うぐいす荘(ナイチンゲール荘)
このブログは
アガサクリスティーが好きすぎて
無人島になにを持って行きたいかと聞かれたら
「アガサクリスティーの本」と答えるくらいの熱量があります
この本のこの作品のココが好き
または
この本のこういう所が見所!
というのを紹介していくブログです
自分の独断と偏見で★を付けていますが完全好みの問題なので、皆様とは違う価値観かもしれません。
ご容赦願います
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うぐいす荘(ナイチンゲール荘)
これはアガサクリスティーの短編集の中の一つの作品名です
とても素晴らしいので紹介します
女性の心理が分かる度 ★★★
ゾクゾクする度 ★★★
無人島に持っていきたい度 ★★★
アガサクリスティーの短編集は戯曲の原案も含めて18編もあります。
(出版社によって増減アリ、重複する話もアリ)
アガサが描いた短編の中には
ポアロ、マープルなど
有名な探偵の出てくるものと
それ以外の
名もない登場人物のものも
いくつかあります
有名な探偵が出ずとも
作品の一つ一つは
どれも面白くすばらしいのです。
(好みでないものもありますが)
アガサクリスティーが
好きで読み込んできている自分が、
何度も読んで、
ポアロもマープルも出なくても
ネタバレもしているけど
『やっぱりアガサは天才だ』と
にやにやしながら読んでしまうのです。
そんな、有名な探偵が
出てこない作品の1つに
『うぐいす荘』があります
これは新潮社の
クリスティー短編集Tの
巻頭を飾る一編です。
早川文庫では
『ナイチンゲール荘』という
別名でも収録されています。
私はこのお話も大好きです
ネタバレなしの紹介
今の時代に
そぐわない言い方をすると、
アクリスという
結婚適齢期を
過ぎた女性が主人公なのです。
長い間付き合った
結婚直前の男性と
別れた直後に、
別のステキな男性と
出会い結婚してからの話です。
長いお付き合いの後に
破局した適齢期の女性の
切なさは置いといて、
すぐに
素敵な彼が現われて
結婚までしてしまうなんて、
読んでいる私は
”良かったね!”と
アクリスを誉めてあげたくなります。
真面目に長い間
頑張って働いてきた
アクリスに同情している所もあります。
ところが
幸せな結婚生活を
送っているのに、
ある日突然、
元カレから電話が
あってから
胸騒ぎが止まらなくなるのです。
そう書くと
『え?恋愛もの?
三角関係?どこがミステリー?』
と言われそうですが
立派にミステリーになっているのです。
そこはアガサですから!
ある理由があって
彼女は命の危機に
見舞われるのですが、
頭をフル回転させて
たった一人で危機に
立ち向かうのです。
恐怖と、
心情の動きが
スリル満点に書かれています。
最後のセリフが
最高の一言です!
くりかえしますが
ポアロもマープルも
いないけど、
アガサクリスティーって
こういう話も書くんだ?!と
驚いていただきたい短編です。
『うぐいす荘』と
『ナイチンゲール荘』は
題名が違いますが
内容はほぼ同じです。
しかし最後のセリフの
ニュアンスが全然違うのです。
これは完全に訳の
仕方の個人の好みの
問題ですが私は
うぐいす荘の方が好きです。
ちなみに『うぐいす荘』は
井上宗次さん、石田英二さん訳、
『ナイチンゲール荘』は
田村隆一さん訳です。
どちらを読んでいただいても
短編でサクッと読めますし、
両方読んでいただいて
その微妙な違いに、
ぜひ驚いて
いただきたいと思います
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