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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年04月14日
「始まりはいつも些細なことで」 part2
「……………………ん、…………ここは?」

ゆっくりと目を開けたデライラは、自分が布団の中で寝ていることに気付いた。

「あ、大丈夫ですか? 急に倒れるなんてびっくりしましたよ。」

「ここはどこなの?」

「ここは私がお世話になってる神社です。
 たまたま今は神主さんがいないから本当に良かったですね。」

「…………そうだったの。ありがとう。
 そう言えばあなたの名前を聞いてなかったわね。
 良かったら聞かせてくれる?」

「私の名前ですか? 鈴香って言います。」

「すずか…………。 
 ねえ鈴香、少し頼みごとしてもいいかしら?」

「頼みごと…ですか。何でしょう?」

途端にデライラは起き上がると、鈴香の両手を掴んで顔を近づけた。

「そのままじっとしてるだけでいいの。すぐに済むから。」

そう言うとデライラは鈴香を強引に抱き寄せ、

「え、何!?」

鈴香の口を自分の口で塞いだのだ。

「んんんー!!」

突然のキスにパニックになり、本気の力でデライラを引き剥がそうとするが、
凄い力で鈴香の頭と体を押さえておりびくともしなかった。
すると鈴香の体に変な感覚が走る。

(あ…れ? 力が……抜けていく。
 手も足も…力が入んない。
 それになんだろ……、頭がボーっとして………。)

体中から力が抜けていき、心地よさが鈴香の体を包んでいく。
次第に眠気も襲い、このまま身を任せようと思った瞬間だった。
すると、デライラの力が緩んでいき、鈴香の口から離れたいったのである。

「うふふ、美味しかった。
 ありがとう、鈴香。おかげで……ん? 
 ちょっと鈴香、大丈夫? 
 ほら、しっかりして! ちょっと!!…」

その時はまだ不思議な出来事としか思っていなかった鈴香だが、
後に大変なことになるとも知らないで、そのまま眠気に身を任せるのであった。

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