2008年10月18日
「パラサイトアイランド」part1
今からこの小説を投稿しますが、
「まずはじめに確認」(注意事項)を読んでから、
小説をごらんいただけると嬉しいです。
小説はpartごとに分かれております。
タイトルは表示のとおり、
「パラサイトアイランド」です。
それではどーぞ。
_____________________________________
2007年4月、12歳の中村恵理(なかむら りえ)は今年の春、中学生になった。 心機一転で新しい友達とも仲良くなり、楽しい生活が始まるかと思っていたが現実は甘かった。友達は小学生から一緒だった人たちが90%で、理恵をいじめる輩もその90%の中にいたからだ。
当然中学生も同じ生徒達のいじめは続き、仮病を使って休むこともあった。
理恵がいじめられる原因は、趣味が女の子らしい趣味ではなかったことである。
例えば理恵がやるゲームは、ホラーや戦争といったジャンルのゲームをしたり、小説だとホラー小説、サスペンス、官能的な週刊誌も読んでいたのだ。 結果、友達の会話も合わず孤立していく理恵だった。 そんな日々が続いて、6年後・・・
彼女は18歳になっていた。
彼女は大学1年生になり、中学生の友達とも離れ、大学の新しい友達と仲良くしていた。 彼女が友達と仲良くなれた理由は、空手のサークルに入り、 先輩に勝ったことで有名になったことである。そして中学生の時の二の舞を繰り返さないように、 いろんなことに目を向けることにした理恵は安息の日々が続いていた。
それから1年と半年が経ち、夏休みに友達の誘いで離れ小島に旅行することになった。 あんなことが起きるとも知らずに…
_____________________________________
青い海をものすごいスピードで進んでいるこのクルーザーは、今水平線に向かって進んでいた。理恵はその船に乗っていた。ロングヘアーを風になびかせ、水平線を眺めている。
「理恵は、こういうの初めて? 」
理恵に話をかけた彼女は、村上 萌(むらかみ もえ)19歳。
大学で理恵が最初に出来た女友達だ。 エンターテイメントなどに詳しく、いろいろ理恵に情報をあげたり、誰にでもやさしいタイプである。 しかしちょっと抜けているところがあり、おっちょこちょいな一面もあった。
「うん、初めてだよ」
『そう、私はこれで2度目』
その二人の話が気になったのか、今度は眼鏡をかけた女子が、話に加わってきた。
「2度目ってことは、前はどこに行ったんですか? 」
眼鏡の彼女は、葉山 渚(はやま なぎさ)19歳。
冷静沈着で勉強ができるタイプだ。今回の旅行の提案者でもある。
離れ小島に別荘を持っている彼女は、まさにお嬢様タイプと言える。
「家族でオーストラリアに一回行ったことあるよー 」
『私もオーストラリアなら行ったことあります』
「う〜」
と、突然話を割り込むかのように苦しそうな声が聞こえてくる。
「う〜、気持ち悪いぜ〜」
船にしがみついて悶えている彼女は、富山 澪(とみやま みお)、20歳。
彼女は風紀委員をやっており、男口調でいわゆる仕切りやタイプだ。 彼女も渚に誘われてついてきたのだ。
「大丈夫ですか?… 」
渚が澪をに、ペットボトルの水を差し出す。
「う〜… まだつかないのかよ………………………………… と、トイレ! 」
(“理恵の心の声”)
“澪、大丈夫かな…”
澪はいつも活発で元気がとりえだったので、澪の今の様子を見ると、理恵はとても心配になっていた。それは理恵だけでなく、萌や渚も同じ気持ちだった。
すると、クルーザーを運転している船長から、声がした。
「島が見えてきたよ、みんな降りる準備をして」
3人がクルーザーから降りる準備をしてる間、理恵は来た方向を見てみる。
当然陸地など見えるわけがなく、目の前は水平線だけだった。
初めての友達との旅行で、理恵は興奮ぎみだ。(修学旅行を除く)
_____________________________________
島に着いた理恵たちは、クルーザーの船長にの手を振って、港をあとにした。
4人は渚を先頭に、別荘に続く森の小道を歩いていた。
途中、渚が何かに気づく。
「何だろう? 去年行った時と森の様子が変わったのは気のせいかな? 」
『何が変わったの?』
渚の疑問に萌が聞いた。
「う〜ん、何ていうか森が静かすぎませんか? 」
『そういえば、静かすぎる気が」
“確かに、夏の森にしては静か過ぎる。セミの音があまり聴こえてこない”
