2017年03月04日
4-3. 欧州指標DB
2017年3月4日更新
【4-3-1. 欧州指標全体の過去傾向と取引方針】
全般的には、素直な反応をする指標が多いものの、指標発表結果の影響は長続きしない傾向があります。直前までそのときどきのトレンドに沿って動き、直後1分足だけ指標に反応し、その後はまた早々にトレンド通りの動きへと戻ります。
17:30(現地冬時間は18:30)には英国指標が発表されます。18:30前後はEURGBPの取引量が増えるため、最も動きが読みにくい時間帯になります。19:00を過ぎると対USDでトレンドが形成され始めるようです。
さて、現在の情勢は、3月15日の蘭国総選挙・4月の仏国大統領選挙・ギリシャ債務問題対応、といったEURへのリスクばかりが目立ちます。時期的にも3月は、国内機関投資家によるEUR資産売却・JPY買で決算に向けた数字を作ろうとするレパトリがあります。プロの動きは本当に読めないものですが、自然に考えれば国内機関投資家が対外資産を国内に戻すよりも、対米シフトさせた方が良さそうな気がします。
次にチャートです。
1月以降のEURJPYのチャートは、波打ちながら上値・下値を切り下げていました。現在は波のトップ付近となっています。EURUSDが目下は下降トレンド中で、先週には90日移動平均線と重なっていた21日移動平均線が下放れしてしまいました。よって、EURJPYが下がると予想するなら売っても良いものの、上がると予想するなら様子見が必要な状況ではないでしょうか。
移動平均線は、先週1日に90日移動平均線を21日移動平均線が下抜けています。現在の値は、その21日移動平均線付近に当たった付近で、一目均衡表でもちょうど雲に頭を押さえられた位置にあります。21日移動平均線や雲に跳ね返されるかが3月6日週前半の注目点になります。
テクニカル指標では、MACD・RSI等が3月6日の上昇を示唆しているようです。がしかし、先述のチャート上の波打ちピークでの値ゆえ、現在のテクニカル指標をアテにはできません。
テクニカル面では、売買ともに3月6日は様子見の状況と言えるでしょう。
資産移動先状況については、わかりません。
独国10年債金利は上昇、DAX(独株価)は先週3月1日に高値側に推移。但し、DAXは週後半に向けて少しずつ値を下げていました。がしかし、いま最も注目すべきギリシャ国債・蘭国債・仏国債は定常的にウォッチしていないので、次週どう動くがわかりません。
IMM投機筋のポジションはEUR売り持ちが増えています。但し、投機筋ポジションの情報は1週遅れです。EURUSDの下降トレンドを踏まえると、売り持ちが更に増えると思われます。
不明な点ばかりが判断ポイントとなるものの、投機筋の売り持ちが更に増えるようなら、EUR↓に強気ということかと思います。
【4-3-2. 主要指標】
欧州経済指標について下記一覧します。
指標名をクリックすると、その指標が示す内容・反応を、調査・分析・検証したリンク先に跳びます。
【A. 政策決定指標】
A1. 金融政策
(1) ECB政策金利(2017年1月発表結果記載済)
A3. 景気指標
関連指標同士の関係も整合性があり、発表直後の反応は比較的素直です。反応は小さいものの、実態指標分析の裏付けとなるし、練習にはもってこいかも知れません。
(1) 独国Ifo景況指数(2017年2月22日発表結果検証済)
(2) 独国ZEW景況感調査・欧州ZEW景況指数(2017年2月14日発表結果検証済)
(3) 独国PMI速報値(2017年2月21日発表結果検証済)
(4) 欧州PMI速報値(2017年2月21日発表結果検証済)
A4. 物価指標
(1) 消費者物価指数(HICP)速報値(2017年2月発表結果記載済)
(2) 消費者物価指数(HICP)改定値
A5. 雇用指標
【B. 経済情勢指標】
B1. 経済成長
欧州GDPは、発表結果と反応方向とがあまり関係ありません。むしろ、そのときどきのトレンドや、タイミング毎の動きに偏りがあります。「タイミング毎の動きの偏り」は、以下の分析をご覧ください。
(1) 独国四半期GDP(季調済)速報値(2017年2月14日発表結果検証済)
(2) 欧州四半期GDP(季調済)速報値
B2. 国際収支
B3. 実態指標
B31. 消費
B32. 製造
B33. 住宅
以上
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