2009年02月06日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 居車喬編 part5
「えっ……?!」
水から上がってきたその姿を見て喬は驚愕した。
その顔は間違いなく、競泳部の後輩の一人であり自分の後に部長となった林葉直美だったからだ。
ただ、その姿形は確かに直美のものではあるのだが、細部に相当な違いが見られる。
直美の全身は喬を掴む触手と同じ紫とピンクのマーブルに彩られ、腕はぶよぶよの触手状に変化して十数メートルの長さに伸び、喬の脚を拘束している。
「うふふ……せんぱぁい……」
直美が淫欲に囚われただらしない笑みを浮かべ、喬を悩ましい視線で見つめている。べろんと伸びた舌は毒々しい紫色に染まり、別の生き物のように蠢いている。
その姿は、どう見ても人間のものではなかった。
「あ、ああ…。ど、どうしたんだ林葉ぁ……。その、すがた……」
喬はロープに捕まりながら震える声で語りかけた。考えてみれば、喬も翔儀天使として異形の化物とは何度も戦った経験があるし、これ以上の見た目化物な相手とも組み合ったことがある。
だが、今目の前にいる林葉直美はそんなものとはまったく別の違和感と恐怖心を喬に与えていた。
なにしろ、全く見たことのない化物と対峙しているのではなく、自分が良く知っている人間が化物になって自分を捕まえているのだ。恐ろしくないわけがない。
「せんぱぁい…。何をそんなに恐がっているんですかぁ……?ああ、私のこの姿ですかぁ……?
どうです?素晴らしいと思いませんか?玉王様の肉人形である、この私の姿……」
「玉王ぅ?!」
聞きなれた、そして決して聞きたくない単語に喬は目を見開いた。
確か玉王は歩美の目の前で爆散して果てたはずだ。それが、なぜ。
「玉王だって?!林葉、キミは玉王に……?」
「はい〜。玉王様じきじきではありませんが、玉王様の偉大な力をこの身に受けて素晴らしい体に生まれ変わらせていただいたんですよぉ……」
直美は自分の体を愛しそうにくねらせ、喬に見せ付けるように動かした。それは自分が玉王の肉人形になったことを心底悦んでいるように見える。
「く、くそっ!玉王め、生きていたのか!だったら今度こそ容赦しないぞ!」
玉王本人がどこにいるか分からないが、とにかくまずは目の前の直美をどうにかしなければならない。
あそこまで変化しきった肉人形を元に戻せるかは分からないが、翔儀天使の聖なる力を注ぎ込めばこれ以上事態が悪化することは避けられるだろう。
「はあぁぁっ!!」
気合の雄叫びを込めた喬の体が聖なる光に覆われ始めている。その身に込められた力を開放し、翔儀天使に変身しようとしているのだ。だが、
ビュルン!
