2013年03月13日
jekyllでPHPを使わずにWordPressみたいなサイトを構築する方法
最近?結構前から?WordPressやMovable TypeといったCMS(コンテンツマネジメントシステムの略)が流行していて、見かけるサイトのほとんどが、おそらくCMSで作られたサイトなのだろうという状態になっています。
ちなみに、ブログもCMSの一種です。
CMSの多くは、PHPを使用した動的なページで構成されているため、PHPが使えない環境だと使用できません。
そして、ほとんどの無料ウェブスペースでは、PHPは使用できません。
探せば、PHPが使用できる無料のウェブスペースもありますが、ワードプレスを使うことは出来なかったり、禁止されていたりします(負荷が大きいため)
そういったウェブスペースでも、ワードプレスのようなサイトを構築することが出来ます。
jekyll
というソフトを使います。
jekyllとは、ジキル博士とハイド氏のジキルです。
いかにもあやしい感じがしますね(笑)
今回の記事は、
「jekyllとはなんぞや?」
「jekyllは知ってるけど、kyoendoさんの30分のチュートリアルでJekyllを理解するを読んでも、よくわからないところがたくさんあった・・・。」
という方々向けの内容になっています。
jekyllを動かすところまで解説したいと思います。
では、以下解説です。

ワードプレスやブログのようなサイト構築がPHPを使わずに出来るフリーソフトです。
jekyllはローカル環境で動かします。
サイト作成のイメージは、ローカル環境で、jekyllが構築した静的ページ群(HTMLファイル)を、まとめてアップすれば、出来上がりという感じです。
jekyllで何が出来るかは
WordPressよりjekyllで本格的ブログを作りたくなる、かもしれないまとめ | ゆっくりと…
がとても詳しいです。

jekyllはRuby言語で作られているので、まずはRubyを使えるようにするため、環境を整えなければいけません。
インストールなどには、コマンドプロンプトを使うので、普通のソフトより、環境を整えるのが難しく感じるかもしれません。

Windows7 64bit
↑これらの情報は
コンピューターのプロパティから
または
コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム
で、わかります。

公式サイトはオブジェクト指向スクリプト言語 Rubyになります。
公式サイトの「ダウンロード」からrubyをダウンロードするのですが、
「ソースコード」ではなく、「各環境用バイナリ」というところから進んでいきます。
ここで少しだけつまづきました。
今回の環境の場合、One-Click Ruby Installer for WindowsからRuby 2.0.0-p0 (x64)をダウンロード、インストールしました。
参考記事
Rubyダウンロード及びインストール - Rubyインストール

いよいよjekyllのインストールをするのですが、DevKitというものがないとインストールできないようです。知らずに手間取りました。
ちなみに、DevKitやjekyllのインストールには、コマンドプロンプトを使います。
コマンドプロンプトは、Rubyをインストールしたときに入っているものでも、Windowsにもとから入っているものでもどちらでも大丈夫です。
詳しいやり方については、自分の時、参考にさせていただいたページがとてもわかりやすかったので、紹介しておきます。
参考記事
DevKitのインストール RubyLife
自分は、Ruby 2.0.0 x64 (64bits)をインストールしたので、それに対応しているDevKit-mingw64をダウンロードしました。
Rubyをダウンロードしたページの下のほうにDevkitもおいてあります。
One-Click Ruby Installer for Windows

コマンドプロンプトに
gem install jekyll
と打ち込むとjekyllのインストールが始まります。

jekyllのインストールが成功したので、30分のチュートリアルでJekyllを理解するのTopPageという見出しのところまで来ました。
あとは30分のチュートリアルでJekyllを理解するに沿っていけばjekyllを使えるようになります(丸投げ)
なので、ここからは、自分がつまづいたところと解決法を紹介します。

これは、ファイルの保存形式に問題があります。
保存形式というのは、文字コード、改行コードのことです。
文字コードをUTF-8ではなく、UTF-8Nにしたところうまくいくようになりました。
おそらくメモ帳では、うまくできないと思うので(やり方を知らないだけかもしれませんが)
文字コードと改行コードを指定して保存できるソフトを紹介しておきます。
TeraPad

jekyllを実行した後、invalid byte sequence in Windows-31Jと表示されて、サイトの構築が失敗することがありました。
このエラーも文字コードが影響しているらしく、UTF-8で書かれたRubyスクリプトをWindowsで実行すると出るみたいです。
解決法は、システム環境変数に以下の変数を設定したところうまくいきました。
変数名「RUBYOPT」
変数値「-Ku」
-Kuというのは文字コードはUTF-8を使っていますという宣言です。
環境変数の設定の仕方は、
コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム→システムの詳細設定→環境変数
で設定できます。
参考記事
Rubyのコマンドライン引数と環境変数について(初心者向け)

うまくjekyllのインストールが成功していると良いのですが、みなさんどうだったでしょうか?
自分の場合、Rubyをいじったこともなかったので、文字コード、改行コードと環境変数で、ものすごく時間を取られました。
特に、文字コードに関しては、UTF-8なら大丈夫だろうと考えていたため、とても苦戦しました。
もし、間違いなどありましたら、コメント欄などでご指摘くださると幸いです。
それでは!

投稿者:shaq|13:20|ツール・ウェブサービス
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