2017年08月21日
独国景気指標「ZEW景況感調査」発表前後のEURJPY反応分析(2017年8月22日18:00発表結果検証済)
以下、「T.指標予想要点」「U.過去調査詳細」を事前投稿し、「V.発表結果検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「V.発表結果検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年8月22日18:00に独国景気指標「ZEW景況感調査」が発表されます。今回発表は2017年8月分の集計結果です。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は本記事作成時点の値です。
※ 本稿は8月21日に記しています。市場予想は発表直前に確認しておきましょう。
※ 黄色欄は、後述する事前差異判別式の変数と解です。
本指標の特徴は以下の通りです。
以上の本指標特徴を踏まえ、後記詳述した調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
独国ZEW景況感指数(期待指数)は、独国の今後6カ月の景気見通し(「良い」「同じ」「悪い」)について、アナリスト・機関投資家・市場関係者など約350人を対象に行ったアンケート調査に基づく指標です。指数は、「良い」から「悪い」を引いた数で0が基準になっています。
一般に景況感調査は、プロが調査対象のときと無作為抽出した消費者かによって、事前参考すべき対象が異なります。プロが対象のときは直近の関連指標(含金利・株価)を参考にすべきだし、一般消費者が対象のときは調査月前半のマスコミ報道内容も参考にすると良いでしょう。
ZEWはプロが調査対象ゆえ、マスコミ報道内容よりも直近の指標結果を参考にした方が良いようです。
さて、本指標に絡む話にはオカルトが多いのです。
以下、そのオカルトの代表例を3つ挙げて、事実を述べておきます。他人の話を単なるオカルトと断じる都合上、出典は示せません。他人を非難したり論争をするつもりではなく、読者に事実さえ伝えられれば十分です。
まず、ZEW景況感調査の結果はECBの金融政策に影響を与えている、という解説記事を目にしたことがあります。
けれども、もしそうだとしても、景況感よりも物価指標や実態指標を中銀は重視するはずです。だから、この話が本当だとしても(ECBがZEWを参考にしていたとしても)、ECBの政策を予想する材料とはなりません。
これは「はず」の話ですが、大きな決定を事実の裏付けなく決定できる「はず」ありません。
次に、ZEW景況感調査はIfo景況感指数よりも先に発表され、Ifo指数よりも1か月の先行性がある、という解説を見たこともあります。だから、ZEW指標が注目に値する、という話です。
こういう話は確かめずにはいられません。
詳細はIfo指数の記事で説明しますが、少なくとも2015年1月から2017年7月発表までの31回の結果を見比べる限り、そんな傾向はありません。
確かに、過去から現在に亘る指標結果の上昇基調や下降基調といった情報は、今回の取引でも参考にできます。がしかし、単月毎の指標結果の良し悪しを比べても、そんなものはアテになりません。上記期間におけるZEW指標とIfo指標とは、前月より翌月が良くなったか悪くなったかすら、一致しないことの方が多いのです。
そして最後に、独国ZEWは期待指数と現況指数とが発表されます。多くの資料では期待指数の方が現況指数より重要だという解説が見受けられます。既に終わった現状よりも、将来の景気動向の方が重要だという話は、何となく納得しやすい話です。
がしかし、2015年1月から2017年7月発表までの31回の実績を調べたところ、事後差異(市場予想と発表結果の大小関係)は、期待指数よりも現況指数との方が直後1分足の反応方向との一致率が高くなっています。
きちんと調べないと、事実はわかりません。
尤も、多くの解説では「期待指数の方が重要」と記載され、「何に対して」重要かが記されていません。だから、きっとそれら解説は間違っていないのでしょう。でも、その記事の読者が誰かを考えると、そんな解説はそれをアテにして取引する読者に不親切です。
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で8pipsしかありません。反応が小さいため、大きなトレンドが発生しているときには、指標発表結果の影響はすぐにトレンドに呑まれてしまいます。だから、こうした反応が小さい指標で取引するときは、例えば、
というやり方が良いでしょう。
個々の取引で大けがさえしなければ、これらを守れば年間を通してプラスにしやすくなるでしょう。
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。
