社長!身を粉にはしません!中年さんが上手に雇われ続ける為の心得とは。

「バカタレッ！！！！！！！」

アントニオ・アウディです。

前回の予告どおり僕の人生で一番尊敬している、２９歳で僕が初めて正社員で働いた時の

社長のお話を。（思いのほか長編になってしまいましたので今回は前編で）

ちなみに今日の冒頭の一言はその社長に一日少なくとも４回は怒鳴られたお言葉です。


僕はなんせバイト・就職面接が苦手でした。今は久しく受けていないのでわかりませんが。

この社長の会社に入るまで半年で５０社以上は落ちていると思います。

ヒキコモリ期間もありで２９歳で正社員経験がないという状況から、こちらも引け目感じてましたし、

なんせやっとことないので自分にできるかも自分でもわからない状況。

就職面接不合格が４０社越えた辺りから、焦りと不安からか面接時にわけのわからない汗は病的にかくは、

手は震え面接中は文字すらまともに書けなくなりました。


「・・・もうオレ、終わっちゃったのかな」


面接の帰り道、バスターミナルのベンチで泣く気力すらなく、お母さんと手をつないでもらって

歩いているよちよち歩きの子供をぼーっと眺めては、誰かに保護されて生き続けたい・・・・。

とわけのわからない羨ましさを強く感じていました。



もう精神的に本当にギリッギリだったんですね・・・。

一歩越えたら危ない何かをしていた様に思います。

偶然出くわした友人にも「大丈夫？クスリ、キメてるの？目がなんかやばいよ？」

と心配されるくらいでしたから。


毎週月曜になると、就職情報誌を買い、三日おきにハローワーク、で面接。

コレを実家暮らしで半年やってました。その間、両親は穏やかにただ見守って援助してくれました。


もう何がしたいのかもわからないし、どうでもいいの状況。

そんな中、従業員５人という高級インテリアショップの求人を見つけました。

どうせダメなんだろけど、なんか気になる。

で、まぁダメもとでもとりあえず面接に。


もう自分にはただでさえ不安・緊張しかない面接という状況、面接会場の店舗は見たことないおしゃれな空間。

しばらく座って待つと。


社長が登場。



・・・・圧倒的でした。



その存在感。カリスマ性。世の中のおじさんでこんなにセクシーな人がいるのか、と。

顔、年齢、雰囲気、矢沢　永吉を少し太らせた感じです。

面接用の挨拶をさせてもらうと、僕の目をだまーって見てボソッと一言。

「だいぶ就職活動苦労してんだろ？？もし今ここで内定決まったら面接終わった直後、何すんの？？」

「・・・親に、・・・親に迷惑かけ続けてしまっている状態なので、親にすぐに報告したいです・・・。」

また、黙って僕の目を見て

「おまえ、いい奴だな。来週月曜からおいで。じゃあ、がんばって。」

とどっかヤンチャっぽいやさしい微笑みで言って、ご自慢のボルボで出かけていきました。


その後姿のロングコートに、本当にしびれました。

僕の人生で、あんなに男、しかもオッサンをかっこいいと思った瞬間は後にも先にもありません。


ここから、正社会人人生が始まりました。

あまりに長々とふざけすぎた季節の後で。



今もその会社で社長に恩返しすべく働き続けています・・・と言えれば美談なのですが

そこは人間そうはいきません。

一年ほどで自ら退職する事となるのです。

ひたすらガムシャラがんばりました。ペーペーの雑用・裏方作業はもちろんこなし続けながら

半年後には売り上げが一位になることも珍しくなくなりました。

もう働くことの不安などすっかりなくなりました。

「ばかったれ！！」不慣れなことばかりで社長に毎日どなられましたが、

不思議とマイナスの感情にはなりませんでした。

その怒鳴っている目の奥にもどこか優しさを感じられたからだと思います。

それで落ち込んだり、辞めたいと思ったりは一度もありませんでした。

怒鳴られたら直す、怒鳴られたら直す。

毎日改善すれば済むこと、としか考えてませんでした。


ただ・・・直属の上司に当たる三つ年上の男性社員がイカレておりました。

毎日の暴力は当たり前、タバコの火は押し付けられるは・・・短気・ケンカ好き。

終身雇用をめざしてましたが、気分しだいで殴られながらこの人の面倒ずっと見てくのか



・・・うん、辞めよう。



その先輩からしたら、ポンと入ってきた正社員経験のない小僧に売り上げ抜かれたのが

気に入らなかったのでしょう。

ちなみこの先輩は１０年ほどたった今、暴力・暴言に拍車がかかり職場を転々と

せざるを得なくなってしまっています。


まさに「他人と働き続けることができない大人」。


そう、協調性の乏しい、他人と働き続けれない大人に言いたいのは

あなたの存在が、純粋にがんばろうとしている後輩の若者の美しい思いを殺しているのです。

あなた達は、弱い若者・新入社員を、自分のわけがわからない私欲を満たす

格好の標的と見ているでしょう。

やられた側はもちろん、それを見ている同僚、噂を聞いた上司。

あなたをただ許すわけありませんよ。

職場はそんな私欲を満たす場ではないので、間接的にでも利益・仕事に邪魔な人は

許されるわけありません。

社員達が協力してでも、いつかバックリと退社せざるをえない流れを仕向けます。

その結果が他人と働き続けれない大人の受ける罰。

「低待遇転職の刑」なのです。



次回はその職場、最後の瞬間編。

今でも僕が酔っ払うと何度も話してしまう感動のシーンです。笑

初めて聞いた人は大抵、鳥肌立ててくれる名シーン。

お楽しみに。














ヤフーニュースで取り上げられました！著名人や芸能人の間でも噂の細木数代の千斗占星術占い