2016年10月30日
1-2. いつか負けないはずがない!
森の奥深く、小さな池で静かに暮らす二匹の河童は、毎日ちっとも変化ないので同じことばかり話していたそうです。だから、かつては同じ話ばかりする老人を周囲がたしなめるとき「河童になったのか」と言ったものです。
最近、若い人たちと呑む機会があったので、この話をしたら誰ひとり知りませんでした。何度でも同じ話を聞いてあげる優しい人の方が多いようです。何だか自分が河童でないことに自信がなくなってしまいます。
大きな損切(含ロスカット)で致命傷を負ってしまう原因はいくつかあります。例えば、
などが挙げられます。
最後の例を運が悪かったなどと考えるべきではありません。いつもポジションを持っていれば、いつか壊滅的事態に巻き込まれることは必然です。
お金の絡むルールの適用に優しい話なんて決してありません。一度の失敗で壊滅的ダメージを受けないようにすることには、何より優先して取り組まないといけません。その対策は徹底すべきです。
例え河童になったのかと詰られても、初心者や何度か同じ失敗を繰り返しているアマチュアには、この話からです。
多くのFX関連書籍・記事がトレンドフォロー手法を中心に説明しています。トレンドフォローというのは、トレンドに追従することです。トレンドに対し順張りで売買を繰り返す手法のことがトレンドフォロー手法です。
でも、この売買を繰り返す行為が、初心者のFXのイメージにうまく合致しているのが問題です。誰もが納得しやすい話に納得してからFXを始めるのに、多くの人が納得する結果を得られません。
この手法でFXを続ける初心者やアマチュアが最終的に勝つことはとても難しいのです。特に、ポジションを持ちたくてうずうずしている初心者にはこの手法が向いていません。
奇を衒って、多くのFX関連書籍・記事と逆のことを言っているつもりはありません。それは、初心者の最大多数がこの手法を知ってから取引を始めるのに、その後1年も2年もFXで生き残れる人が少ないという事実によって裏付けられています。
経験も浅いうちから、そろそろ反転するかと思って逆張りするのは、トレンドをフォローしていないので勝率が下がります。
でも、買ったら下がるし売ったら上がってしまうことが多くて、トレンドをまだ上手くフォローできません。トレンドとレジスタンスやサポートの強弱を見誤ってしまうからです。
だからと言って、短期間の取引で一喜一憂するのを止めてデイトレを始めても同じです。1回の取引の損益が大きくなってしまうだけで、取引回数が減るのだから早く上達できるはずありません。
まだレバレッジを使った投資の怖さを知らない人や、つい無意味なポジションでも持ってしまうような人に、こんな方法を薦めて良いとは思えません。
後述するように、多くの初心者が納得して始めるトレンドフォロー手法は、ポジション保有時間が長くなるほどプロフェッショナル仕様の取引方法なのです。
トレンドフォロー手法では「損小利大」の取引を目指して、利益をもっと伸ばそうとすることが求められます。そしてまた、トレンドがいつまで続くかという「相場観」に基づいて、逆指値注文で保険をかけておき、狙った通りになるのを待つことも間違っていません。
けれども、基本に反してポジションを長く持つことに繋がることが問題なのです。多くのプロやセミプロの人たちが重ねて指摘するFXの基本はこちらをご覧ください。
そのため、この手法を紹介する書籍・記事には、
といった教訓(ルール)も必ず一緒に書かれています。
誤解もあるようですが、このルールはこの手法(と、この手法から派生した手法)のためのものです。これらは、レバレッジが大きくポジション保有時間が長くなる投資に必須です。
ところが、我々は個人で投資をしています。周囲の助言やルール厳守のための上司の監督もなく、昼間は仕事をし、夜の取引も適当な時間に打ち切らないといけません。レバレッジが25倍あると言われたのに、資金の1/20以下しか投入するなと言われると「意味ないじゃん」と思ったりします。
ルールが3つしかなくても守れないのです。
ともあれ、いざというときに備えたルールが守れないまま、レバレッジを最大に使って、ポジションを長く持ちがちな取引手法でFXを続ける人が多ければ、いわゆる「こつこつ・どかん」のパターンで嫌気がさしてFXをやめてしまう人が多くなるのも当然です。
