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メソポタミアの殺人の感想
このブログは
アガサクリスティーが好きすぎて
無人島になにを持って行きたいかと聞かれたら
「アガサクリスティーの本」と答えるくらいの熱量があります
この本のこの作品のココが好き
または
この本のこういう所が見所!
というのを紹介していくブログです
自分の独断と偏見で★を付けていますが完全好みの問題なので、皆様とは違う価値観かもしれません。
ご容赦願います
このブログの最初はこちら
異国情緒溢れる作品度 ★★★
某有名アニメにこのトリックが
採用されてる度 ★★★
死者からの脅迫状?度 ★★★
へスティングズは出てこない度
★★★
無人島に持って行きたい度★★☆
本の紹介
アガサクリスティーが
考古学者の夫と
2度目の結婚をした後なので
旦那様の発掘調査に付き添って
異国に暮らした経験が
生かされている作品だと
思います
というか、アガサは
書かずには
いられなかったんだろうな!
と思います
シリア、イラクでの発掘調査なんて
そうそう体験できることでは
ありませんから
発掘調査を楽しみながら
作家の血が騒いで
ココを舞台に
ミステリーが書きたくて
しかたなかったんじゃないでしょうか
と思います
(そうであって欲しい)
超有名作品の
オリエント急行殺人事件を
ご存じでしょうか?
その
『オリエント急行殺人事件』
よりも
後に発表されていますが
ポアロ自身の事件の
時系列としては
この”メソポタミアの殺人”の
事件から一週間後に
オリエント急行殺人事件に
遭遇してるという
濃い時間となっています
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ポアロは本当に
引退するつもりが
あるのかないのか
分かりませんが
事件の方が
放っておかないのですね
イギリスやヨーロッパだけに
とどまらない
異国情緒溢れる
作品のひとつです!
そんな背景も
思いながら読むのも
楽しいかもしれません
期待してしまいますね!
あらすじ
世界的有名な考古学者
レイドナーの夫人の
看護を頼まれた看護士
エイミー・レザランから見た
事件のあらましという形で
物語は進みます
ですので
ポアロの話ではありますが
相棒で親友の
ヘイスティングズはいない
その代りの
看護士のエイミー
といったところでしょうか
ポアロの相棒として
この作品を引っ張ります
最初は
発掘団の団長の
”奥様の具合が良くない”
ために
雇われた看護士のエイミーは
その発掘調査団の雰囲気に
違和感を覚えます
それは
どうも奥様を中心に
不穏な空気が漂っているようでした
そもそも
”奥様の具合が良くない”という
ふわっとした説明には
単なる体調不良ではない
理由が隠されていました
実は
奥様の元夫は
戦争のいざこざで
亡くなっているのですが
(亡くなる理由は
いろいろ問題があるのです)
その亡き夫から
『俺以外の男と
結婚したら殺す』と
奥様に届く
脅迫状が問題だったのです
脅迫状?
だったら
それは
看護士の仕事の範疇ではないと
思うでしょう?
しかし、ここで
”奥様の性格”
というのが問題になってきます
亡くなっている元夫から
脅迫状が届くと言う事に合わせて
数々の幻覚を見ると
言うのですが
その奥様の
ルイーズ・レイドナーは
若くはないけど華やかな美人
男を惑わす魅力を持った女性
くらっとくるような
怪しい魅力があり
いつでも
人の輪の中心にいて
そこに満足し楽しめる人物
本人もそれを自覚しており
男を弄んで楽しむ性格でも
あったのです
発掘調査団団長の旦那様は
そんな奥様に惚れ込んでいるし
崇めているし
(メソポタミアの発掘品と
同じくらい!?)
他の男達もルイーズの魅力に
とりつかれ気もそぞろ、、、
という
感じのようでした
なので他の女達も
男達の妻も
ピリピリしています
ひょっとしたら
亡き夫からの脅迫も
幻覚も
みんなの中心でいたい
ルイーズの作り話で
自作自演ではないか?
そう旦那様は
考えているのでは
ないだろうか?
と賢い看護士のレザランは
気がつくのです
そんな
何かが起こりそうな
雰囲気の中
なにかと
みんなの注目の的であった
ルイーズが
殺されてしまうのです
という事は
元夫からの
本当は生きていて
脅迫は実際に来ていて
殺しに来たのだろうか?
しかし
外部からの侵入は見当たらない
では
発掘調査団の中に犯人が?
そんな恐ろしい状況の中
ポアロが事件解決に
挑みます
とにかく
トリックがすごすぎます!
トリックが
明かされた後でも
そんな事が可能なのだろうか?
と思う結末です
某人気探偵アニメでも
同じトリックが
出てきますが
アガサに
リスペクトした上での
トリックだと
思います
それくらい
度肝を抜かれるトリックです
犯人については
あり得ないでしょ!?
とつっこみたくなりますが
私だけでしょうか
アガサの想像力がすごすぎるんですよ
個人的には
医学博士の
ジャイルズ・ケアリーの
娘のシーラの
今後が気になります
まだ若い彼女は
この事件の後
何かが変わるのでは
ないでしょうか?
愛は怖いと思うでしょうね
(そりゃそうですね
それくらい
衝撃的な事件でした)
もちろん
この作品を最初から
最後まで見届けた
看護士レザランの
活躍と手記は
素晴らしいです
もしかしたら
看護士だったアガサは
自分を投影させているかも
しれません
ストーリーテラーとして
看護士のレザランという
彼女を登場させた
アガサは本当に
天才だと思います!
※ちなみに
原作ではヘイスティングズが
いませんが
映像ドラマでは登場させている
作品もありますね
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