下図は発表結果と市場予想をプロットしています。市場予想は発表直前の値をプロットし、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままをプロットしています。
項目が多いため、個別項目毎に細かくグラフを眺める前に、見るべきポイントを絞り込みましょう。各項目毎に反応方向にどの程度影響しているのかを下表に纏めておきました。
上表の上3行は、独国期待指数と独国現況指数と欧州指数の各項目を、ひとつずつ反応方向との一致率を求めています。これは予備計算のようなもので、この予備計算は最も反応方向との一致率が高い項目に注目しています。
上から4行目は、事前差異(市場予想ー前回結果)と直前10-1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
上から5行目は、事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
最下段6行目は、実体差異(前回改定値結果ー市場予想)と直後11分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
結果、それぞれの式の方向一致率は60%・75%・63%となりました。事後差異と直後1分足の方向一致率が高いので、うまく項目毎の影響力を掴んでいたら素直に反応する指標だと言えるでしょう。
ともあれ、−1✕独国期待指数の差異+4✕独国現況指数の差異、を事後差異判別式として採用すると、その符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)と直後1分足の方向一致率が75%となります。
判別式係数から、直後1分足方向は独国現況指数の市場予想との差異が大きく影響することがわかりました。
独国現況指数は、2015年2月以降前回までの30回において、前月と当月とを比べて発表結果と市場予想の大小関係が入れ替わったことが13回あります(入れ替わり率43%)。入れ替わり頻度が高く、市場予想後追い型とは言えません。
以上の分析要点は以下の通りです。
(1) 独国ZEW・欧州ZEW発表時の直後1分足反応方向は、独国現況指数の市場予想に対する良し悪しに素直に反応する傾向があります。これは、同期待指数を重視した本指標解説が多いことに反しています。ご注意ください。
(2) 直後1分足反応方向は、−1✕独国期待指数の差異+4✕独国現況指数の差異、という判別式符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)との一致率が75%です。
(3) 本指標は現在、市場予想後追い型ではありません。
補足します。
本指標は、市場予想後追い型でなく、本指標よりも先行して8月景況感を示唆する指標もありません。がしかし、後述する反応一致性分析や指標一致性分析の項をご覧ください。
本指標直後1分足は、直前10-1分足と同じ方向に反応しがちです。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が8pipsです。跳幅が10pips以上だったことは過去9回(頻度29%)あります。この9回の直後1分足跳幅は14pipsで、これは直後1分足跳幅の過去全平均8pipsより大きい、と言えます。そして、この9回の直前10-1分足と直後1分足の方向は7回(78%)一致しています。
つまり、直前10-1分足の反応が平均より少し大きく動いたときには、それが直後1分足の方向を示唆し反応が大きくなりがちです。
次に、直前1分足の過去平均跳幅は5pipsです。その跳幅が10pips以上だったことは過去5回(頻度16%)あります。この5回の直後1分足跳幅の平均は9pipsで、これは過去全平均8pipsとほぼ同じです。そして、このとき直前1分足と直後1分足の方向は1回も一致していません。この5回の直前1分足は全て陰線で、そのときの直後1分足は全て陽線です。
そして、直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は3pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率37%)です。直後11分足のそれは14pips(戻り比率38%)です。反応が小さい指標では、これら戻り率が大きくなる傾向があります。戻り率が大きいことで、余計に勝ちにくい指標となるのです。
これらの詳細分析は、ローソク足観察よりも他の分析を参照する方が良いでしょう。
過去のローソク足の特徴を纏めると以下の通りです。
(1) ときどき(頻度29%)直前10-1分足跳幅が10pips以上となることがあります。過去事例では、こうした場合に直後1分足は直前10-1分足と同方向に(一致率78%)やや大きく(平均跳幅14pips)反応しがちです。
