2017年01月24日
2017.1/25.18:00ー欧州景気指標「独国Ifo景況指数」調査・分析(結果追記済)
2017.1/25.08:50に、欧州景気指標「独国Ifo景況指数」の発表が予定されています。今回は2017年1月分の発表となります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
調査・分析の結論要点は次の通りです。
詳細は下記の通りです。
Ifo景況感指数は、約7000社の企業を対象に、独経済の現況と今後6カ月の先行きに対してアンケート調査を実施したものです。調査項目は「生産」「在庫」「受注」「価格」「雇用」に分かれており、特に鉱工業生産との関連性が高い内容と言われています。指数は、2000年を100として現況と先行きを加重平均した値になっています。
関連指標には毎月中旬に発表される「ZEW景況感指数」があります。がしかし、本指数の方がサンプル数7000社と多いことや、エコノミストではなく企業担当者が調査対象となっているため、独経済の実態を正確に把握できると言われています。
Ifo経済研究所(Information & Forschung)が当月下旬に発表しています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年12月分までの24回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
前回結果・市場予想は110.4・111.3となっています。
このブログでは、市場予想から前回結果を引いた値を合算した数値を「事前差異」と呼んでいます。下記5項の指標一致性分析の結果を見ると、事前差異が生じたことは過去に20回あります(4回は0値だった)。ですが、事前差異の方向と直前10-1分足・直前1分足が一致したことは50%・40%です。つまり、本指標は市場予想がどうであれ、発表直前の反応方向がどちら向きになるかはわかりません。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
ぱっと見でわかる通り、直前1分足には陰線が目立つようです。後述する反応一致性分析を見ると、始値と終値の差が0とならなかったケース(20回)で、17回(85%)が陰線だったということがわかりました。
次に、以上の各タイミングでの始値規準ローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
上表から、本指標への反応を最も良く表す直後1分足跳幅は11pipsでした。
そして、11pipsを基準とすると、11pipsを跳幅が超えたことは10回(母数24回)です。15pipsを超えたことは3回(13%)しかありません。
重要度や注目度が高いと言われている割に、あまり大きな反応をしていません。ともあれ10pipsも動いたら利確か損切した方が良さそうです。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ8pips・2pipsとなっていました。但し、直後1分足と直後10分足の方向一致率が87%あるものの、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことは43%しかありません。
つまり、直後1分足終値で方向を確認してから直後10分足跳幅を狙ってポジションを持っても8pipsも獲れたら、終値までポジションを持つべきではないのでしょう。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
まず、直前1分足について、始値・終値が同値だった4回を除いた過去20回のうち17回(85%)が陰線となっています。
次に、直後1分足と直後10分足の方向一致率は87%となっています。がしかし、前述の通り10分足終値が1分足終値を超えたことは2回に1回もありません。ポジションを持っても構いませんが、10分足終値以前に同跳幅を狙って利確すべきでしょう。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
事後差異と直後1分足・直後10分足の方向一致率は、それぞれ88%・78%に達しています。ちなみに、事後差異とは、(発表結果ー前回結果)+(発表結果ー市場予想)の値です。言葉でざっくり言えば、発表結果が前回結果や市場予想よりも改善したか否か、です。
この数値が75%以上あるので、本指標は発表結果に素直に反応しやすいことを表しています。但し、この結果は、ここまでに述べた反応性分析の結果(10分足終値が1分足終値を2回に1回しか超えない)とは矛盾しています。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
発表結果は市場予想より悪化し、直後1分足の反応は「↓」となりました。反応方向としては素直です。
いやはや全て損切です。まぁこんなときもありますね。
特に、事前調査・分析内容で見直すべき点はありません。分析通りにならないときには、反応が小さいものです。
シナリオ1・3・4の取引に問題はありません。負けたのは分析通りにならなかったためです。
但し、シナリオ2はタイミングを誤ったようです。分析通りになったのに負けています。タイミングを誤った原因は11pips程度での利確を期待していたのに、今回の反応が小さく機会を逸しました。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
調査・分析の結論要点は次の通りです。
- 今回発表の市場予想は改善となっていますが、本指標の市場予想を発表結果が超えたり足りなくても、指標発表直前10-1分足・直前1分足の方向とは関係ありません。但し、指標発表後の直後1分足や10分足は前回結果や市場予想よりも良ければ、75%以上は素直に反応しています。