「環境の急激な変化だろ。それかたまたまここに鳥や虫がいないだけだとか。田舎では一斉に鳥が飛び去ったり、虫の鳴き声も急に消えたりすることはよくあるぞ」
澪は田舎育ちなので、的確な返しに3人は納得しざるおえなかった。 しかしこの時、その異変に敏感になっていればまだ4人は、あんなことにはなっていなかっただろう。 そんなやりとりをしてる間に、理恵たちは目的地の別荘に着いた。
「大きな洋館だな。 こういうのはテレビや映画でしか見たことないぜ」
ここにきて急に澪が元気になった。 さっきの船酔いも、もう消えているらしい。
渚がドアの前に立ち、呼び鈴を押してみる。
「すみませーん、電話で連絡した葉山 渚ですがー」
しかし10秒待っても誰も出てこない。返事も返ってこない。
「すみませーん誰かいませんかー、連絡した葉山 渚ですけどー」
やはり誰も出てこない、もちろん返事もない。
「ねえ、どうしたの?」
萌が不安げに渚に聞く。
「ちょっと待ってくださいね」
渚が激しく叫んでも、ドアを叩いても、ドアが開く気配はない。ふいに渚がドアノブに手をかけてひねってみると、ドアは簡単に開いた。 渚が中に入って、もう一度叫ぶ。
「すみませーん、誰かいませんか? 」
やっぱり人は誰も出てこない。 この洋館に人がいないと言ったほうが正解かもしれない。 ついに澪がしびれをきらして怒りだした。
「おい渚! どうして人が誰もいないんだ? こういう時は執事とか迎えに来るんじゃないの? 」
『おちついて澪さん。昨日連絡した時はちゃんとお待ちしておりますって言ってたんだけど、みんなはちょっと部屋で待っててください。私は人探してくるから。
二階の部屋なら好きに使ってていいよ。えーとたしかここに鍵が、はいこれ鍵ね』
「わかったよ。早く戻って来いよ! 誰もいないなんて気味が悪いぜ」
話しを聞いていた他の2人は、澪を先頭に2階への階段に上り、 自分たちの各部屋を決めて休むことにした。荷物を置いた理恵は、すぐに隣部屋の萌に会いに行く。
「あ、理恵。澪が言ってたように本当に気味が悪いわね。きっとなにかあったんじゃない? 」
『まあ、とにかく渚が戻ってくるのを待とうよ」
_____________________________________
「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
5分ぐらいたつと、それは突然起きた。 そうそれは渚の悲鳴である。
急な悲鳴に驚いた理恵と萌は、声が響いた方に首を向ける。
「キッチンから渚の声がしたぞ! 」
澪のセリフが廊下から聞こえるのが合図のように、理恵と萌は廊下に出た。
そして声のした方向へ澪を先頭に階段を駆け下りる。 どうやら声のした方向はキッチンだと気づいた3人は、 キッチンのドアを勢いよく開けてみる。
すると…
3人の目の前にいたのは、人型の見たこともない生物がいた。 全身は青色に染まっており、体長は170cmぐらいで人間と同じく手と足がついている生物が、渚の前に立っていた。渚は怪我をしているみたいで、座り込んで動こうとはしない。
その生物をよく見れば人間の美人な女の顔をしており、 人間には考えられない巨乳で体系は妖艶なスタイルをしていた。 口には吸血鬼のような牙が生えており、指からは3センチぐらいの鋭い爪が伸びている。
その生物の目は人間の目とは思えないくらい真っ赤な目をしており、猛禽類の瞳をしていた。髪の毛は銀色に染まっており、そして腰には爬虫類みたいな尻尾が生えて左右に動いている。
その生物は澪達に気づくと、女の妖艶な声で話してきた。
「あーら、ここにも変わってないのがいた……ふふふ、すぐに仲間にしてあげるからね」
渚の泣き出しそうな声も聞こえてくる。
「あ…な…なにこの化け物? だれか…誰か助けてください…ガラスで足切っちゃって… 」
すると澪が危機を察したの、突然理恵と萌の手をつかみキッチンから出ようとした。 そして澪がキッチンの扉を閉めるとドアを体で塞いだのだ。
「え!? ちょっと待ってください! みんな助けてよ! ここから出してええぇぇぇ… 」
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part1は終了です。お疲れ様でした。
寸止めみたいな終わり方をしてすみません。
次のpart2は明日UPします。
「まずはじめに確認」(注意事項)を読んでから、