(2) たまに(頻度16%)直前1分足跳幅が10pips以上となることがあります。過去事例では、こうした場合に直後1分足の反応が全て陽線となっています。
(3) 直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は3pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率37%)、直後11分足のそれは14pips(戻り比率38%)です。反応が小さい指標では、これら戻り率が大きくなる傾向があります。戻り率が大きいことで、余計に勝ちにくい指標となるのです。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
まず、指標一致性分析の結果を下図に示します。
事後差異のプラス率は70%と偏りがあります。市場予想が低くなりがちです。
そして、実態差異は直前10-1分足との方向一致率が70%となっています。一方、今回の市場予想は、前回結果を下回っています。ならば、直前10-1分足が陽線なら、発表結果が前回結果を上回る期待的中率が70%なので、今回の発表結果が市場予想を上回る可能性が高い、ということになります。
事後差異と直後1分足・直後11分足の方向一致率がそれぞれ75%・70%となっています。市場予想に対する発表結果の良し悪しには、素直に反応する傾向があります。
次に、反応一致性分析の結果を下図に示します。
直前1分足は陰線率が93%、直後1分足は陽線率が75%と、偏りが目立ちます。直前1分足と直後1分足の方向一致率は14%(不一致率86%)で、矛盾ありません。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は70%と高く、発表から1分を過ぎて反転する可能性は低いようです。
直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は71%となっています。
全体を通して、直前10-1分足が陽線で直前1分足が陰線なら信頼度が高いものの、直前10-1分足が陰線か直前1分足が陽線だと、一部分析結果に矛盾を生じてしまいます。
最後に、反応性分析の結果を下図に示します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は70%です。そして、その70%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが84%です。
指標発表時点から見たその後の方向一致率が高く、且つ、反応を伸ばしているのだから、指標発表後に反応方向を確認したら早期追撃です。
がしかし、指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは41%しかありません。直後1分足と直後11分足とが反転したことは30%で、直後11分足が直後1分足の値幅を削ったことも30%もあります。
早期追撃で得たポジションは早期利確すべきであり、そして発表から1分過ぎてからの追撃にはあまり適していません。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以下は2017年8月23日に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は、期待指数が前回・予想を大きく下回り、現況指数が前回・予想を僅かに上回りました。反応は陰線でした。
期待指数は、2017年2月分の水準まで低下し、同年5月分をピークとした下降基調転換の可能性があります(3か月連続で前回結果を下回りました)。グラフ推移の印象からは、来月に2017年2月分水準を下抜けると、下降基調がはっきりします。
現況指数は、前回を僅かに上回ったものの、グラフ推移の印象から言えば、頭を押さえられています。こちらは、2016年7月以降継続している上昇基調がまだ維持されていると見なせ、先行して下降基調に転じた可能性がある期待指数とは様子が異なります。
ただ、2015年の期待指数と現況指数の関係を見ると、両指数の性格がわかりやすいかもしれません。
2015年は、年初から5月頃まで現況指数が上昇し、その後9月まで横這いとなりました。ところが、期待指数は、年初こそ上昇していたものの、3月をピークに10月頃まで下降しています。
実際には、独経済は2014年頃から上向きとなり、英EU離脱が決まっても好調が続きました。つまり、期待指数は、調子が良くなると、そろそろ危ないというサインが出やすいのです。がしかし「そろそろ」と言っても、ずいぶん待たないといけなかったり、それが杞憂に終わることが多いのです。
そんなことで為替が動くなんてFXを始めるまでは知りませんでした。
