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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年01月19日
穢されし海の姫 〜セレーネ〜 part2
< 4 >

 「王国を潰す…!? そんな事はさせません!
  海の神よ!私に力を!
  アクアマリン・シェルドアーップ!!」

 セレーネが叫ぶとその体が青い光に包まれた。
 そして光が止むとセレーネは人間のような姿に変わっていた。

 「邪悪なる者よ!貴方の企みは私がここで海の藻屑に還してあげます!」

 そう言ってセレーネが槍を向けると、
 アティは不敵な笑みを浮かべた。

 『へぇ…貴方、面白い力を持っているのね…。
  気に入ったわ。
  貴方は私が滅茶苦茶に犯して、
  私の可愛い下僕にしてあげる!』
 そう言うとアティの体が水に溶けるようにして消えた。


< 5 >

 (消えた…?)

 突然視界からアティがいなくなり、セレーネは辺りを見回した。

 『ふふふ…私がどこにいるか分からないでしょう?
  さぁ…大人しく私のものになりなさい!』

 アティの声がした瞬間、セレーネは槍を大きく払った。

 「そこっ!」

 『うぐっ!?』

 すると苦悶の声と共にアティが姿を現した。

 『う、嘘…!何で私が見えるの…!?
  それに…完全に海と同化してたはずなのに…!!』

 「私は母なる海と共にあります。
  例え同化したとてその邪悪な気配は消す事は出来ません。
  この聖なるトライデントの力があれば斬り裂く事は容易です。」

 『くっ…!!』


< 6 >

 アティが苦い表情を浮かべたその時だった。

 『何と言うざまだ…アティ。』

 ビュルルルルッ!

 「きゃぁっ!?」

 重厚な声が響くと共に赤い触手がセレーネを拘束した。

 『ダ、ダークサタン様!?』

 「ダークサタン!?
  (嘘…この私が気配を感じ取れなかったなんて…!!)」

 『人魚一匹に何を手こずっておる?
  全く不甲斐無い…。
  余が直々に手を下してやる。
  お前は下がっておれ。』

 『は、はい…。』

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