例えば、2016年6月に行われた英国のEU離脱是非を問う国民投票では、事前報道における予想の文脈が偏っていました。手元の資料によれば、このときGBPJPYは、僅か数時間で約2700pipsも急落しました。
あれほど「何だかんだ言いながらも良識的には」と断った「良識」が「EU残留」に偏っていたとき、お金を逆側に賭けるのは不自然です。
このとき、もし何気なくGBPJPYをたった1枚だけ持って損切注文してなかったら27万円の損失です。きっとロンドンまで聞こえるぐらい大きな悲鳴をあげた人もいたはずです。
このように「普通のFX参加者に衝撃を与えた」過去事例は枚挙に暇がありません。それほどすごい事例ではなくても、USDJPYが短時間のうちに1円ぐらい動くことなど、年に何度も起きています。クロス円のマイナーな通貨ペアなど、同じようなことが毎月起きているのではないでしょうか。
結局、「リスクに巻き込まれる可能性はポジションを持つ時間に比例」してしまうのです。
なお、先の記述でわざわざ「普通のFX参加者に衝撃を与えた」と断ったのは、数時間で2700pipsの下落を言っているのではありません。こうした事例のなかには、一時的にスプレッドを拡大したり取引を停止したFX会社があったことを言っています。逆指値注文をしていても値が跳んで注文よりずっと悪い条件で強制ロスカットされる、ということさえ起きたようです。
この件は、大手メディアでも報道された記憶があるので、事実の裏付けがあるのでしょう。
これは、毎年のように(人によっては毎月のように)生じている壊滅的リスクへの防御策がポジションを持たないこと以外にない、ということです。
実際、多くのプロは、リスクがあるのにむやみにポジションを持ち続けるべきではない、と著作で述べています。ポジション保有中は常にリスクに晒されていることを伝えようとしています。
ちなみに【問題点3】は、別にFX会社を非難している訳じゃありません。FX会社の口座開設時の契約には「そういう措置があり得る」ことがちゃんと書かれている「はず」です。何しろお金を扱う会社の契約書です。
それに「はず」の話をするのなら、一瞬で大きく値が跳ぶようなときには、逆指値注文なんて常識に照らして通る「はず」がないのです。
いま160円の価値があるイギリスのリンゴを1万個持っているとします。それを後で良ければ150円で売ると約束すれば、応じる相手がきっと現れるでしょう。けれども、その瞬間にリンゴの価値が133円になったら、誰がいまさら133円のリンゴを150円での取引に応じてくれるでしょう。
当り前です。
ともあれ、色々な参考書の記述を要約すると、トレンドフォロー手法とは、
というものです。
先述の壊滅的事態に巻き込まれやすいことを別にしても、もともとトレンドフォロー手法でポジションを長く保有することは、無茶苦茶に高度な「プロフェッショナル仕様」の方法で取引する、ということです。
組織力を活かして過去の傾向に照らして準備されたプロの売買に、徒手空拳の素人がうまく便乗しようとしても、便乗志向ゆえの臨機応変に劣る弱点によって、そのうち一夜の大負けでそれまでの利益を失いがちです。
利益だけですめば幸いです。レバレッジの怖さを知らないために、原資を失うことさえ多いのです。
投資額の数10倍しか資金がないのに、トレンドフォロー手法に納得して連日のようにデイトレを繰り返していたら、いつか負けないはずないのです。特に初心者は「チャートを見ていない間にもポジションを保有している」状態がいけません。
話を整理しておきましょう。
トレンドフォロー手法は、相場観を修正しながらポジションを長く持つことが禁止されていません。だから、トレンドに乗るために何度もポジションと取り直したり(損小)、せっかく含益をもったポジションが取れたら利確を先伸ばしして(利大)、ポジション保有時間が長くなりがちです。特に初心者はそうです。
これは基本に反したやり方です。
基本に反するやり方で取引を行うことを許容し得る根拠は「的確な相場観」と「十分な資金」です。それらを備えてこそ、利益を伸ばすためにリスクを取り続ける選択ができるのです。当然、そうしたスキルと資金は一夕一朝に用意できません。スキルも無しに、大金を投じるべきでもありません。
参考書を読んで容(かたち)だけを真似しても、これは無理です。
この1年間の自分のポジション保有時間率と期間収益率を照らし合わせてみてください。もしもポジション保有時間率が10%や20%もあるなら問題です。大した期間収益率も出せないうちから、同じ期間に10%や20%もの壊滅的リスク率を許容すべきではありません。