うっかり取引時間を過ぎてしまって、取引できませんでした。
事前調査分析内容を以下に検証します。
事前準備していたシナリオを検証しておきます。
今回は取引できなかったものの、もしシナリオ通りの取引を行っていたら、とんとんか僅かにプラスだった、ということでしょうか。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
T.指標予想要点
2017年8月22日18:00に独国景気指標「ZEW景況感調査」が発表されます。今回発表は2017年8月分の集計結果です。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は本記事作成時点の値です。
※ 本稿は8月21日に記しています。市場予想は発表直前に確認しておきましょう。
※ 黄色欄は、後述する事前差異判別式の変数と解です。
本指標の特徴は以下の通りです。
- 多くの指標解説で期待指数に注目が集まりがちですが、指標発表直後の反応方向との一致率が高いのは現況指数の方です。現況指数の事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率は75%です。期待指数のそれは46%しかありません。
- 市場予想は低く見込まれがち(事後差異のプラス率70%)で、直前10-1分足・直前1分足と直後1分足との方向一致率はそれぞれ71%・14%です。
この数字から、本指標の取引参加者は市場予想が低く見込まれがちだという特徴を掴んでいる可能性が高いようです(自分だけがそのことを知らない、というのは癪ですよね)。 - 指標発表から1分を過ぎてからの追撃は避けた方が良さそうです。直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしたことは約40%です。直後1分足や直後11分足の戻り率(1−跳幅/値幅)も40%弱と大きく、追撃で利幅を伸ばすことは難しい、と言えます。
以上の本指標特徴を踏まえ、後記詳述した調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
- 直前1分足は陰線と見込みます。
但し、過去平均跳幅が5pipsしかありません。1・2pipsで利確しなければいけない場合が多いので、スプレッドが大きいFX会社で取引しているなら、取引は止めておいた方が良いでしょう。 - 直後1分足は、直前10-1分足が陽線ならば、指標発表直前に買ポジションを取って早期利確します。
直前10-1分足が陰線の場合、一部の分析結果に矛盾が生じているものの(反応一致性分析)、それは気にしないことにします。単純な陰線率や陽線率の高さよりも、発表前に多くの取引参加者が発表後の反応方向を読めている、と考える方が納得しやすいためです。
但し、直前10-1分足「跳幅」が10pips以上となるとき、直後1分足は同方向にやや大きく反応しがちです。直前1分足「跳幅」が10pips以上となったとき(なりそうなとき)は、直後1分足は過去全て陽線となっています。
これらの予兆が生じた場合は、直前10-1分足が陽線であれ陰線であれ、指標発表直前に予兆に従ってポジションを取ることにします。 - 追撃するなら、指標発表から1分以内にポジションを取り、1分を過ぎたら早めに利確・損切した方が良いでしょう。
発表から1分経過時点での逆張りの期待的中率は60%です。逆張りのリスクの大きさの割に、期待的中率が低くお勧めできません。逆張りするならもっと高い的中率が必要です。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
U.過去調査詳細
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
【1. 指標概要】
独国ZEW景況感指数(期待指数)は、独国の今後6カ月の景気見通し(「良い」「同じ」「悪い」)について、アナリスト・機関投資家・市場関係者など約350人を対象に行ったアンケート調査に基づく指標です。指数は、「良い」から「悪い」を引いた数で0が基準になっています。
一般に景況感調査は、プロが調査対象のときと無作為抽出した消費者かによって、事前参考すべき対象が異なります。プロが対象のときは直近の関連指標(含金利・株価)を参考にすべきだし、一般消費者が対象のときは調査月前半のマスコミ報道内容も参考にすると良いでしょう。
ZEWはプロが調査対象ゆえ、マスコミ報道内容よりも直近の指標結果を参考にした方が良いようです。
ーーー$€¥ーーー
さて、本指標に絡む話にはオカルトが多いのです。
以下、そのオカルトの代表例を3つ挙げて、事実を述べておきます。他人の話を単なるオカルトと断じる都合上、出典は示せません。他人を非難したり論争をするつもりではなく、読者に事実さえ伝えられれば十分です。
