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2012年07月24日
配偶者の死はストレスが一番大きいらしい
カーテンのすぐそばにストーブは危険・・・
義母が亡くなったのは
倒れてからひと月もたたない頃でした。
お葬式に合わせて
私たち家族は
義父宅へ泊まりに行っていました。
つつがなく葬儀をすませ
義父宅で休憩する事に
まだ肌寒さの残る3月
義父は石油ストーブを点けようとしました
円筒形の白いストーブは
マッチで火をつけます
義父の手が震えています
ブルブル、はたから見ていても明らかです
大きく震えるので中々火も着きません
あぶなっかしいなー
葬儀の喪主をしてお疲れなのね・・・
配偶者の死はものすごくストレスが大きいらしいし
しかし、そばにはカーテンがあって
火事になったら怖い
「俺がやろうか?」パパ声をかけます
そう言っても気丈な義父は
「(手伝わなくて)いい!大丈夫!」
とつっぱねます。
無理に取り上げるわけにもいかず
ここは義父の家
余計な口出しはしないほうがいいかと
随分と長いことかかるストーブの点火を
二人して見守りました。
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2012年07月15日
義母の所へお見舞いに
当時、パートをしていた私は
お休みの時の水曜日に義理の母のいる病院へ
お見舞いに行くことに決めていました。
バタバタと朝から準備をして
電車に揺られてバスを乗り継ぎ2時間かけて
病院へと通った最初の日、
やれやれと病院前のバス停を降りて
義母の病室へ行こうとしたら、
帰りに乗る予定のバス停に義父がいるではないですか
目が合ったふたり、お互いにびっくり。
私はお見舞いに行くことを知らせていませんでした。
偶然にも会うことが出来ました。
もう義父はお見舞いをすませて帰る所だったのです。
「まこさんはこれから?じゃ一緒に行こう」
と、二人して病室に行きました。
静かな病院の個室には義母が眠っています。
義父は毎日病院にお見舞いに来ていたそうです。
少し、横顔に疲れがみえました。
義母を前にして
たたずむしかない私。
義母の手を優しくなでる義父・・。
「あ、こんにちはー!シーツかえさせてもらいますねー」
元気よく入ってきたのは看護師さん。
こちらも「こんにちはー。お世話になってますー」とご挨拶。
その病院の看護師さん達は皆
お見舞いに行くたびにこんな風に感じが良いので
とても通いやすかったのを思い出します。
コストパフォーマンスという言葉があります
お得感アリ!というもの。
似た様な言葉に
ホスピタリティっていうのをレストラン検索サイトの
口コミで見かけました。
「ウエイターさんが気を使ってくれて、
居心地が良かった。ほっこりしました。
このお店ホスピいいです!おすすめです!」
こういった内容でした。
ただでさえ入院する立場の人や家族、
関係者は色々と不安なもの。
病院内の人々がかもし出す雰囲気は
ホスピタリティが高いほうがいいと思います。
コストパフォーマンスはモノ。
ホスピタリティはヒトに対して使うのが
私の中ではしっくりきます。
女性に多い軽い尿失禁・尿漏れに「モレジェンヌ」
帰りには義父の家に寄るつもりだったのですが
夕方もいい時間になってしまったので
作って持ってきたお弁当を渡して
駅のターミナルで別れました。
「また来ます。」と義父に伝えて。
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2012年07月09日
親族の暴言!?(2)無邪気な言葉は鋭利な刃物
悲しいほどの青空
重病の義母を前にして
「こーなっちゃうと、もー駄目よねー!!」
と、言い切ったおばあちゃん。
もうね、一同凍りつきましたよ。
その無邪気さ。
パパは心の中でブチ切れてたようです。
パパ、声を震わせて
「いや、あの、まだ、い、生きてますよ。がんばってるんですよ。」
精一杯気持ちを伝えようとします。
どうか、応援してくださいという気持ちを。
しかし、無邪気なおばあちゃん
「でもねぇ・・・・こうなっちゃあねぇ・・・」
おもいっっきり含みのある言い方。
つまり
「でもねぇ・・・・こうなっちゃあねぇ・・・
(後は死ぬだけでしょ?)」
病室で親族があつまっているその中で、
ベッドにふせっている義母本人を目の前にして。
その人の息子達の前で。
相手の気持ちなどお構いなしです。
がんばれ!がんばれ!
