2016年11月24日
'16.11/25.18:30予定ー英国「四半期GDP改定値」分析
このブログは、FXを始めて暫く経つのに利益を確保できない方々と一緒に、放置ポジションをやめてリスクを抑え、主に経済指標の発表前後の短時間だけトレードする方法を研究しています。
英国「四半期GDP改定値」発表が'16.11/25.18:30に予定されています。今回の発表は'16年7-9月のデータです。
なお、以下の図表はクリックすると大きく表示されます。
この指標発表直後の反応を下図に示します。下図は、'13年1-3月から'16年4-6月までの14回分の集計結果です。
この図から読み取れることを下表に整理してみましょう。
つまり、過去の傾向を見る限り、発表直後の1分足の終値がつく頃に10分足の跳幅との差を刈り取る事を狙ってポジションが取れればおもしろそうですね。1分足の向きを見てからポジションが取れるのは安心感があるので魅力的です。
念のため確認をしておきましょう。確認のため、過去の発表直後の1分足と10分足を並べて示します。
比較を容易にするため、過去の1分足の値幅方向と10分足の跳幅方向が一致したか否かを下表に整理しておきます。
値幅と値幅でなく、値幅と跳幅ですよ。跳幅というのは、始値から見て遠い方のヒゲの先までの幅の事です。
明らかに、過去の1分足の値幅方向と10分足の跳幅方向が一致する確率が高いように見受けられます。そこで、手元の過去14回分のデータから、1分足の値幅方向と10分足の跳幅方向の差(発表後1分後から10分後の9分足のヒゲに相当します)を一覧整理してみましょう。
つまり、発表直後の1分足値幅と10分足跳幅の向きと差について、
という事が言えます。
よって、今回は
という方針で臨みたいと思います。
指標についても載せておきます。
まず、本指標の過去の発表値と都度の市場予想値を下図に示します。今回の発表は改定値ですから、前回発表値は「四半期GDP速報値」となっています。
図から、前期比にせよ前年比(前年同期比)にせよ、ほぼグラフにズレがありません。念のため、過去の指標の向きと反応の向きを一覧にしておきましょう。
つまり、
と読めます。
この指標は、発表から時間が経つと、指標の結果に素直に反応してきた事が裏付けられました。よって、先に挙げたポジションの取り方で構わないという根拠が補強できた、と思います。
最後に、指標発表前後の反応を見ておきましょう。
まず、過去の発表前後の始値基準ローソク足を示します。
この図を一覧に整理してみましょう。
この表から、発表前の値動きが発表後の値動きに最も強い影響を与えているのは、発表直前の10分足始値と同1分足始値の間に形成されるローソク足(10-1分足と呼びます)です。そしてそれは、それ以降に形成されるローソク足と逆向きになる傾向が伺えます。
がしかし、先の発表後の1分足の向きを見てからポジションが取れる方法の安心感に比べると、ちょっと怖いですね。
今週の市場環境は、トランプ旋風と12月のFRB利上げを睨んでUSDを押し上げる状況が続いています。そのため、GBPUSDが下がってもUSDJPYが上昇基調ならば、GBPJPYはスプレッドが小さく取引量が大きいUSDJPYの影響を受けます。この事が、指標発表ギリギリまでGBPJPYを押し上げるというノイズになってしまいかねません。あるいは、今日が週末の手仕舞い日ゆえ、今週のUSDポジション解消のため逆に強く動く可能性もあります。25pips程度の反応しかない指標では、過去の傾向に頼って発表前にポジションを取るのが怖い時期なのです。
よって、10-1分足の向きとは逆に、指標発表前にポジションを取るか否かは、やはり直前の値動きを見て決めたい、と思います。
以上の検討結果に基づき、今回は、
というシナリオでやってみます。
いかがでしょう。期待値が2倍以上という事は、1勝2敗でも利益が残せるという事です。ずいぶん優しい癖がある指標ですよね。これは「GBPは他の通貨に比べて素直に動く」とよく目にしますが、そういう事なのかも知れませんね。
この記事が何かご参考になったなら、どれか広告バナーをクリック頂けると幸いです。広告バナーはいずれも良心的なリンク先ばかりを選んでいます。ご安心ください。
英国「四半期GDP改定値」発表が'16.11/25.18:30に予定されています。今回の発表は'16年7-9月のデータです。
なお、以下の図表はクリックすると大きく表示されます。
−−−−−−− $$$ −−−−−−−
この指標発表直後の反応を下図に示します。下図は、'13年1-3月から'16年4-6月までの14回分の集計結果です。
この図から読み取れることを下表に整理してみましょう。
つまり、過去の傾向を見る限り、発表直後の1分足の終値がつく頃に10分足の跳幅との差を刈り取る事を狙ってポジションが取れればおもしろそうですね。1分足の向きを見てからポジションが取れるのは安心感があるので魅力的です。
念のため確認をしておきましょう。確認のため、過去の発表直後の1分足と10分足を並べて示します。
比較を容易にするため、過去の1分足の値幅方向と10分足の跳幅方向が一致したか否かを下表に整理しておきます。