喬の後ろから突然別の触手が現れ、喬の首に巻きついてきたのだ。
「?!ぐはっ!!」
突然息が詰まってしまい、集中心が失われた喬の体からフウッと光が拡散していく。変身しかけた体は再びただのスク水少女へと戻ってしまった。
「ううぅ…はなせ林葉!ボ、ボクはキミを助けようと……」
「なぁ〜に言ってるんですか先輩?私は何もしていませんよ〜〜〜」
「なに……?」
ケラケラと笑う直美の横からまた何かが競りあがってきた。
それは直美と同じ格好をした別の肉人形で、その延びた腕触手は喬の首に巻きついているものだった。
そしてその肉人形の顔は、さっき喬が来たからプールをあけるように言った競泳部の後輩だった。
しかも、肉人形はそれだけではなかった。
「くすくす……」
「うふふふ……」
「きゃはははは……」
喬を中心にして、プールのいたることろからざばり、ざばりと肉人形が顔を出してくる。
それは10体ではきかずさらに数を増し、喬を中心として30体はあろうかという数にまでなり、いずれもがマーブル模様の体をして水面から腕触手をバチャバチャと跳ね上げていた。
水から上がってきたその姿を見て喬は驚愕した。
その顔は間違いなく、競泳部の後輩の一人であり自分の後に部長となった林葉直美だったからだ。
ただ、その姿形は確かに直美のものではあるのだが、細部に相当な違いが見られる。
直美の全身は喬を掴む触手と同じ紫とピンクのマーブルに彩られ、腕はぶよぶよの触手状に変化して十数メートルの長さに伸び、喬の脚を拘束している。
「うふふ……せんぱぁい……」
直美が淫欲に囚われただらしない笑みを浮かべ、喬を悩ましい視線で見つめている。べろんと伸びた舌は毒々しい紫色に染まり、別の生き物のように蠢いている。
その姿は、どう見ても人間のものではなかった。
「あ、ああ…。ど、どうしたんだ林葉ぁ……。その、すがた……」
喬はロープに捕まりながら震える声で語りかけた。考えてみれば、喬も翔儀天使として異形の化物とは何度も戦った経験があるし、これ以上の見た目化物な相手とも組み合ったことがある。
だが、今目の前にいる林葉直美はそんなものとはまったく別の違和感と恐怖心を喬に与えていた。
なにしろ、全く見たことのない化物と対峙しているのではなく、自分が良く知っている人間が化物になって自分を捕まえているのだ。恐ろしくないわけがない。
「せんぱぁい…。何をそんなに恐がっているんですかぁ……?ああ、私のこの姿ですかぁ……?
どうです?素晴らしいと思いませんか?玉王様の肉人形である、この私の姿……」
「玉王ぅ?!」
聞きなれた、そして決して聞きたくない単語に喬は目を見開いた。
確か玉王は歩美の目の前で爆散して果てたはずだ。それが、なぜ。
「玉王だって?!林葉、キミは玉王に……?」
「はい〜。玉王様じきじきではありませんが、玉王様の偉大な力をこの身に受けて素晴らしい体に生まれ変わらせていただいたんですよぉ……」
直美は自分の体を愛しそうにくねらせ、喬に見せ付けるように動かした。それは自分が玉王の肉人形になったことを心底悦んでいるように見える。
「く、くそっ!玉王め、生きていたのか!だったら今度こそ容赦しないぞ!」
玉王本人がどこにいるか分からないが、とにかくまずは目の前の直美をどうにかしなければならない。
あそこまで変化しきった肉人形を元に戻せるかは分からないが、翔儀天使の聖なる力を注ぎ込めばこれ以上事態が悪化することは避けられるだろう。
「はあぁぁっ!!」
気合の雄叫びを込めた喬の体が聖なる光に覆われ始めている。その身に込められた力を開放し、翔儀天使に変身しようとしているのだ。だが、
ビュルン!
喬の後ろから突然別の触手が現れ、喬の首に巻きついてきたのだ。
「?!ぐはっ!!」
突然息が詰まってしまい、集中心が失われた喬の体からフウッと光が拡散していく。変身しかけた体は再びただのスク水少女へと戻ってしまった。
「ううぅ…はなせ林葉!ボ、ボクはキミを助けようと……」
「なぁ〜に言ってるんですか先輩?私は何もしていませんよ〜〜〜」
「なに……?」
ケラケラと笑う直美の横からまた何かが競りあがってきた。
それは直美と同じ格好をした別の肉人形で、その延びた腕触手は喬の首に巻きついているものだった。
そしてその肉人形の顔は、さっき喬が来たからプールをあけるように言った競泳部の後輩だった。
しかも、肉人形はそれだけではなかった。
「くすくす……」
「うふふふ……」
「きゃはははは……」
喬を中心にして、プールのいたることろからざばり、ざばりと肉人形が顔を出してくる。
それは10体ではきかずさらに数を増し、喬を中心として30体はあろうかという数にまでなり、いずれもがマーブル模様の体をして水面から腕触手をバチャバチャと跳ね上げていた。
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