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2020年01月16日

1週間、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月とクルマに乗らず置きっぱなしにすると! クルマのどの部分が悪くなる?



自動車を長期間乗らないで放置しておくと、確実に悪くなる?
 1週間、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月とクルマに乗らず置きっぱなしにすると!
クルマのどの部分が悪くなる?
劣化させないための対策はある? 
どれくらい乗らないと、どこが悪くなる?
たまに見かける、長期間乗っていなさそうなクルマ!
週に1回、よくて2〜3回乗れるかどうかというう人は
機械物は動かさずにただ置いておくという状況が、コンディションをもっとも悪化させる要因の1つ
クルマであればエンジンの潤滑オイルが流れ落ちて回りが重くなり、バッテリーはあがりやすくなる
長期間、走らせないときはエンジンだけでもかけろ!1度はあるでしょう
これは正しくもあり、間違いでもある。
トランスミッション&デフレンシャルギヤといった駆動系の潤滑オイルも流れ落ちてスムーズに動けない状態にあり、タイヤも一点に荷重がかかった状態が長く続くと変形し、走行時の不快な振動の原因となることがあります
エンジン以外にも問題となる箇所が多々あるわけで、実際に走らせて適度な負荷をかけなければ意味がない
ただし、エンジンが軽く回るようになるまで無理は禁物
走り出しは回転を抑え気味にゆっくりと、無闇な加速も控え、近所のコンビニに買い物に出る程度のチョイ乗りでは意味がない
頻繁に行うとオイルの劣化をはやめることになるから、エンジンオイルには燃焼室から吹き抜けた未燃焼ガスも混ざり込み、エンジンが十分に暖まって燃焼が安定する前に止めてしまうと未燃焼の汚れたガスがより混入しやすくなるのです

クルマにカバーをかけていても長く乗らないと確実に劣化!
ちょい乗りの繰り返し
エンジンオイルを劣化させる原因になるので、1週間以上乗らないときは、水温が安定するまで最低でも30分は走らせたいですね
放置期間が長くなるほど、リハビリの必要度は高くなるので、走り出しは慎重かつ丁寧に!
クランクシャフト(エンジンの出力軸)のように、回転するシャフトの取り出し面にはオイルが漏れ出すのを防ぐためゴム製のシール(オイルシール)のようなゴムパーツは熱が加わり、かつシャフトの回転で揉まれることで柔軟性を維持します
冷えた状態で長期間、動かさずに置いておくと硬化してオイル漏れを起こしやすくなります
ゴム製のタイヤも路面からの衝撃で伸び縮みを繰り返すことで柔軟性が維持されているのです
タイヤの空気圧は1ヵ月約5〜10%低下する
タイヤの空気圧は約1カ月で20〜30kPa(実測値)は確実に低下する
指定空気圧は最近では230〜270kPaのクルマも出てきています
1カ月に1回はタイヤの空気圧をチェック
半年以上の乗らずに放置は極力、避けましょう
空気圧はタイヤが正常な状態でも自然に低下してきます
低下率は乗用車用タイヤでは1ヵ月で約5〜10%
空気圧不足によるタイヤが潰れた状態で長期間放置すれば、
当然、変形の度合いも多くなります
空気圧の不足したままでは走行時にタイヤの性能を発揮できないし、偏摩耗を起こしたり損傷したりします
走る距離が短く、駐車期間が長くなるほど、空気圧チェックも疎かになりがちです
最低でも1カ月に1度は空気圧のチェック





JXTGエネルギーではガソリンが劣化しない保管限度を6ヵ月程度
意外に知られていない!
ガソリンを長期間、空気に触れたまま放っておくと揮発成分が飛んでしまい
燃焼しにくくなり、残留物が酸化することで異様な臭いを発する
整備業界ではガソリンが腐る表現したりします(茶色く変色してドロッとしてくる)
ガソリンの劣化はキャブレター仕様の古い車両にとって致命的
通路が詰まって燃料が供給されなくなります
インジェクション仕様のクルマであっても噴射ノズルが詰まるなど不調の原因
引火性のガソリンは気化することで発火するため、腐る(揮発成分が飛んでしまう)とエンジンがかかりにくくなります
異常燃焼を起こすし、不安定でまともに回らないことも!
極端に少ない状態のまま長期間乗らずに駐車しておくのもよくないのです
ガソリンを長期間放置すると、ガソリンに含まれるアルケンが、空気中の酸素によって酸化し、蟻酸や酢酸に変化(着色処理されたオレンジ色から褐色に変色し、酸性化によって、強烈な刺激臭を発生)
劣化は、周辺温度や湿度、空気への晒され具合に大きく左右されます
高温で、常時空気に晒されるような劣悪条件では、3ヵ月程度の早期で劣化が始まります
通常1年も経つと劣化が始まり、変色と刺激臭が目立つようになり、2〜3年後には流動性の悪いドロドロ状態に!
燃料の劣化しない保管限度については
気温の変化が少ない冷暗所での保管でも、ガソリン、灯油、軽油は6ヵ月程度
タンク内のガソリンが少ないと、多くの空間が液面上に広がることになり、揮発成分がより飛びやすくなるので、常に満タンに近い状態にしておくことが望ましいのです
走る距離が少ないので、必要な量しかガソリンを補給しない方は要注意!





バッテリーの寿命は一般的に3年以上
たまにしか乗らなかったり
長期間乗らないと寿命が短くなり
交換時期が早まる!
バッテリー上がりが起きる主な要因は自己放電
(バッテリーに溜め込まれている電気の量が自然に目減りしていく現象)
放置期間が長くなるほど放電量は多くなり、バッテリケースの上面が湿ったホコリで覆われているとその傾向が強まります
+電極と−電極の間に微量な電気が流れ、電気を消費している状態なのです
常にきれいにしておくことが大切
鉛バッテリーはバッテリー液(電解液/希硫酸)を注入した時点から劣化が始まります
実質的な容量(電気を溜めておくことができる量)が徐々に減っていくため、バッテリーの使用年数が経過するほどにバッテリー上がりを起こしやすくなるのです
エンジンスタート時のセルモーターの回転時はバッテリーから大量の電気を放出しています
(瞬間的に100A以上もの大電流が流れる)
バッテリーが劣化により、内部抵抗が増加し電気が流れにくくなるため、大電流を流しにくくなります
エンジンがかかれば、発電機(オルタネーター)にて、補充電が開始され消耗した分を補充しつつ、回転し続けるために必要な電気の供給が行われ、ある程度の電力は回復します
電子制御やパワーアシストが標準のクルマは、エンジンを回しておくだけでも電気を消費するため、アイドリングを5〜10分程度しても、消費した電気は補いきれません
発電量はエンジン回転数が2000rpm前後時に最大となり、それ以降は安定するよう設定されています
クルージング時のエンジン回転は2000rpm前後
これ以下では通常走行時に供給過剰に、以上では供給不足に陥ってしまう
アイドリング時の発電力は走行時よりかなり少なく、あまり意味がない要因の1つです
バッテリーの耐久性は向上して3年以上、3年以上使用したバッテリーは確実に性能が低下
乗らずにおいておく期間が長いとバッテリー上がりを起こしやすくなってくる
バッテリー上面に設置されているインジケーターを定期的にチェックして、要充電状態だったり、セルの回りが弱々しく感じたなら、ただちに補充電を依頼する
それでもダメなら、交換が必要です
一週間乗らなかったら、エンジンだけでもかけるのではなく、30分以上走行するのがお勧めです





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