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posted by fanblog

2017年09月03日

君の膵臓を食べたい 上下

今回は小説で一躍人気となった、住野よる先生『君の膵臓を食べたい』の漫画版です。
小説が発売された頃から気にはなっていたんですがなかなか読む機会がなく、気付けは映画化、漫画化されていました(笑)
あらすじはなんとなく知っていたのですが、詳細は知らず。でも小説を読むほどの時間はとれそうにないので、素早く読める漫画から入ることにしました。
上下と全2巻というのがちょうどいいです。
そのため、原作・映画共に未読のうえでの感想となるのでご了承下さい。


以下感想。

やはりベースが小説なので、出だしと言いますか、雰囲気が普通の漫画とちょっと違っています。
これはこの物語独特な表現なのでしょうが、主人公の名前が出てくるのは本当に最後だけです。
それまでは他者からみた表現でしかなく、一番はじめは【地味なクラスメイト】という表現でした。

これを読み手側がどうとるか。
なかなかとっつきにくく感じる人もいるかもしれません。

実際、ストーリーとは別に、私としては違和感を拭いきれませんでした。
しかし、物語が進むにつれ、この表現に意味があることに気づき、むしろこの表現がいいのだと思うことが出来るようになりました。

また、序盤から『君の膵臓を食べたい』という言葉がでできます。
タイトルをみたときから何のことぞや?と密かに思っていたのですが、これは、まあ、読んでからのお楽しみってこで。

ヒロインの桜良は膵臓の重病にかかっており、余命もわずか。
しかしそれを思わせないほどの明るさを持っており、周囲は誰も気づかない。
唯一、【地味なクラスメイト】だけが、たまたま桜良の日記、【共病文庫】を読んでしまい秘密を共有することになる。

ここから二人の関係が少しずつ縮まっていき、【地味なクラスメイト】の呼び名が【秘密を知るクラスメイト】になり、さらに変わっていきます。

桜良が明るく、元気すぎて、彼女が死んでしまうというくとをどこか忘れてしまいそうになる主人公。
でも薬を見たり、入院する姿を見たりと、そういったところで急に実感してしまうことになる。

私も最後まで半信半疑でした。
どんなどんでん返しが起こるのか。
本当はなにか奇跡が起こって生きることになるのではないかと思いました。

……が、結論からいいますと、桜良は死んでしまいます。
これは変わらない事実です。

この物語は主人公と桜良が過ごした時間、そこから得たもの、成長、未来、そんな内容が語られています。

ただひとつ言えることは……ある意味どんでん返しだったかな、と思いました。

桜良の死は変わらないのですが、過程が予想外だったので。

これは是非一度読んでいただきたい。

原作や、映画が同じ道筋を通っているのかは知りませんが、この漫画としては良かったと思います。

最後、主人公の名前がわかり、笑顔を見せるところがなおのこと。

なかなか2冊分としては凝縮されているのか、語るのが難しいところではあります。
やはり読んでいただくのが一番いいと思います。

時間が出来れば、原作も読みたいと思いました。




posted by ひの at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 少年漫画
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