小説をごらんいただけると嬉しいです。
小説はpartごとに分かれております。
タイトルは表示のとおり、
「パラサイトアイランド」です。
それではどーぞ。
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2007年4月、12歳の中村恵理(なかむら りえ)は今年の春、中学生になった。 心機一転で新しい友達とも仲良くなり、楽しい生活が始まるかと思っていたが現実は甘かった。友達は小学生から一緒だった人たちが90%で、理恵をいじめる輩もその90%の中にいたからだ。
当然中学生も同じ生徒達のいじめは続き、仮病を使って休むこともあった。
理恵がいじめられる原因は、趣味が女の子らしい趣味ではなかったことである。
例えば理恵がやるゲームは、ホラーや戦争といったジャンルのゲームをしたり、小説だとホラー小説、サスペンス、官能的な週刊誌も読んでいたのだ。 結果、友達の会話も合わず孤立していく理恵だった。 そんな日々が続いて、6年後・・・
彼女は18歳になっていた。
彼女は大学1年生になり、中学生の友達とも離れ、大学の新しい友達と仲良くしていた。 彼女が友達と仲良くなれた理由は、空手のサークルに入り、 先輩に勝ったことで有名になったことである。そして中学生の時の二の舞を繰り返さないように、 いろんなことに目を向けることにした理恵は安息の日々が続いていた。
それから1年と半年が経ち、夏休みに友達の誘いで離れ小島に旅行することになった。 あんなことが起きるとも知らずに…
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青い海をものすごいスピードで進んでいるこのクルーザーは、今水平線に向かって進んでいた。理恵はその船に乗っていた。ロングヘアーを風になびかせ、水平線を眺めている。
「理恵は、こういうの初めて? 」
理恵に話をかけた彼女は、村上 萌(むらかみ もえ)19歳。
大学で理恵が最初に出来た女友達だ。 エンターテイメントなどに詳しく、いろいろ理恵に情報をあげたり、誰にでもやさしいタイプである。 しかしちょっと抜けているところがあり、おっちょこちょいな一面もあった。
「うん、初めてだよ」
『そう、私はこれで2度目』
その二人の話が気になったのか、今度は眼鏡をかけた女子が、話に加わってきた。
「2度目ってことは、前はどこに行ったんですか? 」
眼鏡の彼女は、葉山 渚(はやま なぎさ)19歳。
冷静沈着で勉強ができるタイプだ。今回の旅行の提案者でもある。
離れ小島に別荘を持っている彼女は、まさにお嬢様タイプと言える。
「家族でオーストラリアに一回行ったことあるよー 」
『私もオーストラリアなら行ったことあります』
「う〜」
と、突然話を割り込むかのように苦しそうな声が聞こえてくる。
「う〜、気持ち悪いぜ〜」
船にしがみついて悶えている彼女は、富山 澪(とみやま みお)、20歳。
彼女は風紀委員をやっており、男口調でいわゆる仕切りやタイプだ。 彼女も渚に誘われてついてきたのだ。
「大丈夫ですか?… 」
渚が澪をに、ペットボトルの水を差し出す。
「う〜… まだつかないのかよ………………………………… と、トイレ! 」
(“理恵の心の声”)
“澪、大丈夫かな…”
澪はいつも活発で元気がとりえだったので、澪の今の様子を見ると、理恵はとても心配になっていた。それは理恵だけでなく、萌や渚も同じ気持ちだった。
すると、クルーザーを運転している船長から、声がした。
「島が見えてきたよ、みんな降りる準備をして」
3人がクルーザーから降りる準備をしてる間、理恵は来た方向を見てみる。
当然陸地など見えるわけがなく、目の前は水平線だけだった。
初めての友達との旅行で、理恵は興奮ぎみだ。(修学旅行を除く)
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島に着いた理恵たちは、クルーザーの船長にの手を振って、港をあとにした。
4人は渚を先頭に、別荘に続く森の小道を歩いていた。
途中、渚が何かに気づく。
「何だろう? 去年行った時と森の様子が変わったのは気のせいかな? 」
『何が変わったの?』
渚の疑問に萌が聞いた。
「う〜ん、何ていうか森が静かすぎませんか? 」
『そういえば、静かすぎる気が」
“確かに、夏の森にしては静か過ぎる。セミの音があまり聴こえてこない”
