分足と直後1分足の方向が逆になっています。
つまり、直前1分足跳幅が10pips以上となったときには、直後1分足がそれと同じ方向に反応するとは言えません。慌てて釣られないように注意しましょう。
そして、直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は6pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率23%)です。直後11分足のそれは9pips(戻り比率26%)です。反応が大きな指標の割に戻り比率が小さく、これは一方向に反応が伸びがちな傾向を示しています。
【3. 定型分析】
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
まず、指標一致性分析の結果を下表に示します。
事後差異と直後1分足・直後11分足の方向一致率がそれぞれ83%・73%となっています。市場予想に対する発表結果の良し悪しに、素直に反応する指標です。
ちなみに、直後1分足が素直に反応しがち(期待的中率70%以上)という性質は、指標分析においてとても大切です。この特徴がない指標では、何をどう分析してどんな傾向があったとしても、それが「傾向」なのか「偶然の偏り」なのかの区別がつかなくなる、と考えられます。
次に、反応一致性分析の結果を下表に示します。
直前1分足は陰線率が89%と、偏りが目立ちます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率が84%と高い点を除けば、先に形成されたローソク足が後で形成されるローソク足の方向を示唆している兆しはありません。
最後に、反応性分析の結果を下表に示します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は84%です。そして、その84%の方向一致時だけを取り上げると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが100%です。
指標発表時点から見たその後の方向一致率が高く、且つ、過去に方向が一致した時には全て反応を伸ばしているのだから、指標発表後に反応方向を確認したらすぐに追撃開始です。
そして、指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは61%です。直後1分足と直後11分足とが反転したことは16%しかなく(大きな損切リスク)、直後11分足が直後1分足の値幅を削ったことも23%(小さな損切リスク)です。
小分けに短期利確を繰り返すにせよ、最初に得た追撃ポジションの含益を伸ばすにせよ、追撃を徹底すべき数字です。
【4. シナリオ作成】
以下のシナリオで取引に臨みます。
- 直前1分足は陰線と見込みます。
- 直後1分足は陽線と見込み、指標発表直前にポジションを取り、発表後の跳ねで利確/損切します。
- 反応方向を確認したら、追撃は早期開始・早期利確/損切します。
以上
2017年9月15日発表
以下は2017年9月16日に追記しています。
V.発表結果検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は、小売売上高・コアともに前回・予想を下回り、反応は陰線でした。
(5-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
あいたたたた。
こんなときもあります。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
事前調査・分析内容を以下に検証します。
- 過去の傾向では、反応が大きな指標の割に、直後1分足や直後11分足の戻り比率が30%未満であり、発表後は一方向に伸びがちです。
今回の戻り比率は、直後1分足が64%、直後11分足が71%という大きな戻りとなりました。 - また過去の傾向では、本指標実態差異は同月集計CPIの実態差異との方向一致率が63%です。
意外なことに、本指標結果実態差異はプラスでした。前日9月14日に発表されたCPI実態差異はプラスだったので、実態差異方向は一致しています。
(6-2. シナリオ検証)
事前準備していたシナリオは次の通りです。
- 直前1分足は陰線と見込みました。結果は同値終了でした。
- 直後1分足は陽線と見込み、指標発表直前にポジションを取り、発表後の跳ねで利確/損切しました。痛い目に遭いました。
- 反応方向を確認したら、追撃は早期開始・早期利確/損切しました。痛い目に遭いました。
下表に、本ブログを始めてからの本指標シナリオでの取引成績を纏めておきます。
過去からの成績を見る限り連敗はなく、まだ暫く分析・シナリオの見直しは先延ばしします。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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