ここでは、いつかひどい目に遭う壊滅的リスク率がポジション保有時間率に等しい、と仮定しました。用語も勝手に名付けました。何なら例に挙げた数字は好きに変えてもらっても構いません。ここで言いたいことの本質がそれで変わる訳ではありません。
誰かが1日中チャートに張り付いて、1年に1度か2度起きる逆指値さえ通らないほど大きく動き過ぎるときに備えられないなら、そのようなことに巻き込まれないようにポジション保有時間を短くするか、資金に対する投資額の比率を小さくしておくべきです。
この手法は、初心者やアマチュアが最終的に勝つことがとても難しいのです。勝率5割でも利益が残せるような人でなければ、この手法での取引は向いていません。それが、この手法で取引を始めて生き残れる初心者が少ないという結果に表れているのです。
これが河童の話です。
次の記事では、こつこつ負け続けたり勝ったり負けたりして、なかなか収益をプラスに安定できない理由を説明します。心が弱いから、ではありません。FXに限った話でなく、投資を学ぶ順序を間違ってしまうと、多くの人がそうなってしまうのです。
こちらの「1-3. 難しさの正体って何だ」からどうぞ。
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この続きはこちらの「1-3. 難しさの正体って何だ」からどうぞ。
最近、若い人たちと呑む機会があったので、この話をしたら誰ひとり知りませんでした。何度でも同じ話を聞いてあげる優しい人の方が多いようです。何だか自分が河童でないことに自信がなくなってしまいます。
大きな損切(含ロスカット)で致命傷を負ってしまう原因はいくつかあります。例えば、
- 資金に対する投資額が大きすぎたから
- いざというときに備えた逆指値での損切注文をしていなかったから
- 大きな相場変動が起きたときにたまたまポジションを持っていたから
などが挙げられます。
最後の例を運が悪かったなどと考えるべきではありません。いつもポジションを持っていれば、いつか壊滅的事態に巻き込まれることは必然です。
お金の絡むルールの適用に優しい話なんて決してありません。一度の失敗で壊滅的ダメージを受けないようにすることには、何より優先して取り組まないといけません。その対策は徹底すべきです。
例え河童になったのかと詰られても、初心者や何度か同じ失敗を繰り返しているアマチュアには、この話からです。
多くのFX関連書籍・記事がトレンドフォロー手法を中心に説明しています。トレンドフォローというのは、トレンドに追従することです。トレンドに対し順張りで売買を繰り返す手法のことがトレンドフォロー手法です。
でも、この売買を繰り返す行為が、初心者のFXのイメージにうまく合致しているのが問題です。誰もが納得しやすい話に納得してからFXを始めるのに、多くの人が納得する結果を得られません。
この手法でFXを続ける初心者やアマチュアが最終的に勝つことはとても難しいのです。特に、ポジションを持ちたくてうずうずしている初心者にはこの手法が向いていません。
奇を衒って、多くのFX関連書籍・記事と逆のことを言っているつもりはありません。それは、初心者の最大多数がこの手法を知ってから取引を始めるのに、その後1年も2年もFXで生き残れる人が少ないという事実によって裏付けられています。
経験も浅いうちから、そろそろ反転するかと思って逆張りするのは、トレンドをフォローしていないので勝率が下がります。
でも、買ったら下がるし売ったら上がってしまうことが多くて、トレンドをまだ上手くフォローできません。トレンドとレジスタンスやサポートの強弱を見誤ってしまうからです。
だからと言って、短期間の取引で一喜一憂するのを止めてデイトレを始めても同じです。1回の取引の損益が大きくなってしまうだけで、取引回数が減るのだから早く上達できるはずありません。
まだレバレッジを使った投資の怖さを知らない人や、つい無意味なポジションでも持ってしまうような人に、こんな方法を薦めて良いとは思えません。
後述するように、多くの初心者が納得して始めるトレンドフォロー手法は、ポジション保有時間が長くなるほどプロフェッショナル仕様の取引方法なのです。