「環境の急激な変化だろ。それかたまたまここに鳥や虫がいないだけだとか。田舎では一斉に鳥が飛び去ったり、虫の鳴き声も急に消えたりすることはよくあるぞ」
澪は田舎育ちなので、的確な返しに3人は納得しざるおえなかった。 しかしこの時、その異変に敏感になっていればまだ4人は、あんなことにはなっていなかっただろう。 そんなやりとりをしてる間に、理恵たちは目的地の別荘に着いた。
「大きな洋館だな。 こういうのはテレビや映画でしか見たことないぜ」
ここにきて急に澪が元気になった。 さっきの船酔いも、もう消えているらしい。
渚がドアの前に立ち、呼び鈴を押してみる。
「すみませーん、電話で連絡した葉山 渚ですがー」
しかし10秒待っても誰も出てこない。返事も返ってこない。
「すみませーん誰かいませんかー、連絡した葉山 渚ですけどー」
やはり誰も出てこない、もちろん返事もない。
「ねえ、どうしたの?」
萌が不安げに渚に聞く。
「ちょっと待ってくださいね」
渚が激しく叫んでも、ドアを叩いても、ドアが開く気配はない。ふいに渚がドアノブに手をかけてひねってみると、ドアは簡単に開いた。 渚が中に入って、もう一度叫ぶ。
「すみませーん、誰かいませんか? 」
やっぱり人は誰も出てこない。 この洋館に人がいないと言ったほうが正解かもしれない。 ついに澪がしびれをきらして怒りだした。
「おい渚! どうして人が誰もいないんだ? こういう時は執事とか迎えに来るんじゃないの? 」
『おちついて澪さん。昨日連絡した時はちゃんとお待ちしておりますって言ってたんだけど、みんなはちょっと部屋で待っててください。私は人探してくるから。
二階の部屋なら好きに使ってていいよ。えーとたしかここに鍵が、はいこれ鍵ね』
「わかったよ。早く戻って来いよ! 誰もいないなんて気味が悪いぜ」
話しを聞いていた他の2人は、澪を先頭に2階への階段に上り、 自分たちの各部屋を決めて休むことにした。荷物を置いた理恵は、すぐに隣部屋の萌に会いに行く。
「あ、理恵。澪が言ってたように本当に気味が悪いわね。きっとなにかあったんじゃない? 」
『まあ、とにかく渚が戻ってくるのを待とうよ」
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「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
5分ぐらいたつと、それは突然起きた。 そうそれは渚の悲鳴である。
急な悲鳴に驚いた理恵と萌は、声が響いた方に首を向ける。
「キッチンから渚の声がしたぞ! 」
澪のセリフが廊下から聞こえるのが合図のように、理恵と萌は廊下に出た。
そして声のした方向へ澪を先頭に階段を駆け下りる。 どうやら声のした方向はキッチンだと気づいた3人は、 キッチンのドアを勢いよく開けてみる。
すると…
3人の目の前にいたのは、人型の見たこともない生物がいた。 全身は青色に染まっており、体長は170cmぐらいで人間と同じく手と足がついている生物が、渚の前に立っていた。渚は怪我をしているみたいで、座り込んで動こうとはしない。
その生物をよく見れば人間の美人な女の顔をしており、 人間には考えられない巨乳で体系は妖艶なスタイルをしていた。 口には吸血鬼のような牙が生えており、指からは3センチぐらいの鋭い爪が伸びている。
その生物の目は人間の目とは思えないくらい真っ赤な目をしており、猛禽類の瞳をしていた。髪の毛は銀色に染まっており、そして腰には爬虫類みたいな尻尾が生えて左右に動いている。
その生物は澪達に気づくと、女の妖艶な声で話してきた。
「あーら、ここにも変わってないのがいた……ふふふ、すぐに仲間にしてあげるからね」
渚の泣き出しそうな声も聞こえてくる。
「あ…な…なにこの化け物? だれか…誰か助けてください…ガラスで足切っちゃって… 」
すると澪が危機を察したの、突然理恵と萌の手をつかみキッチンから出ようとした。 そして澪がキッチンの扉を閉めるとドアを体で塞いだのだ。
「え!? ちょっと待ってください! みんな助けてよ! ここから出してええぇぇぇ… 」
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part1は終了です。お疲れ様でした。
寸止めみたいな終わり方をしてすみません。
次のpart2は明日UPします。
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