と無理かもしれない気持ちを払いのけながら応援している
愛されて育った息子ならば当然の気持ちを汲み取れない人なのでした。
おばあちゃんはまだ60歳代です。
人生80の現代ではまだまだ元気でいられる年代です。
呆けた感じなんてまったくなく、しゃきしゃきしています。
普段ならば無邪気さはチャーミングでさえあります。
義母の息子(パパの弟)のお嫁さんのお母様なので、
親戚とはいえ血はつながってはいません。
私も久しぶりにお会いしました。
無邪気な彼女は言いたいことをいい、
したいように生きてきたのかもしれません。
「だって、私がそう思うのだから言ったっていいでしょ〜。
なにが悪いか分からないわ(笑)」
ってなものなのでしょう。
60歳代のなかでもお若く見える方だと思います。
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しかし、言われたパパはたまりません。
ついこの間まで元気だった実の親が、
考えられない姿で病院の個室に眠っているのですから。
年寄り、重病、個室・・・
この先に待っているのは厳しい事柄であろう
ワードたち・・
でも、
簡単に
ひと目見ただけで
「もう駄目よね。」
なんて言ってほしくないのです。
たとえそれが真実だったとしても息子にとって実母の状態の
真実と、信じたいことは同じではありません。
パパの精一杯の発言のあと、誰も何も言いませんでした。
良識ある親戚たちは、おばあちゃんには触れないほうが
賢明だろうと判断したのだろうと思います。
フォローをあきらめたのか、なんとも思っていなかったのか
(本当のことだよな〜うん。うん。)と思っていたのか実の所、
私には分かるはずもありません。
ほどなくして、皆病院から解散しました。
パパは家で憤慨していました。
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2012年07月06日
親族の暴言!?義母の入院、お見舞い(1)
義母が病院に入院してから初めの週末に親族がお見舞いにあつまりました。
義父と、息子夫婦二組に、あちらのおじいちゃんおばあちゃんも来てくれました。
しかし、このおばあちゃんがとっても元気な人で、
思ったことをぺらぺら言う人なんです。
病室でみんなしんみりと義母のことをみていました。
「早くよくなってね。」
「何いつまでも寝てんの起きてよ・・・」
それぞれ語尾が震えながらせいいっぱいの声掛けをします。
義母はガーガーといびきをかいたまま眠っています。
手をにぎったりもしました。
口に出さずとも厳しい状況なのは皆肌で感じています。
お医者さんは
「寝ていても声は聞こえていますよ。話しかけてあげてくださいね。」と
パパに言っていたそうです。
その時点では、命の時間などの話は出ません。
だから蜘蛛の糸のような細い細いしかし確固たる希望を親族は持ち続けます。
そう。「元気になってきっと退院するんだ。」と
その思いを柱にして気丈に普段の生活をするのです。
病室内で、冗談っぽく「早く目覚ませよ〜メシ食いに行こうぜ」
家庭もある大きな息子が
つまる気持ちを抑えながら母に言います。
孫たちは神妙な顔でベッドで眠るおばあちゃんをじっと見つめています。
子供ながらに敏感に感じ取っているようです。
今、何が起きているのか・・・。
そんなときです
見舞いに来ていた一人の
いとこのおばあちゃんが言ってのけました。
「ずっと目を覚ましていないんでしょ?」
「これじゃあ、もう無理よね〜〜!!」
はあぁぁぁ?
無理ってどゆことですか?
私とパパは一瞬耳を疑いました。
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義理の母が倒れた日
〜介護のその前〜
同居するきっかけは義理の母が倒れた時に
すでに決まっていたのかもしれません。
五年前のことです。
70歳の義母(はは)が突然亡くなりました。
いつも通りの朝。
当時別の部屋で寝ていた義父(ちち)は義母を起こしに部屋へ行くと
義母は『ガーッ!ガーッ!』とものすごいイビキをかいていました。
義母にイビキの癖はありませんでした。声を掛けても目を覚ましません。
揺さぶっても同じ・・・
コレはおかしいと思い義父は友人の医者に電話をかけました。
電話の向こうで様子を聞いた医者の声色が固くなりました。
「すぐに、救急車を呼びなさい!」
まもなく救急車が来て義母は救急病院へ搬送されました。
その状況からか病室は個室に入ることに。
この個室というものは、
本人や家族が望んで病院生活を送るために望んで入ったわけではなくて
病院側の振り分けで個室に入れられた。
『患者の状態がかなりマズイ状態』という事です。
大きなイビキは一日中ずっと続いています・・・。
声を掛けても返事はありません。
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一方、まこ一家もいつもの日常を送っていました。
義父達とは一県離れた東京、
今はスカイツリーなる立派な名物でさらににぎやかになっている
下町の片隅のマンションの4階で
まこ一家の家計簿の赤に頭をかかえていました。
(現在もですが・・・)
パパの携帯にめずらしく義父からの電話。
パパが出ると、それは「母が危篤状態らしい」という知らせでした。
その日は会社を休み一人で病院へすっとんで行きました。
「母が眠ったままだ。大きなイビキをずっとかいている・・・」
帰ってきたパパはうなだれてそう言いました。
わたしは「イビキをかいてる?眠っていて起きない・・・」
いまいちピンときません。良い状態ではないということはわかりますが。
だって、義母にはつい何週間か前にあったばかりでした。
日曜日に私たち一家は隣の県の義父宅へ遊びに行っていたのです。
でも、ふとよぎるいつもと違う変化を私は感じていました。
それは、義母の反応が鈍いということ。
義父が台所でなにかしていると義母は「ああしたほうがいい」
「こうしたほうがいい」と声をかけるのですが、
短気な義父は「わかってる!」「口出すな!」
などとイラついて反論するのです。
まあ、良くある夫婦の会話内のことです。
たいがい義母も負けていないのですが、その日は違いました。
なんだか言葉が続かないのです。
義父に「わかってる!」などと言われた後、なんか絶句しているというか
力がなくたたずんでしまっていました。
パパは気づかなかったようです。義母の小さな変化を。
そして、義母は私にとても優しい微笑をくれました。
帰り際にお手製の味噌を持たせてくれるときに
「もらっていいんですか?」と恐縮すると、
今まで見たことのない優しい笑顔で
「いいの。もっていって」と言ってくれました。
わたしは学歴的にもあまり頭の良い嫁ではないし、
結婚当初は『出来婚した嫁』なので輪を掛けて嫌われていました。
まあ、今のお年寄りからしたらかわいい長男の息子をたぶらかした
ふとどきな女だったワケです。
そんなわけなので、義父の家にいってもなんとなく
居心地が悪いというか手持ちぶたさをずっと感じていました。
なのに、今日はこのほんわかとした笑顔。
心からなんだろうなという気がしました。
ウソ笑顔と本気の笑顔、分かるものでしょう?
今思えば、その後何年間か介護にかかわる色々な事が
凝縮されていた一日だった様な気がします。
特に義父の短気な性格はのちのちに拡大して私達に
降りかかってくることになってゆくのです。
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