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けれども、基本に反してポジションを長く持つことに繋がることが問題なのです。多くのプロやセミプロの人たちが重ねて指摘するFXの基本はこちらをご覧ください。
そのため、この手法を紹介する書籍・記事には、
- トレンドに沿った順張りでポジションを取ること(トレンドをフォローすること)、
- 狙いが外れたときに備えて、予め逆指値(損切)注文をしておくこと、
- 万が一の場合に備えて、取引口座には十分な余裕資金を入れておき、1回のポジションの規模は資金の1/20以下とすること、
といった教訓(ルール)も必ず一緒に書かれています。
誤解もあるようですが、このルールはこの手法(と、この手法から派生した手法)のためのものです。これらは、レバレッジが大きくポジション保有時間が長くなる投資に必須です。
【問題点1:自分のせい】
ところが、我々は個人で投資をしています。周囲の助言やルール厳守のための上司の監督もなく、昼間は仕事をし、夜の取引も適当な時間に打ち切らないといけません。レバレッジが25倍あると言われたのに、資金の1/20以下しか投入するなと言われると「意味ないじゃん」と思ったりします。
ルールが3つしかなくても守れないのです。
ともあれ、いざというときに備えたルールが守れないまま、レバレッジを最大に使って、ポジションを長く持ちがちな取引手法でFXを続ける人が多ければ、いわゆる「こつこつ・どかん」のパターンで嫌気がさしてFXをやめてしまう人が多くなるのも当然です。
【問題点2:予見不可能】
例えば、2016年6月に行われた英国のEU離脱是非を問う国民投票では、事前報道における予想の文脈が偏っていました。手元の資料によれば、このときGBPJPYは、僅か数時間で約2700pipsも急落しました。
あれほど「何だかんだ言いながらも良識的には」と断った「良識」が「EU残留」に偏っていたとき、お金を逆側に賭けるのは不自然です。
このとき、もし何気なくGBPJPYをたった1枚だけ持って損切注文してなかったら27万円の損失です。きっとロンドンまで聞こえるぐらい大きな悲鳴をあげた人もいたはずです。
このように「普通のFX参加者に衝撃を与えた」過去事例は枚挙に暇がありません。それほどすごい事例ではなくても、USDJPYが短時間のうちに1円ぐらい動くことなど、年に何度も起きています。クロス円のマイナーな通貨ペアなど、同じようなことが毎月起きているのではないでしょうか。
結局、「リスクに巻き込まれる可能性はポジションを持つ時間に比例」してしまうのです。
【問題点3:逆指値無効】
なお、先の記述でわざわざ「普通のFX参加者に衝撃を与えた」と断ったのは、数時間で2700pipsの下落を言っているのではありません。こうした事例のなかには、一時的にスプレッドを拡大したり取引を停止したFX会社があったことを言っています。逆指値注文をしていても値が跳んで注文よりずっと悪い条件で強制ロスカットされる、ということさえ起きたようです。
この件は、大手メディアでも報道された記憶があるので、事実の裏付けがあるのでしょう。
これは、毎年のように(人によっては毎月のように)生じている壊滅的リスクへの防御策がポジションを持たないこと以外にない、ということです。
実際、多くのプロは、リスクがあるのにむやみにポジションを持ち続けるべきではない、と著作で述べています。ポジション保有中は常にリスクに晒されていることを伝えようとしています。
−−−注記−−−
ちなみに【問題点3】は、別にFX会社を非難している訳じゃありません。FX会社の口座開設時の契約には「そういう措置があり得る」ことがちゃんと書かれている「はず」です。何しろお金を扱う会社の契約書です。
それに「はず」の話をするのなら、一瞬で大きく値が跳ぶようなときには、逆指値注文なんて常識に照らして通る「はず」がないのです。
いま160円の価値があるイギリスのリンゴを1万個持っているとします。それを後で良ければ150円で売ると約束すれば、応じる相手がきっと現れるでしょう。けれども、その瞬間にリンゴの価値が133円になったら、誰がいまさら133円のリンゴを150円での取引に応じてくれるでしょう。
当り前です。
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ともあれ、色々な参考書の記述を要約すると、トレンドフォロー手法とは、