まず、ZEW景況感調査の結果はECBの金融政策に影響を与えている、という解説記事を目にしたことがあります。
けれども、もしそうだとしても、景況感よりも物価指標や実態指標を中銀は重視するはずです。だから、この話が本当だとしても(ECBがZEWを参考にしていたとしても)、ECBの政策を予想する材料とはなりません。
これは「はず」の話ですが、大きな決定を事実の裏付けなく決定できる「はず」ありません。
次に、ZEW景況感調査はIfo景況感指数よりも先に発表され、Ifo指数よりも1か月の先行性がある、という解説を見たこともあります。だから、ZEW指標が注目に値する、という話です。
こういう話は確かめずにはいられません。
詳細はIfo指数の記事で説明しますが、少なくとも2015年1月から2017年7月発表までの31回の結果を見比べる限り、そんな傾向はありません。
確かに、過去から現在に亘る指標結果の上昇基調や下降基調といった情報は、今回の取引でも参考にできます。がしかし、単月毎の指標結果の良し悪しを比べても、そんなものはアテになりません。上記期間におけるZEW指標とIfo指標とは、前月より翌月が良くなったか悪くなったかすら、一致しないことの方が多いのです。
そして最後に、独国ZEWは期待指数と現況指数とが発表されます。多くの資料では期待指数の方が現況指数より重要だという解説が見受けられます。既に終わった現状よりも、将来の景気動向の方が重要だという話は、何となく納得しやすい話です。
がしかし、2015年1月から2017年7月発表までの31回の実績を調べたところ、事後差異(市場予想と発表結果の大小関係)は、期待指数よりも現況指数との方が直後1分足の反応方向との一致率が高くなっています。
きちんと調べないと、事実はわかりません。
尤も、多くの解説では「期待指数の方が重要」と記載され、「何に対して」重要かが記されていません。だから、きっとそれら解説は間違っていないのでしょう。でも、その記事の読者が誰かを考えると、そんな解説はそれをアテにして取引する読者に不親切です。
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本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で8pipsしかありません。反応が小さいため、大きなトレンドが発生しているときには、指標発表結果の影響はすぐにトレンドに呑まれてしまいます。だから、こうした反応が小さい指標で取引するときは、例えば、
- まず、本指標にはトレンド方向を転換するほどの影響力がないことを頭に入れておく
- 事前に15分足チャートでトレンド方向と上下のサポート・レジスンタンスの位置を確認しておく
- トレンドに逆らわない方向に期待的中率が高ければ取引し、そうでなければ取引しない
- 指標発表後の追撃も同様
- トレンドに反する方向に反応を伸ばしても、サポートやレジスタンスを抜けることは滅多にないことを覚えておく
というやり方が良いでしょう。
個々の取引で大けがさえしなければ、これらを守れば年間を通してプラスにしやすくなるでしょう。
【2. 既出情報】
(2-1. 過去情報)
(2-1. 過去情報)
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。
下図は発表結果と市場予想をプロットしています。市場予想は発表直前の値をプロットし、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままをプロットしています。
項目が多いため、個別項目毎に細かくグラフを眺める前に、見るべきポイントを絞り込みましょう。各項目毎に反応方向にどの程度影響しているのかを下表に纏めておきました。
上表の上3行は、独国期待指数と独国現況指数と欧州指数の各項目を、ひとつずつ反応方向との一致率を求めています。これは予備計算のようなもので、この予備計算は最も反応方向との一致率が高い項目に注目しています。
上から4行目は、事前差異(市場予想ー前回結果)と直前10-1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
上から5行目は、事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
最下段6行目は、実体差異(前回改定値結果ー市場予想)と直後11分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
結果、それぞれの式の方向一致率は60%・75%・63%となりました。事後差異と直後1分足の方向一致率が高いので、うまく項目毎の影響力を掴んでいたら素直に反応する指標だと言えるでしょう。
