2012年08月11日
バイオリン望郷のバラード
なつかしいあの人に、あの場所へ
気が付いたらもうお盆
社会人も夏休みをとり
海へ山へふるさとへ
車の渋滞も電車の120パーセント乗車にも
めげずに心の行きたい所に向かいます。
その混雑もひとつのセレモニー
みたいなものかもしれません。
そんなニュースが流れる中
家でもさっとしたお昼を過ごしていたとき
バイオリン演奏者の
天満敦子さんが出演していました
はじめて見るアーティスト
控えめな中年女性
長い髪が印象的です
代表曲が「望郷のバラード」
作曲者はルーマニア出身のボルムベスク
こちらもはじめて聞く名前
アナウンサーさんとの軽い会話の後
すぐに演奏に入りました
スタジオ内は暗くなり
彼女にスポットライトが当たります
バイオリンの低い低い音から
数分間、私は曲に聞き入ってしまいました
望郷のバラード
曲名からイメージする
ありのまま
遠いふるさと
距離は近くても行けない理由がある
どうしても
ホントウは会いたい人、見慣れた町並み
拒否をしているのはあちらなのか
・・・やはり自分・・・?
異国の作曲者の手を離れて
めぐり合った演奏者が
奏でるメロディーは
その意図を離れつつも
近しい感情をもった
遠い国のちっぽけな私に
「悲しみは抱きしめてあげて」
と教えてくれました。