- 本指標への反応を最も良く表す直後1分足跳幅は過去平均で11pipsでした。ですが、11pipsを超えたことは42%で、15pipsを超えたことは13%しかありません。直後1分足と同じ方向に直後10分足は反応しがちですが、10分足跳幅は1分足終値を超えても、10分足終値が1分足終値を超えることは少ないようです。
- ともあれ、あまり大きな反応はしないものの、比較的その分ゆっくり動きます。落ち着いてポジションを持ってポジションの取り方の練習には良い指標です。
詳細は下記の通りです。
【1. 指標概要】
Ifo景況感指数は、約7000社の企業を対象に、独経済の現況と今後6カ月の先行きに対してアンケート調査を実施したものです。調査項目は「生産」「在庫」「受注」「価格」「雇用」に分かれており、特に鉱工業生産との関連性が高い内容と言われています。指数は、2000年を100として現況と先行きを加重平均した値になっています。
関連指標には毎月中旬に発表される「ZEW景況感指数」があります。がしかし、本指数の方がサンプル数7000社と多いことや、エコノミストではなく企業担当者が調査対象となっているため、独経済の実態を正確に把握できると言われています。
Ifo経済研究所(Information & Forschung)が当月下旬に発表しています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年12月分までの24回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
前回結果・市場予想は110.4・111.3となっています。
このブログでは、市場予想から前回結果を引いた値を合算した数値を「事前差異」と呼んでいます。下記5項の指標一致性分析の結果を見ると、事前差異が生じたことは過去に20回あります(4回は0値だった)。ですが、事前差異の方向と直前10-1分足・直前1分足が一致したことは50%・40%です。つまり、本指標は市場予想がどうであれ、発表直前の反応方向がどちら向きになるかはわかりません。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
ぱっと見でわかる通り、直前1分足には陰線が目立つようです。後述する反応一致性分析を見ると、始値と終値の差が0とならなかったケース(20回)で、17回(85%)が陰線だったということがわかりました。
次に、以上の各タイミングでの始値規準ローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
上表から、本指標への反応を最も良く表す直後1分足跳幅は11pipsでした。
そして、11pipsを基準とすると、11pipsを跳幅が超えたことは10回(母数24回)です。15pipsを超えたことは3回(13%)しかありません。
重要度や注目度が高いと言われている割に、あまり大きな反応をしていません。ともあれ10pipsも動いたら利確か損切した方が良さそうです。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ8pips・2pipsとなっていました。但し、直後1分足と直後10分足の方向一致率が87%あるものの、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことは43%しかありません。
つまり、直後1分足終値で方向を確認してから直後10分足跳幅を狙ってポジションを持っても8pipsも獲れたら、終値までポジションを持つべきではないのでしょう。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
まず、直前1分足について、始値・終値が同値だった4回を除いた過去20回のうち17回(85%)が陰線となっています。
次に、直後1分足と直後10分足の方向一致率は87%となっています。がしかし、前述の通り10分足終値が1分足終値を超えたことは2回に1回もありません。ポジションを持っても構いませんが、10分足終値以前に同跳幅を狙って利確すべきでしょう。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
事後差異と直後1分足・直後10分足の方向一致率は、それぞれ88%・78%に達しています。ちなみに、事後差異とは、(発表結果ー前回結果)+(発表結果ー市場予想)の値です。言葉でざっくり言えば、発表結果が前回結果や市場予想よりも改善したか否か、です。
この数値が75%以上あるので、本指標は発表結果に素直に反応しやすいことを表しています。但し、この結果は、ここまでに述べた反応性分析の結果(10分足終値が1分足終値を2回に1回しか超えない)とは矛盾しています。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
2017.01/25.18:00発表
追記:2017.01/25.22:37
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
発表結果は市場予想より悪化し、直後1分足の反応は「↓」となりました。反応方向としては素直です。
(7-2. 取引結果)
いやはや全て損切です。まぁこんなときもありますね。
【8. 調査分析検証】
特に、事前調査・分析内容で見直すべき点はありません。分析通りにならないときには、反応が小さいものです。
【9. シナリオ検証】
シナリオ1・3・4の取引に問題はありません。負けたのは分析通りにならなかったためです。
但し、シナリオ2はタイミングを誤ったようです。分析通りになったのに負けています。タイミングを誤った原因は11pips程度での利確を期待していたのに、今回の反応が小さく機会を逸しました。
以上
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