- ファンダメンタル分析やテクニカル分析を踏まえた的確な相場観を構築し、
- 予めポジションを持つ値幅を決めて順張りとなるポジションを取得し、
- 前提条件が変化すれば相場観を修正しつつ、損小利大となるようにポジションを解消する、
というものです。
先述の壊滅的事態に巻き込まれやすいことを別にしても、もともとトレンドフォロー手法でポジションを長く保有することは、無茶苦茶に高度な「プロフェッショナル仕様」の方法で取引する、ということです。
組織力を活かして過去の傾向に照らして準備されたプロの売買に、徒手空拳の素人がうまく便乗しようとしても、便乗志向ゆえの臨機応変に劣る弱点によって、そのうち一夜の大負けでそれまでの利益を失いがちです。
利益だけですめば幸いです。レバレッジの怖さを知らないために、原資を失うことさえ多いのです。
投資額の数10倍しか資金がないのに、トレンドフォロー手法に納得して連日のようにデイトレを繰り返していたら、いつか負けないはずないのです。特に初心者は「チャートを見ていない間にもポジションを保有している」状態がいけません。
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話を整理しておきましょう。
トレンドフォロー手法は、相場観を修正しながらポジションを長く持つことが禁止されていません。だから、トレンドに乗るために何度もポジションと取り直したり(損小)、せっかく含益をもったポジションが取れたら利確を先伸ばしして(利大)、ポジション保有時間が長くなりがちです。特に初心者はそうです。
これは基本に反したやり方です。
基本に反するやり方で取引を行うことを許容し得る根拠は「的確な相場観」と「十分な資金」です。それらを備えてこそ、利益を伸ばすためにリスクを取り続ける選択ができるのです。当然、そうしたスキルと資金は一夕一朝に用意できません。スキルも無しに、大金を投じるべきでもありません。
参考書を読んで容(かたち)だけを真似しても、これは無理です。
この1年間の自分のポジション保有時間率と期間収益率を照らし合わせてみてください。もしもポジション保有時間率が10%や20%もあるなら問題です。大した期間収益率も出せないうちから、同じ期間に10%や20%もの壊滅的リスク率を許容すべきではありません。
ここでは、いつかひどい目に遭う壊滅的リスク率がポジション保有時間率に等しい、と仮定しました。用語も勝手に名付けました。何なら例に挙げた数字は好きに変えてもらっても構いません。ここで言いたいことの本質がそれで変わる訳ではありません。
誰かが1日中チャートに張り付いて、1年に1度か2度起きる逆指値さえ通らないほど大きく動き過ぎるときに備えられないなら、そのようなことに巻き込まれないようにポジション保有時間を短くするか、資金に対する投資額の比率を小さくしておくべきです。
この手法は、初心者やアマチュアが最終的に勝つことがとても難しいのです。勝率5割でも利益が残せるような人でなければ、この手法での取引は向いていません。それが、この手法で取引を始めて生き残れる初心者が少ないという結果に表れているのです。
これが河童の話です。
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次の記事では、こつこつ負け続けたり勝ったり負けたりして、なかなか収益をプラスに安定できない理由を説明します。心が弱いから、ではありません。FXに限った話でなく、投資を学ぶ順序を間違ってしまうと、多くの人がそうなってしまうのです。
こちらの「1-3. 難しさの正体って何だ」からどうぞ。
以上
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。万が一、購入・登録・合意もしていないのにクリックしただけで勧誘メールが毎日来るようなったなら、こちら(※9-1-4)までご一報をお願いします。
さて、FXを始めても暫くは練習期間です。練習期間でFXに慣れたり、いろいろなやり方を試してみるためにも、キャッシュバックはとても魅力的ですよね。せっかくのキャッシュバックは、そういうことのために使ってください。通常、キャッシュバックを受けるためには条件があるので、詳しくはこちらでご確認ください。
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