3DCG現場のメソッド　教えます。

肌のdetailをtexureに描き込んでいくのは写真投影だけで済ましゃいいものではない。むしろ熟練を積めば積むほど写真投影から手で描くほうが繊細な表現が可能になる。

一番いいやり方は写真をリファレンスにして自分でその写真に写っている要素を分解、レイヤ化してＭＡＲＩ上でレイヤ構造として再現する方法だ。人間の皮膚もかなりの多層レイヤ構造で成り立っている。写真を張ってそれに近づけるという考えよりも、光がシミュレートされた後でリファレンスの写真のようになるような色や要素を考えるといった思考の転換が必要になってくる。

ＭＡＲＩにdefaultで用意されているshelfの中にあるBrad`s new brushのmoleattackを使うことで簡単に皮膚のしみの表現が可能になる。このような便利なブラシがあると手でdetailを容易に自分の狙ったところに配置できる。また耳や鼻などの投影しにくい部分にも利用できるのがいい。




単に写真を投影するという考えは禁物で、最終的にレンダリングの計算を考えにいれてtexureをかいていく必要があるのだが、これらを会得するにはかなりの経験が必要だ。