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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年01月20日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 part2



翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』



悪の権化、玉王が壮絶な爆死を遂げてはや一週間と少し。歩美達はごく普通の日常生活へと戻っていった。もちろん、キングジェネラルを狙う次なる脅威へと備えなければいけないのだろうが、とりあえず彼女達は久しぶりに訪れた平穏な日々を謳歌していた。










「…どうかしたのですか歩美さん、
心なしか顔が赤いですわよ?
どこかお体が悪いのでは…」












中学校が終り、家が近い歩美と圭が一緒に帰っている時に、圭が歩美の顔を覗き込みながら尋ねてきた。









「えっ?!そ、そんなことないよ。
きっと、気のせいよ……」












歩美は圭の問いかけに手を振って否定してきた。その顔には笑顔が浮かんでいるが、どこか無理をしているような印象がある。
「本当ですか?ここ数日、歩美さん妙によそよそしくて…」
「本当に、本当になんでもないから!!
じ、じゃあまた明日。じゃあね、圭ちゃん!」
「あっ、歩美さ…」
なおも食い下がろうとする圭を振り払うかのように、歩美はくるっと振り向いて足早に駆けて行った。
「なんか…、嫌な予感が致しますわ……」
空は、圭の不安を表すかのように暗い雲が立ち込め始めていた。









「ハアッ…、ハアァッ!!」













その夜、ベッドに就いた歩美は胸から発せられるどうしようもない熱さに全身から汗を噴出しながらのた打ち回っていた。
「なんでぇ…、何でこんなに熱いのよぉ……」
あれは玉王を倒して三日ぐらい経った夜のことだろうか。
歩美はどうも胸のあたりからチクチクするような妙な感覚がすることに気がついた。それはちょうど、玉王が歩美の力を吸い取るためにその掌を突っ込んでいるあたりだった。
あの時、まさか玉王が自分に何か残したのではないかと思い肌を晒して見たのだが、別にどこにも異常は感じられない。ただ、皮膚の下、肉の奥からムズムズとした言葉にし難い感触が時折発せられることぐらいだった。
「ちょっと、気にしすぎているのかな…」
『病も気から』という諺もある。玉王に陵辱された記憶が普通以上に肌の感覚を鋭敏にしているのかもしれない。だったら時間が経てば記憶も風化して気にもならなくなるだろう。
歩美はそう解釈し、それ以上気にすることも無く寝巻きのボタンを閉じ眠りについてしまった。

思えば、この時もう少し疑ってかかり他の仲間に話をしてみれば今のような事態には陥らなかったかもしれない。
それから数日の間は特に変わった事は無かったが、一週間ぐらいたった授業中、歩美の胸に突然鋭い熱さが走った。
「うっ!」
それは痛みとかというものではない。まるで心の奥を揺さぶるような官能の熱さだった。歩美の顔は見る見るうちに真っ赤に染まり、動悸がマラソンを走った後のように激しくなってきた。
全身が風呂から上がった後のように敏感になり、制服が肌に擦れるだけで神経に毛虫が這いずるかのような痺れが走った。
(な、なに……これぇ……)
普通なら教師に体調が悪いと言って保健室直行ルートなのだが、今の歩美は立って歩くだけで下手をすると達してしまいそうなほどの官能に体を支配されている。
学校の廊下で歩いている最中、滴が滴る股間を抑えながら甘い声を上げて失神してしまうなんて事態を想像しただけで歩美は軽く達し…、もとい恐ろしさのあまり声を出すことが出来なかった。
(どうしたの私!抑えて!この熱さを抑えて!!)
もう教師の声もなにも耳に入らない。歩美は理性を総動員して体の火照りを必死に抑えに入った。後ろのクラスメイトが蹲る歩美に心配そうに肩に手を置き、そのショックから嬌声を上げそうになるのを何とか堪え、そのかいあって授業が終わるころにはどうしようもない体の疼きはなんとか収まっていった。
休み時間になって、歩美は誰もいない旧体育用具室に直行し、ガバッと自分の前をはだけてみた。埃で薄汚れた鏡に映った自分の姿は、別にいつもとなんら変わらないものだった。
「そんなことない…。あれは絶対玉王が何かしたんだ。それしか考えられない!!」
歩美は目を凝らし、自分の体に何か異変がないかじーっと眺めた。が、先ほど噴き出た汗以外、歩美の体に変わっているところは何一つなかった。
「う……」
こんなことしてても埒があかない。放課後にでも仲間に相談したほうがいい。
そう考え、歩美は用具室を後にした。

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