2019年06月03日
予想以上にスポーティーなトヨタカムリWSはノーマルより売れている!
トヨタの4ドアセダンカムリに、WS(スポーティーグレード)が2018年8月に追加され
現行のカムリの発売(2017年7月)から、わずか1年で新グレードを投入
カムリWSの販売は好調で、カムリ全体の6割を超えている(ノーマルグレード
デザインのテーマはICONIC CATAMARAN
ポイントは(双胴船=2つの船体を甲板で平行に繋いだ船)のように地面にしっかりと足をつけたイメージ
具体的には、
・バンパーをもっとも外側にまで広げたCATAMARAN形状にて、ワイドスタンスを強調
・アッパーグリルの突出した立体形状で、走りのスポーティーさをイメージ
・側面から繋がるサイドロッカーとの連続性によって、低重心なプロポーション
内装は、
シルバーの専用加飾やハイブリッド車ながらパドルシフト
カムリWS専用のスポーティーなシート表皮
トヨタカムリWSの足回りについては、大きなセッティングの変更が行われている
基本のハードウェアは共通だが、操縦安定性をより重視し、特にライントレース性(思った通りにコーナーなどでクルマが曲がっていくこと)を高めている
ノーマルグレードのカムリでもライントレース性は高いが、カムリWSではさらに思ったところに舵が一発で決まるようにセッティングされている
ショックアブソーバーを新たに開発し、ブッシュ類やスタビライザー、電動パワーステアリングなどにチューニングが施された
サラウンドシステムに関しては、JBLのスピーカーを採用
開発の初期からコラボレートすることで、スピーカーに最適なボディ構造に作られた
顧客の要望に応えるため、当初の予定に無かったカムリWSを投入
カムリを発売してからわずか1年ほどでWSグレードを追加した理由は?
・いま、トヨタは会社として大きく変わりつつあり、リアルタイムにお客様の声を取り入れ、カムリWSのように、まったく違う見栄えのもの、新たな機能を持ったものを開発していく必要があります
・カムリのようなグローバル車だからこそできる、大変短いスパンでの新商品の投入する様なチャレンジをしていきたいと思っていた、カムリWSは国内導入のチャレンジ第1弾
・同時に、企画の思いや予測、お客様のクルマに対する期待と多少ずれていたところがあったという反省
国内のカムリをデビューで、いきなりここまでのものでは、お客様はついて来られないだろうという判断あったが、ふたを開けてみるとアメリカの仕様(スポーティーグレード)がなぜ日本にないのかと、多くの声がありましたので、急遽、本来はなかった計画(WSグレードの追加)を進めました
その分、我々開発陣を含めた熱い思いのこもったクルマになっています
北米や中国で先行して販売しているクルマが、そのまま右ハンドルになって日本にデビューしたのではない
カムリWSのデザインは海外のカムリと比較的近いが、乗り味に関しては日本独自のものである
WSとはワールドワイド&スポーティーの意味です
北米や中国でも、スポーティーモデルの比率は半分を超えている
(海外ではSEやSSE、これまでの国内と同じ仕様はLEやXLE)
国内のセダン市場、縮小に対して、世界を代表するセダンを国内に導入し、その勢いを取り戻したいという思いからワールドワイド&スポーティーという名前になった
カムリWSが出たことによって、来店者が増えこれだけ差別化をしたので、ノーマルのカムリの台数も増え、カムリWSの人気も高い
パワートレインは2.5リッター4気筒エンジンにハイブリッドシステムの組み合わせ
エンジンとモーターを合わせたシステムトータルでの最高出力は211ps
400万円台のカムリWSは、なかなかすぐれたクルマです
走りの面
カムリGグレードも十分なしなやかさと素直なハンドリングを備えているが、スポーティーに走らせたり、高速道路で流れをリードするような走り方をすると、少ししなやかすぎるかなという印象
カムリWSはより積極的に運転を楽しめるクルマへと仕上げられ、高速域でのライントレース性は高く、ほぼ思った通りにクリアでき、メーカーの思わく通り、運転がうまくなったような気にさせてくれ、変にロールすることもないので、同乗者も安心して乗っていられる
高速道路での乗り心地は、若干硬く感じられるが、姿勢はフラットな印象
ロードノイズも他社のセダンと比較してもカムリWSのほうがすぐれている
直進安定性はあまり高いとはいえず、若干修正舵が求められる(フロア周りの剛性が若干足りないから)
高速道路での、レーダークルーズコントロールは、先行車を捉える精度は高く、エラーもほとんどないが、先行車がいなくなると、一気に加速してその前のクルマとの車間距離を詰めるのは少々鬱陶しい(改善を希望)
LDA(レーンディパーチャーアラート)のステアリング介入は若干弱め、少し鈍感、反応しないこともあるので注意
EV走行時の静粛性が高いため、EVでの走行からエンジンが始動するというパターンを繰り返すときにエンジン回転が上がるため、ノイズが余計に気になってしまう
カムリWSは、一般道の走行でのスムーズさ、締まった硬さの乗り心地の印象は変わらず、EV走行からエンジンが始動する際の違和感のなさは特筆もの(音さえ気にしなければ、まったくと言っていいほどエンジンがかかったことはわからない)
スイッチ類は非常に使いやすい(スイッチもきちんとクリック感を持たせており、またスイッチそのものがある程度大きいのでわかりやすく、ステアリングスイッチの配置は適切)
実走行燃費は、一般道では17.5km/L、高速では23.3km/L、(十分に納得できる数値)
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