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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2008年10月15日
「パラサイトアイランド」part4
初めて読む方へ注意事項!
性描写、洗脳、寄生、異形化、悪堕ち、百合といった属性が、
私のSS(小説)にはふくまれております。

_____________________________________


突然出てきた白衣の女性に驚く3人。
とっさに理恵は持っていた拳銃を飛鳥に向け、澪はナイフを持って臨戦態勢にはいる。

「落ち着きなさい! 私はまだ寄生されてないから安心して」

『寄生? どういうこと? 』

理恵が問い詰める。

「あれは私が作った生物兵器だからよ。でも私が思っていたよりも、だいぶ違うけどね」

『なんでそんなことを……そのせいで渚は化け物に連れてかれたのよ』

「渚は運が悪かったのよ、それに渚はもう手遅れよ。たぶん寄生させられてるわ」
「私の目的は、まったく新しい生物兵器を作ることだった」
「外国で生物兵器を作ると、政府の組織に見つかりやすいのよ。
でも日本で生物兵器を作ってるなんて誰も考えないでしょ」
「それにこの実験が成功すれば、世界中のテロリストがこの生物兵器を欲しがるわ。
これで私を馬鹿にした研究員達をみかえせる。でも今は私達がその生物兵器になってしまうかもね」

『だから寄生とか生物兵器になるとか、どういうこと? 』

「あせらないで、今から説明してあげるから」

そう言うと、飛鳥は順をおって説明した。

1、飛鳥がこの島の人間を使って実験したいたこと。
2、飛鳥が作った寄生虫が、人間に寄生するとあの化け物に変わること。
3、その寄生された人間の知性は変わらないが、仲間を増やそうとする本能(寄生)を持ってしまうこと。
4 寄生された人間が他の人間に寄生虫を産み付ける時は、性行動だけでしか寄生できないこと。
5、その寄生された人間は、いつでも姿だけは元の人間の姿に戻ることが出来ること。
6、その寄生虫は人間の女性のみ寄生できること。
7、男性や他の動物に寄生しても、拒絶反応で宿主が死んでしまうこと。
8、ばらばらでもしない限り、その寄生された人間は死なないこと。
9、つい3時間前に実験体の1人(春香)が、地下の研究所から逃げ出したこと。
10、そして寄生された人間は海水に弱いこと。

「どうしてそこまで教えてくれるの? 」

萌が的をえた質問をした。

「そうね、いい質問だわ。今日来たあなた達には、こんなことになって申し訳なかったからよ。
春香を逃がしてしまったのは、私達の不手際だもの。なんとかしてくれとは言わないけど、
一つでも多くの情報があったほうが、人間として生きのびられる確立は高いでしょ」 

『なんか怪しいな…他に隠してることはないのか? なんであんただけ無事だったんだ? 』

澪が飛鳥のことを疑っている。もちろん理恵も同じ気持ちだった。

「私が知ってることはすべて話したわ。それになぜか春香は私を寄生させないで行ってしまった。
そして私は洋館に残っていたデータを取りに来たんだけど、寄生させられた1人の研究員が私に襲ってきたの」
「なんとかこの丈夫なドアがある食糧貯蔵庫に逃げ込んだんだけど……今何人犠牲になってるのかは分からないわ」
やつらは短時間で仲間を増やすことが出来るから、もしかしたら人間として生き残ってるのは、私達だけかもしれないわね」

この島に、人間が理恵達しかいないことに数分の沈黙が続いた。

『なあ、この島から出る方法はないのか? 』

「地下に研究員専用の船場があるけど、船が残ってるかどうか分からないわ」

『3日、ここで船が来るのを待つよりはましだぜ! 』

「そうね、それにこの島はあと2時間で爆発して海に沈むわ。生物災害が起こったら被害を最小限にするためのものよ」

『ええええええ!! それを先に言え!(それを早く言ってよ!) 』

3人が驚くタイミングはぴったりだった。


_____________________________________


それから10分後……

4人は食糧貯蔵庫を出て、飛鳥の案内で地下の船場へと向かっていた。

ようやく洋館から研究所へと通じるエレベーターのところまで来た4人は、エレベーターが来るのを待っていた。
B4…B3…B2…1、エレベーターのドアが開いた瞬間、澪、飛鳥、理恵の順番で乗り込んだ。
そして萌もエレベーターへと乗り込もうとした瞬間、