ともあれ、−1✕独国期待指数の差異+4✕独国現況指数の差異、を事後差異判別式として採用すると、その符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)と直後1分足の方向一致率が75%となります。
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判別式係数から、直後1分足方向は独国現況指数の市場予想との差異が大きく影響することがわかりました。
独国現況指数は、2015年2月以降前回までの30回において、前月と当月とを比べて発表結果と市場予想の大小関係が入れ替わったことが13回あります(入れ替わり率43%)。入れ替わり頻度が高く、市場予想後追い型とは言えません。
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以上の分析要点は以下の通りです。
(1) 独国ZEW・欧州ZEW発表時の直後1分足反応方向は、独国現況指数の市場予想に対する良し悪しに素直に反応する傾向があります。これは、同期待指数を重視した本指標解説が多いことに反しています。ご注意ください。
(2) 直後1分足反応方向は、−1✕独国期待指数の差異+4✕独国現況指数の差異、という判別式符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)との一致率が75%です。
(3) 本指標は現在、市場予想後追い型ではありません。
補足します。
本指標は、市場予想後追い型でなく、本指標よりも先行して8月景況感を示唆する指標もありません。がしかし、後述する反応一致性分析や指標一致性分析の項をご覧ください。
本指標直後1分足は、直前10-1分足と同じ方向に反応しがちです。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が8pipsです。跳幅が10pips以上だったことは過去9回(頻度29%)あります。この9回の直後1分足跳幅は14pipsで、これは直後1分足跳幅の過去全平均8pipsより大きい、と言えます。そして、この9回の直前10-1分足と直後1分足の方向は7回(78%)一致しています。
つまり、直前10-1分足の反応が平均より少し大きく動いたときには、それが直後1分足の方向を示唆し反応が大きくなりがちです。
次に、直前1分足の過去平均跳幅は5pipsです。その跳幅が10pips以上だったことは過去5回(頻度16%)あります。この5回の直後1分足跳幅の平均は9pipsで、これは過去全平均8pipsとほぼ同じです。そして、このとき直前1分足と直後1分足の方向は1回も一致していません。この5回の直前1分足は全て陰線で、そのときの直後1分足は全て陽線です。
そして、直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は3pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率37%)です。直後11分足のそれは14pips(戻り比率38%)です。反応が小さい指標では、これら戻り率が大きくなる傾向があります。戻り率が大きいことで、余計に勝ちにくい指標となるのです。
これらの詳細分析は、ローソク足観察よりも他の分析を参照する方が良いでしょう。
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過去のローソク足の特徴を纏めると以下の通りです。
(1) ときどき(頻度29%)直前10-1分足跳幅が10pips以上となることがあります。過去事例では、こうした場合に直後1分足は直前10-1分足と同方向に(一致率78%)やや大きく(平均跳幅14pips)反応しがちです。
(2) たまに(頻度16%)直前1分足跳幅が10pips以上となることがあります。過去事例では、こうした場合に直後1分足の反応が全て陽線となっています。
(3) 直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は3pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率37%)、直後11分足のそれは14pips(戻り比率38%)です。反応が小さい指標では、これら戻り率が大きくなる傾向があります。戻り率が大きいことで、余計に勝ちにくい指標となるのです。
【3. 定型分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
まず、指標一致性分析の結果を下図に示します。
事後差異のプラス率は70%と偏りがあります。市場予想が低くなりがちです。
