蜘蛛の巣
このブログは
アガサクリスティーが好きすぎて
無人島になにを持って行きたいかと聞かれたら
「アガサクリスティーの本」と答えるくらいの熱量があります
この本のこの作品のココが好き
または
この本のこういう所が見所!
というのを紹介していくブログです
自分の独断と偏見で★を付けていますが完全好みの問題なので、皆様とは違う価値観かもしれません。
ご容赦願います
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蜘蛛の巣
題名詐欺度 ★★★
女優を想像して読んでほしい度 ★★★
主人公が輝く話度 ★★★
舞台で是非観たい度 ★★★
無人島に持っていきたい度 ★☆☆
蜘蛛の巣 クリスティー文庫 / Agatha Christie アガサクリスティー 【文庫】 価格:946円 |
ネタバレなしの紹介
この作品は、
アガサが自分のお気に入りの
女優のために書き卸したものです。
つまり舞台の脚本です。
(男優じゃないところが良いかも)
本を開くと
舞台の配置図から
始まりますが、
戸惑われませんように!
読み慣れてない方も
そのまま読み進めても
内容に入って行けます。
蜘蛛の巣、
なんておどろおどろしい
題名がついていますが、
ユーモアミステリーです。
私は題名から、
怖いお話なのかなと
勝手に思ってたので、
拍子抜けしました。
”どこが蜘蛛の巣?”と、
題名詐欺だな!と
思った理由がそこにあります。
(批判じゃないですよ)
楽しい殺人のお話、
と申しあげておきましょう。
主人公クラリサの魅力ありきです
クラリサに圧倒的な魅力がないと
このお話は成立しません
(と思います)
舞台上の演出が
事件解決に直結してるので、
1回読んだだけだと
面白みは50%かもしれません。
もちろん1回目でも
充分面白いんですけど、
更にもう一回読んでなぞって、
ようやく面白さがちゃんと
分かるのかもと思います。
俳優さんの動きなど
細かいところが、
この作品の面白さでもあると
思うからです。
そういう意味では、
ちょっと特殊なお話かもしれません
他にもアガサは
戯曲を書いていますが
『ねずみとり』や
『検察側の証人』などが有名です。
そちらも是非読んでいただいて、
アガサのバリエーションの
多さに感動してみるのも
いいかもしれません。
蛇足ですが、
この『蜘蛛の巣』は
赤川次郎さんの
ユーモアミステリーの
香りがします。
個人的な感想ですが!
あらすじ
子持ちの男と結婚したクラリスが、
今の家族にとって
都合の悪い死体を見つけてしまう。
新婚でもあるクラリスは、
新居に引っ越したばかり。
前妻との間の子どもとの関係も
良好で、幸せな絶頂に
いたはずなのに、
使用人はクセがつよいし、
来て欲しくないお客様は来るし、
その上死体を
新婚の新居で発見して
しまうなんて、、、
というお話。
感想
私はこの作品を
何も前情報なく
読んだのですが、
怖い話かと思っていて、
実はずっと避けていたんです。
題名が『蜘蛛の巣』なので
私が苦手な蜘蛛の話は嫌だなと
食わず嫌いのまま
大人になったのでした。
ですから、
大人になってから
ようやく読んだわけです。
怖い話かと思って
恐る恐る
読み始めたのですが、
とんでもない!
読み進めても一向に
怖くならないんです!
死体が出ても
怖くならないし、
それどころか
所々ユーモアな
台詞があるからアレ?って
感じでした。
ですから、
怖いのが苦手な方
安心して下さい、
全然大丈夫です。
読み終えた感想は、
とても楽しく面白かったです!
『ここ観客の笑い声も計算してるよね』
と思いつつ、
楽しんで読みました。
ミステリーとしては、
アガサの”アノ作品”と”アノ作品”が
混ざってるなあって思います。
勝手に私が思うだけですけど。
アガサ自身のお気に入りの
コメディ俳優(女優)の為に
書いたと言うだけあって、
主役の魅力に溢れた
ユニークな作品でした。
主役の女優さんが輝くお話です。
そのことは、
随分経ってから
知ったので、
早く知っていれば、
さっさと早くに読んでいたのに!
正直、幼い私が読んだとしても
若くて魅力的な若い主人公が
『なんで子持ちの中年と結婚するんだろう?』
と疑問は湧いたでしょうね
だから、大人になって
読んで正解だったのかもしれません!
しかし
アガサの題名の付け方は
ユニークだなと思います。
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