「きゃあああああああああああああああ……………」

それは突然起きた。

天井からさっきの女の化け物が、萌の体を掴んで天井へと連れていってしまったのだ。

「萌! もええええええええ!! 」

突然の出来事で、3人は何もできなかった。

「私、萌を助けに行って来るから。澪、船があったら待たしておいてね」

すると理恵は、持っていた拳銃を澪に渡す。

『ちょ、理恵! 萌を助けに行くなんて無茶だ。それにどこに連れ去られたか分かんないだろ』

「大丈夫、検討はついてるから」

そう言うとエレベーターの閉じるボタンを押して、エレベーターを降りる理恵。
エレベーターのドアが閉じる瞬間、飛鳥は理恵にささやく。

「船場はB3階だから…」

『うん、萌を連れて必ず戻ってくるから』

そしてエレベーターのドアは完全に閉まり、2人を乗せたエレベーターは下へと向かっていった。
理恵は女の子の走りとは思えないくらいの全力疾走で、自分の旅行バッグを置いた洋館の2階の部屋へと向かう。
部屋に着いた理恵は、旅行バッグから一丁の高性能なハンドガンとGPSを取り出して、部屋をあとにした。

そう、理恵は小さいときから親に工作員として育てられていたのだ。
親の組織の情報で、この島で行方不明者が続出との情報があり、簡単な仕事だと思った理恵は、島を調べに来たのだった。
しかし理恵の想像とはうらはらに、状況はとてもひどかったのである。
関係のない民間人、すなわち萌や澪を守るのも理恵の仕事であるため、全員に発信機を付けていたのだ。

一方その頃、倉庫では…

2匹の化け物(春香と渚)が自分達の体液にまみれながら、SEXのあとのような余韻にひたっていた。

「あ…わたし……どうなっちゃったの? とても…とてもきもちよくなって…それで……春香さんと……」

『いいんですよ、お嬢様。人間の頃のことなんてすべて忘れましょ。

お嬢様も子供達を、お嬢様のお友達たちに早く産み付けたいんでしょ 』

「そ、そうなんです。私……もう…我慢が…できなくて……」

渚は気の抜けた顔していたが、背中の新しく生えた何本もの触手が元気よく蠢いていた。

「あ、まだお礼を言っていませんでした。ありがとうございます。

春香お姉さまのおかげで私、生まれ変わることが出来ました♪ 」

『ふふふ♪ お姉さまだなんて、お嬢様は本当にいい子ですね。さあ、私と一緒にお嬢様のお友達の所へ』

「はい、春香お姉さま」

島があと2時間で爆発することは彼女らは知らない。


_____________________________________



理恵が持っているGPSには、すごいスピードで理恵の場所から遠ざかる信号が映っていた。
そしてあとを追って10分が経ち、その信号が止まった場所は、渚達がいたあの倉庫だ。
驚くことに、信号は2つあった。渚と萌に付けた発信機である。
おそるおそる隙間から中を覗く理恵、そこには渚らしき化け物に、犯されている萌がいた。

渚の背中から出ている触手で手足を拘束されている萌は、大口を開けてよだれを垂らしながら快楽を味わっている。

「どう、萌ちゃん? 私のアレは? 」

『ああっ! あああん!! 痛く…ないの……なんで? むしろ…感じるのおおぉぉ!! 』

理恵は口を抑えた。

“今私がいったら私の身も危なくなる。ごめん萌、私はなんとしてもこの情報をもって帰らなきゃいけないの”

理恵が倉庫から後ずさりしようとした瞬間、どさっと理恵の後ろから何かが落ちた音がした。

「あーら、覗き見なんて悪い子ね。悪い子はおしおきしなくちゃ」

理恵が懐に入れてあるハンドガンに手をかけたが遅かった。

理恵の後ろに立っていた女(春香)は、自分の尻尾を勢いよく理恵の背中に叩きつける。

『ぐっ! 』

もちろん理恵はそのまま意識を失ってしまうのだった。


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