そして、実態差異は直前10-1分足との方向一致率が70%となっています。一方、今回の市場予想は、前回結果を下回っています。ならば、直前10-1分足が陽線なら、発表結果が前回結果を上回る期待的中率が70%なので、今回の発表結果が市場予想を上回る可能性が高い、ということになります。
事後差異と直後1分足・直後11分足の方向一致率がそれぞれ75%・70%となっています。市場予想に対する発表結果の良し悪しには、素直に反応する傾向があります。
次に、反応一致性分析の結果を下図に示します。
直前1分足は陰線率が93%、直後1分足は陽線率が75%と、偏りが目立ちます。直前1分足と直後1分足の方向一致率は14%(不一致率86%)で、矛盾ありません。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は70%と高く、発表から1分を過ぎて反転する可能性は低いようです。
直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は71%となっています。
全体を通して、直前10-1分足が陽線で直前1分足が陰線なら信頼度が高いものの、直前10-1分足が陰線か直前1分足が陽線だと、一部分析結果に矛盾を生じてしまいます。
最後に、反応性分析の結果を下図に示します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は70%です。そして、その70%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが84%です。
指標発表時点から見たその後の方向一致率が高く、且つ、反応を伸ばしているのだから、指標発表後に反応方向を確認したら早期追撃です。
がしかし、指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは41%しかありません。直後1分足と直後11分足とが反転したことは30%で、直後11分足が直後1分足の値幅を削ったことも30%もあります。
早期追撃で得たポジションは早期利確すべきであり、そして発表から1分過ぎてからの追撃にはあまり適していません。
【4. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
- 直前1分足は陰線と見込みます。
但し、過去平均跳幅が5pipsしかありません。1・2pipsで利確しなければいけない場合が多いので、スプレッドが大きいFX会社で取引しているなら、取引は止めておいた方が良いでしょう。 - 直後1分足は、直前10-1分足が陽線ならば、指標発表直前に買ポジションを取って早期利確します。
直前10-1分足が陰線の場合、一部の分析結果に矛盾が生じているため、その場合は取引見送りです。
但し、直前10-1分足跳幅が10pips以上となるとき、直後1分足は同方向にやや大きく反応しがちです。直前1分足が10pips以上となったとき(なりそうなとき)は、直後1分足は過去全て陽線となっています。
これら予兆が生じた場合は、直前10-1分足が陽線であれ陰線であれ、指標発表直前に予兆に従ってポジションを取ります。 - 追撃するなら、指標発表から1分以内にポジションを取り、1分を過ぎたら早めに利確・損切した方が良いでしょう。
一方、発表から1分経過時点での逆張りは、期待的中率60%です。逆張りのリスクの大きさの割に、期待的中率が低くお勧めできません。
以上
2017年8月22日18:00発表
以下は2017年8月23日に追記しています。
V.発表結果検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は、期待指数が前回・予想を大きく下回り、現況指数が前回・予想を僅かに上回りました。反応は陰線でした。
期待指数は、2017年2月分の水準まで低下し、同年5月分をピークとした下降基調転換の可能性があります(3か月連続で前回結果を下回りました)。グラフ推移の印象からは、来月に2017年2月分水準を下抜けると、下降基調がはっきりします。
現況指数は、前回を僅かに上回ったものの、グラフ推移の印象から言えば、頭を押さえられています。こちらは、2016年7月以降継続している上昇基調がまだ維持されていると見なせ、先行して下降基調に転じた可能性がある期待指数とは様子が異なります。
ただ、2015年の期待指数と現況指数の関係を見ると、両指数の性格がわかりやすいかもしれません。
2015年は、年初から5月頃まで現況指数が上昇し、その後9月まで横這いとなりました。ところが、期待指数は、年初こそ上昇していたものの、3月をピークに10月頃まで下降しています。
実際には、独経済は2014年頃から上向きとなり、英EU離脱が決まっても好調が続きました。つまり、期待指数は、調子が良くなると、そろそろ危ないというサインが出やすいのです。がしかし「そろそろ」と言っても、ずいぶん待たないといけなかったり、それが杞憂に終わることが多いのです。