値幅と値幅でなく、値幅と跳幅ですよ。跳幅というのは、始値から見て遠い方のヒゲの先までの幅の事です。
明らかに、過去の1分足の値幅方向と10分足の跳幅方向が一致する確率が高いように見受けられます。そこで、手元の過去14回分のデータから、1分足の値幅方向と10分足の跳幅方向の差(発表後1分後から10分後の9分足のヒゲに相当します)を一覧整理してみましょう。
つまり、発表直後の1分足値幅と10分足跳幅の向きと差について、
- 同じ向きとなった事が11回(79%)で、その差の平均は15pips
- 逆向きとなった事が3回(21%)で、その差の平均は22pips
- 前者の期待値は12pips、後者の期待値は5pipsで、前者の方が後者より2倍以上も大きい
という事が言えます。
よって、今回は
- 発表直後1分足が陽線か陰線かを確認できた頃
- その向きと同じ方向にポジションを取って
- その後、最大で15pips程度を狙ってポジションを解消する
という方針で臨みたいと思います。
−−−−−−− $$$ −−−−−−−
指標についても載せておきます。
まず、本指標の過去の発表値と都度の市場予想値を下図に示します。今回の発表は改定値ですから、前回発表値は「四半期GDP速報値」となっています。
図から、前期比にせよ前年比(前年同期比)にせよ、ほぼグラフにズレがありません。念のため、過去の指標の向きと反応の向きを一覧にしておきましょう。
つまり、
- 今回の予想が前回よりも改善されそうか、という事を表している「予想(その回の市場予想値)と前回(直近に発表された速報値)の差」は、過去の事例が少なすぎて参考にならない
- 今回の発表が事前の予想よりも改善されたか、という事を表している「発表(その回の発表値)と市場予想値(表では前回と表記)の差」は、発表直後10分足への影響が大きい
- 今回の発表が前回よりも改善されたか、という事を表している「発表と前回の差」も、発表直後10分足への影響が大きい
と読めます。
この指標は、発表から時間が経つと、指標の結果に素直に反応してきた事が裏付けられました。よって、先に挙げたポジションの取り方で構わないという根拠が補強できた、と思います。
−−−−−−− $$$ −−−−−−−
最後に、指標発表前後の反応を見ておきましょう。
まず、過去の発表前後の始値基準ローソク足を示します。
この図を一覧に整理してみましょう。
この表から、発表前の値動きが発表後の値動きに最も強い影響を与えているのは、発表直前の10分足始値と同1分足始値の間に形成されるローソク足(10-1分足と呼びます)です。そしてそれは、それ以降に形成されるローソク足と逆向きになる傾向が伺えます。
がしかし、先の発表後の1分足の向きを見てからポジションが取れる方法の安心感に比べると、ちょっと怖いですね。
今週の市場環境は、トランプ旋風と12月のFRB利上げを睨んでUSDを押し上げる状況が続いています。そのため、GBPUSDが下がってもUSDJPYが上昇基調ならば、GBPJPYはスプレッドが小さく取引量が大きいUSDJPYの影響を受けます。この事が、指標発表ギリギリまでGBPJPYを押し上げるというノイズになってしまいかねません。あるいは、今日が週末の手仕舞い日ゆえ、今週のUSDポジション解消のため逆に強く動く可能性もあります。25pips程度の反応しかない指標では、過去の傾向に頼って発表前にポジションを取るのが怖い時期なのです。
よって、10-1分足の向きとは逆に、指標発表前にポジションを取るか否かは、やはり直前の値動きを見て決めたい、と思います。
−−−−−−− $$$ −−−−−−−
以上の検討結果に基づき、今回は、
- 過去の傾向から、この指標の発表直後1分足の向きと同じ側に同10分足の跳幅が伸びた確率が79%で、そのときの期待値は逆の場合の2倍以上もあった。よって今回は、発表直後1分足が陽線か陰線かを確認できた頃、その向きと同じ方向にポジションを取って、15pips程度を狙ってポジションを解消する。
- 同様に、発表前に判る10-1分足の向きとは逆にポジションを取るやり方も魅力があるものの、現在の市場環境を踏まえると、安心感において上記に劣る。よって、発表前にポジションを取るか否かは、直前の値動きを見てから決める(たぶん、この間はポジションを取らない)
- いずれの場合にせよ、30pipsのマイナス到達か発表直後10分足完成のどちらかになったときには、損切のためポジションを解消する。
というシナリオでやってみます。
−−−−−−− $$$ −−−−−−−
いかがでしょう。期待値が2倍以上という事は、1勝2敗でも利益が残せるという事です。ずいぶん優しい癖がある指標ですよね。これは「GBPは他の通貨に比べて素直に動く」とよく目にしますが、そういう事なのかも知れませんね。
この記事が何かご参考になったなら、どれか広告バナーをクリック頂けると幸いです。広告バナーはいずれも良心的なリンク先ばかりを選んでいます。ご安心ください。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5651663
この記事へのトラックバック