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2012年07月06日

親族の暴言!?義母の入院、お見舞い(1)




義母が病院に入院してから初めの週末に親族がお見舞いにあつまりました。



義父と、息子夫婦二組に、あちらのおじいちゃんおばあちゃんも来てくれました。

しかし、このおばあちゃんがとっても元気な人で、

思ったことをぺらぺら言う人なんです。




病室でみんなしんみりと義母のことをみていました。


「早くよくなってね。」


「何いつまでも寝てんの起きてよ・・・」




それぞれ語尾が震えながらせいいっぱいの声掛けをします。




義母はガーガーといびきをかいたまま眠っています。

手をにぎったりもしました。




口に出さずとも厳しい状況なのは皆肌で感じています。




お医者さんは

「寝ていても声は聞こえていますよ。話しかけてあげてくださいね。」と

パパに言っていたそうです。



その時点では、命の時間などの話は出ません。




だから蜘蛛の糸のような細い細いしかし確固たる希望を親族は持ち続けます。




そう。「元気になってきっと退院するんだ。」と

その思いを柱にして気丈に普段の生活をするのです。




病室内で、冗談っぽく「早く目覚ませよ〜メシ食いに行こうぜ」

家庭もある大きな息子が

つまる気持ちを抑えながら母に言います。




孫たちは神妙な顔でベッドで眠るおばあちゃんをじっと見つめています。

子供ながらに敏感に感じ取っているようです。

今、何が起きているのか・・・。




そんなときです

見舞いに来ていた一人の

いとこのおばあちゃんが言ってのけました。




「ずっと目を覚ましていないんでしょ?」

「これじゃあ、もう無理よね〜〜!!」








はあぁぁぁ?

無理ってどゆことですか?

私とパパは一瞬耳を疑いました。




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posted by mako at 12:43 | 同居と介護とワタシ

義理の母が倒れた日







〜介護のその前〜 



同居するきっかけは義理の母が倒れた時に

すでに決まっていたのかもしれません。



 五年前のことです。



70歳の義母(はは)が突然亡くなりました。



いつも通りの朝。

当時別の部屋で寝ていた義父(ちち)は義母を起こしに部屋へ行くと

義母は『ガーッ!ガーッ!』とものすごいイビキをかいていました。



義母にイビキの癖はありませんでした。声を掛けても目を覚ましません。

揺さぶっても同じ・・・

コレはおかしいと思い義父は友人の医者に電話をかけました。

電話の向こうで様子を聞いた医者の声色が固くなりました。




「すぐに、救急車を呼びなさい!」




まもなく救急車が来て義母は救急病院へ搬送されました。

その状況からか病室は個室に入ることに。



この個室というものは、

本人や家族が望んで病院生活を送るために望んで入ったわけではなくて

病院側の振り分けで個室に入れられた。

『患者の状態がかなりマズイ状態』という事です。

大きなイビキは一日中ずっと続いています・・・。

声を掛けても返事はありません。


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 一方、まこ一家もいつもの日常を送っていました。

義父達とは一県離れた東京、

今はスカイツリーなる立派な名物でさらににぎやかになっている

下町の片隅のマンションの4階で

まこ一家の家計簿の赤に頭をかかえていました。

(現在もですが・・・)



パパの携帯にめずらしく義父からの電話。

パパが出ると、それは「母が危篤状態らしい」という知らせでした。

その日は会社を休み一人で病院へすっとんで行きました。



「母が眠ったままだ。大きなイビキをずっとかいている・・・」

帰ってきたパパはうなだれてそう言いました。

わたしは「イビキをかいてる?眠っていて起きない・・・」

いまいちピンときません。良い状態ではないということはわかりますが。



だって、義母にはつい何週間か前にあったばかりでした。

日曜日に私たち一家は隣の県の義父宅へ遊びに行っていたのです。



でも、ふとよぎるいつもと違う変化を私は感じていました。


それは、義母の反応が鈍いということ。


義父が台所でなにかしていると義母は「ああしたほうがいい」 

「こうしたほうがいい」と声をかけるのですが、

短気な義父は「わかってる!」「口出すな!」

などとイラついて反論するのです。

まあ、良くある夫婦の会話内のことです。



たいがい義母も負けていないのですが、その日は違いました。

なんだか言葉が続かないのです。



義父に「わかってる!」などと言われた後、なんか絶句しているというか

力がなくたたずんでしまっていました。

パパは気づかなかったようです。義母の小さな変化を。



そして、義母は私にとても優しい微笑をくれました。

帰り際にお手製の味噌を持たせてくれるときに

「もらっていいんですか?」と恐縮すると、

今まで見たことのない優しい笑顔で

「いいの。もっていって」と言ってくれました。



わたしは学歴的にもあまり頭の良い嫁ではないし、

結婚当初は『出来婚した嫁』なので輪を掛けて嫌われていました。


まあ、今のお年寄りからしたらかわいい長男の息子をたぶらかした

ふとどきな女だったワケです。


そんなわけなので、義父の家にいってもなんとなく

居心地が悪いというか手持ちぶたさをずっと感じていました。



なのに、今日はこのほんわかとした笑顔。

心からなんだろうなという気がしました。



ウソ笑顔と本気の笑顔、分かるものでしょう?




今思えば、その後何年間か介護にかかわる色々な事が

凝縮されていた一日だった様な気がします。



特に義父の短気な性格はのちのちに拡大して私達に

降りかかってくることになってゆくのです。


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posted by mako at 02:16 | 同居と介護とワタシ
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