そんなことで為替が動くなんてFXを始めるまでは知りませんでした。
(5-2. 取引結果)
うっかり取引時間を過ぎてしまって、取引できませんでした。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
事前調査分析内容を以下に検証します。
- 反応への影響と判別式について、次のように記していました。すなわち、
「多くの指標解説で期待指数に注目が集まりがちですが、指標発表直後の反応方向との一致率が高いのは現況指数の方です。現況指数の事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率は75%です。期待指数のそれは46%しかありません。」
結果は、前述の通り、期待指数が前回・予想を大きく下回り、現況指数が前回・予想を僅かに上回りました。期待指数の結果に反応して、現況指数の結果に反しており、分析を外しました。
論拠に挙げた事後差異判別式の解は+7.4となっています。事後差異判別式は、−1✕期待指数事後差異+2✕現況指数事後差異、です。期待指数の係数がマイナスとなっていたため、今回発表結果で解の符号と直後1分足の反応方向が一致しなかったのです。
この事後差異判別式の実績は方向一致率75%です。2か月続けて外しても、この確率が低下しこそすれ、大きく間違った式とも言えないものの、もし来月も外したら、判別式見直しを行うことにします。 - 市場予想の傾向から今回結果を予想する分析は次の通り記していました。すなわりち、
「市場予想は低く見込まれがち(事後差異のプラス率70%)で、直前10-1分足・直前1分足と直後1分足との方向一致率はそれぞれ71%・14%です。
この数字から、本指標の取引参加者は市場予想が低く見込まれがちだという特徴を掴んでいる可能性が高いようです(自分だけがそのことを知らない、というのは癪ですよね)。」
ふたつの点で、この内容は検証しなければいけません。
ひとつは、「市場予想が低く見込まれがち」という点です。結果は、判別式係数がマイナスの期待指数はさておき、係数がプラスで大きい現況指数は市場予想が低く見込まれていました。今回結果を受けて、来月発表時の事後差異の指標方向率は71%(今回は70%)と、僅かながらさらに偏りが大きいと認知されます。
もうひとつは、方向一致率に関してです。今回の直前10-1分足は同値終了で判定外です。直前1分足は陽線となり、陰線だった直後1分足との一致率の低さは、正しく分析できています。 - 追撃可否についての分析も検証しておきます。
「指標発表から1分を過ぎてからの追撃は避けた方が良さそうです。直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしたことは約40%です。直後1分足や直後11分足の戻り率(1−跳幅/値幅)も40%弱と大きく、追撃で利幅を伸ばすことは難しい、と言えます。」
結果は、直後1分足跳幅・値幅に対し、直後11分足のそれらはいずれも反応を伸ばしていました。分析を外していたことになります。ただ、いずれもヒゲは長くなっており、その点の注意は来月も同じです。
(6-2. シナリオ検証)
事前準備していたシナリオを検証しておきます。
- 直前1分足は陰線と見込みました。論拠は、過去の陰線率が93%と高かったため、です。
結果は陽線で、もし取引していたら、最悪5pipsの損切となっていたでしょう。
なお、直前1分足が陽線となったことは、2015年1月以降まだ3回目でした。 - 直後1分足は、直前10-1分足が陽線ならば、指標発表直前に買ポジションを取って早期利確するつもりでした。
結果は、直前10-1分足は同値終了なので、取引できなかったと思われます。 - 追撃は、指標発表から1分以内にポジションを取り、1分を過ぎたら早めに利確・損切した方が良い、と見込んでしました。
これは問題ありません。数pips程度の利確ができていたでしょう。
なお、もし反応が伸びると見込んで、ポジションを少し長く取った人が居ても、発表時点での15分足チャートのサポートは、128.64(08:30-09:00頃安値)、128.45-50付近(03:15-03:30頃安値)にありました。本指標にはこれらのサポートを抜ける影響強力がない場合が多い、という本文中の説明は、ほぼ当たっていたようです。サポート到達時点で利確していたなら、最初のサポートで8pipsの利確です。
今回は取引できなかったものの、もしシナリオ通りの取引を行っていたら、とんとんか僅かにプラスだった、ということでしょうか。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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